圧倒的な音量は減少気味
Title:Movement
Musician:9mm Parabellum Bullet
9mm Parabellum Bulletの新作は、賛否がわかれそうな作品ではないでしょうか。
一言で言うと、アルバム全体として、わかりやすくポップになった、そんな印象を受けました。
もともと、先行シングル「新しい光」も、とてもわかりやすい内容になっていました。「売り狙い」とまで言ってしまうと言いすぎなのですが、サビからはじまる展開といい、J-POP風のメロディーラインといい、いい意味でも悪い意味でも、わかりやすいシングル曲でした。
いままでの彼らのアルバムは、ダイナミックで、圧倒的な音の量でリスナーの耳をこじ開けるようなバンドサウンドが魅力的でした。今回のアルバムにも「Face to Faceless」や、もっとメタル色の強い「Muddy Mouth」のような曲はありましたが、全体的にはちょっと薄め。よりメロディーを前に出したような曲が目立ったと思います。
ちょっとベタで、歌謡曲を通ってきたようなメロディーラインも、彼らの魅力といえば魅力なんですが・・・それがダイナミックなバンドサウンドにのることで、ファンではない層でも、否応なしに惹きつけられる音を出していたことを考えると、ちょっと物足りなさが残るようなアルバムだったように感じました。
評価:★★★★
9mm Parabellum Bullet 過去の作品
Termination
VAMPIRE
Revolutionary
ほかに聴いたアルバム
In the blink of an eye/FACT
オリコンチャートでベスト10入りを果たし、人気上昇中のバンドFACT。こちらも以前と比べると、かなりポップで軽く、メロディアスな内容に仕上がっています。スクリーモというよりも、メロパンクに近い感じかも?こちらも賛否わかれそう。個人的には、以前の作風の方が好きだったのですが・・・。評価:★★★★
FACT 過去の作品
FACT
夢の跡/Overground Acoustic Underground
グリコのCM曲である表題曲を含む、全5曲入りのミニアルバム。その表題曲も良いのですが、フォーキーな2曲目「gross time~街の灯~」のメロディーも、心に響きます。イントロがちょっとソウルフラワーユニオンっぽいのは偶然?全5曲捨て曲なしの暖かいメロディーが魅力的な曲が並びます。野外フェスで聴くと気持ちよさそう~。評価:★★★★★
OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND 過去の作品
New Acoustic Tale
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コメント
9mmのアルバム、私も聴きました。
なんだか少し「まろやか」になった印象でしたね。
9月のZepp Nagoyaのライブに行くんですが、どんなライブが観られるか期待はしたいです。
FACTも、私も前作「FACT」のほうが好きだったかも。
でも、今年出た「EAT YOUR WORDS」というミニアルバムはかなり好きです。迫力は「FACT」の頃に近いかと思いますよ。
投稿: SEIYA | 2011年8月17日 (水) 16時51分
>SEIYAさん
そうなんです。全体的に「まろやか」になった感じですよね。うーん、個人的にはもっとダイナミックなサウンドが好みでした・・・。ライブではどんな感じなんでしょうか?楽しんできてくださいね~!!
FACTのミニアルバムはまだ未聴です。以前のFACTに近いんですか。是非聴いてみたいです!
投稿: ゆういち | 2011年8月19日 (金) 21時58分