またしても高い中毒性
Title:PORTAMENTO
Musician:THE DRUMS
セルフタイトルの前作が大きな話題となったアメリカのインディーバンドの2作目。日本にも、昨年のサマソニで来日しましたね。私も見に行きましたが。
新人バンドにとっては、ある意味気合のかかる2枚目ですが、基本的な路線は前作と同じ。チープで最小限の音に絞ったリズミカルなトラックは、妙な中毒性があって、はまりそうな感じ。懐かしさと新しさが同居した雰囲気が魅力的になっています。
どの曲も似たような感じなのも前作と同様。ただ、この意見は前作も多かったみたいですが、ボーカルのジョナサンによると、あえて狙ったことらしい・・・確かに、この手の中毒性の高い音が、アルバム1枚に並ぶと、より高い中毒性を覚えることが出来ます。
とはいえ、本作では、締めくくりがちょっとサイケっぽい「Days」や、スペーシーな雰囲気にまとめあげている「Searching For Heaven」などのバリエーションも感じられ、似た音を狙いながらも、その中で彼らなりの模索も感じられます。そういう意味では1枚目より、さらに進歩した1枚と言えるかも。
個人的にも、前作と同じく、最初に聴いた時はいまひとつピンと来ませんでしたが、2度3度聴くうちに、徐々にはまってしまうような、中毒性の高さが魅力的なアルバムと思いました。期待の新人バンドの2作目としては、十分すぎる合格点でしょう。次回作以降も楽しみです。
評価:★★★★★
THE DRUMS 過去の作品
THE DRUMS
ほかに聴いたアルバム
A History Of Now/ASIAN DUB FOUNDATION
あきらかにi Phoneを意識したジャケットに、彼らの主張を感じさせるASIAN DUB FOUNDATIONの新作。レゲエ風のリズムに、攻撃性の高いギターサウンドの組み合わせは、やはり魅力的。聴き終わった後、やはりADFはカッコいいなぁ~そう感じさせてくれる1枚でした。評価:★★★★★
ASIAN DUB FOUNDATION 過去の作品
Time Freeze 1995/2007
PUNKARA
A THOUSAND SUNS/LINKIN PARK
いままでのヘヴィーなイメージから一変、ポップでメロディアスな曲がグッと増え、「The messenger」のようなアコースティックなバラードナンバーまで入っていて、ファンの間では賛否両論の作品。確かに、パンチ力といった意味ではちょっと物足りなさもありますが、LINKIN PARKの可能性が広がった感じもします。そういう意味では、今後に繋がる重要な作品といった感じでしょうか。評価:★★★★
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