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2011年9月 5日 (月)

好き嫌いはあるかもしれなけど

Title:5年後の世界
Musician:特撮

5年後の世界

大槻ケンジ率いる特撮が復活!5年ぶりとなるニューアルバムをリリースしました。タイトルが「5年後の世界」というユーモラスなタイトルがまた、オーケンらしいのですが・・・。

ただ、正直言うと、「特撮として5年ぶり」と言われても、ちょっとピンと来ませんでした(笑)。というのも、「大槻ケンジと絶望少女達」としてリリースされたアルバムは、事実上、特撮の新譜のような内容でしたし、筋肉少女帯としての活動があり、そこに三柴理が参加していたり、と、オーケンと特撮のメンバーがからむことも多く、特撮というバンドの不在をあまり感じませんでした。

そして、今回のアルバムも、純然たるオリジナルアルバムではありません。「オム・ライズ」「ロコ!思うままに」などのセルフカバーが収録されている他、大槻ケンヂと絶望少女達名義でリリースした「人として軸がぶれている」や水木一郎と特撮名義でリリースした「かってに改造してもいいぜ」の特撮としてのカバーも収録されており、一種のベスト盤的な要素も含まれています。

それでも、「5年後の世界」で、美しくも歪んだ、独特な三柴理のピアノが流れた瞬間から、このアルバムに完全にはまってしまいました。どちらかというとメタル色が強い筋肉少女帯に比べると、特撮は、今風のヘヴィーロック、オルタナ的要素も強く感じられ、メタルが苦手でも聴きやすい内容かも。

終始、ヘヴィーなバンドサウンドで押せ押せな感じのアルバムなのですが、その中で特筆すべきなのが、ちょうど中盤に収録されている、三柴理によるピアノソロ「追憶」!戦場の咲く一輪の花のように美しく、でもどこか歪んだ雰囲気を感じるこの曲が、アルバムの中盤に突然あらわれた時には、おもわずゾクゾクっとしてしまいました。

アニメ「さよなら絶望先生」や「かってに改蔵」に使用された曲も多い関係で、途中に声優が参加している曲が多く、そういう意味ではあの独特なアニメ声が苦手・・・という方には、ちょっと辛い作品かも(まあ、オーケンのファンで、そういう方は少ないかもしれませんが)。

寄せ集め的なベストという評価も否めないため、そういう意味でも、純然たる新作が聴きたかった、という意見も多いみたいですが、ベスト盤的に聴けることもありますし、セルフカバーがさらに音的に分厚くなり、攻撃的になった点で、個人的には、かなり満足度の高い作品でした。なによりも、「5年後の世界」「霧が晴れた日」「Dead or Alive」といった新作がどれも素晴らしく、そういう意味でも、次にリリースされるであろう新作にも期待を持てる作品でした。

評価:★★★★★

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