魅力的なスイートソウルと実験性が同居
Title:The Light Of The Sun
Musician:JILL SCOTT
アメリカの女性シンガーソングライター、JILL SCOTTの新作。ネオ・フィリーの代表的なミュージシャンと言われており、いままでリリースされたアルバムがいずれもグラミー賞にノミネートされるなど、高い評価を得ています。このアルバムもビルボードチャートでは見事1位を獲得し、人気の高さも物語っています。
実は彼女のアルバムを聴くのはこれがはじめてなのですが、聴きおわってまず感じたのは、「ああ、ソウルのアルバムを聴いたな!」という満足感でした。
力強く、パワフルなボーカルは、フィリーソウルらしい、甘さも同時に感じられます。メロディーもサウンドも、実にスウィートな雰囲気が漂っていて、うっとりと思わず聴き入ってしまうような、魅力にあふれたアルバムでした。
一方では、ヒューマンビートボックスを取り入れた「All Cried Out Reduz」や、ポエトリーリーディングを曲間に挟んだ「Some Other Time」、基本的にパーカッションのリズムだけで曲を構築した「Quick」など、バラエティーに富んで実験性にあふれる作品は実に魅力的で、単純に曲がいいだけのアルバムともまた、一線を画するように感じました。
個人的には、他にも切ないボーカルが涙を誘うような「Making You Wait」なども魅力的だったなぁ~。メロディーはもちろん、アルバム全体、聴けば聴くほど味が出てくるようなそんなアルバムでした。ソウルミュージック好きには無条件でお勧め!傑作アルバムです。
評価:★★★★★
| 固定リンク
「アルバムレビュー(洋楽)2011年」カテゴリの記事
- Merry X'mas!!(2011.12.25)
- まさかこれだけ続くとは・・・。(2011.12.26)
- 歌ごころあるHIP HOPアルバム(2011.12.29)
- マニックスの歩み(2011.11.29)
- アフロビートの今(2011.11.28)
コメント