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2011年9月12日 (月)

B'zの王道を行く

Title:C'mon
Musician:B'z

C'mon(通常盤)

今のB'zって、完全に「安定期」にあるよなぁ、という感じを強く受けた新作。

「MONSTER」以前は、今風のへヴィーロックに歩み寄ったり、アルバム毎に、いろいろな方向性を模索したように感じましたが、「ACTION」以降、変な挑戦心を起こすよりも、B'zらしさを追及した作品が続いているような感じがします。

まあ、いい意味でも悪い意味でも「大いなるマンネリ」といった感じ。もちろん、それなりに楽曲によってバリエーションを持たしていたりして、「ボス」では社会風刺の歌詞を書いてきたり、ちょっと歌謡曲的な「Too Young」を入れてきたりしています。

ただ、アルバム全体としては、いつものB'z。ただ、「ACTION」あたりでは、マンネリさが気になって、アルバム全体がだれていたような印象を受けていたのですが、前作「MAGIC」あたりから、また楽曲がリスナーの壺をついてきたような感じがします。B'zとして、活動が長くなってきて、「マンネリ感」が否めない中、いい意味でふっきれたといった感じでしょうか?

「さよなら傷だらけの日々よ」では、この年になって、それもへヴィーなサウンドなのに「ボク」という言葉を普通につかってきたり、「ザ・マイスター」の砕けた表現とかも、彼ららしさを強く感じます。男らしいへヴィーなギターサウンドと、ちょっと弱々しさを感じる歌詞のアンバランスという彼ららしさも相変わらずといった感じ。

これからの彼らは、大いなるマンネリ路線で突き進むのかなぁ。まあ、ただ、それもそれでまた、彼ららしい感じもするのですが。ただ、本作のような勢いが続けば、まだまだB'zの人気は続きそうです。

評価:★★★★

B'z 過去の作品
ACTION
B'z The Best "ULTRA Pleasure"
B'z The Best "ULTRA Treasure"
MAGIC


ほかに聴いたアルバム

RE:SUPERCAR 2/スーパーカー

RE:SUPERCAR 2-redesigned by nakamura koji-

スーパーカーの作品を、ナカコーが再構築してあらたにまとめた企画アルバムの第2弾。「1」と同様、スーパーカーのイメージを大幅に変えるものではないものの、原曲のイメージから異なる作品もあり、好き嫌いはわかれそう。今のナカコーの興味のありかがわかる一方、全体的にはポピュラリティーがちょっと後進してしまっているのは残念。

評価:★★★★

スーパーカー 過去の作品
RE:SUPERCAR 1

ビギンの島唄 オモトタケオのがベスト/BEGIN

ビギンの島唄 オモトタケオベスト

BEGINは、いままで、沖縄の島唄を歌ってきましたが、そんな楽曲を集めたベスト盤。底抜けに楽しい楽曲から、しんみりと聴かせる楽曲まで、聴いている側にも、沖縄住民のリアリティーが伝わってくるよう。さりげない日常生活を織り込んだ歌詞は、さすが生まれも育ちも沖縄の彼らならでは、といった感じでしょうか?

評価:★★★★★

BEGIN 過去の作品
3LDK
ビギンの島唄 オモトタケオ3

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