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2011年8月 4日 (木)

ドラマー交代後、初のアルバム

Title:革命
Musician:andymori

革命

前作「ファンファーレと熱狂」の紹介をする中で、彼らのことを、最近出てきた期待の新人バンドの一組として紹介しました。

ここ最近、新人バンドでおもしろいバンドが多くデビューしています。THE BAWDIESしかり、OKAMOTO'Sしかし、神聖かまってちゃんしかり。そんな数多くの期待の新人バンドの中で、メロディーと歌詞を丁寧に歌い上げる、という観点からは彼らが一番、ではないでしょうか?

昨年末、ドラムスの後藤大樹が脱退し、新たにドラムスに岡山健二を迎えた作品。バンドのリズムの根幹を、後藤大樹が担っていただけに、大きく音が変わり、ショックを受けたファンも少なくなく、賛否わかれた新作になったようです。

ただ、今回のアルバムは、バンドサウンド以上に歌詞とメロディーがより前面に出ているように感じました。メロディーと歌詞という、シンプルだけど彼らの根幹を担っている要素を、より強調したアルバムになったのではないでしょうか?

歌詞に関しては、相変わらず、小山田壮平の描く世界が、実に魅力的な内容になっています。

「綺麗な人形が欲しいよ 僕にとっての君みたいな」
(「Weapons of mass destructio」より 作詞  小山田壮平)

「バンドを組んでいるんだ すごくいいバンドなんだ」
(「ユートピア」より 作詞 小山田壮平)

のような、ストレートで明るい物言いの歌詞が目立つ一方、

「声を枯らして歌ったあの日の空の下で俺はね 死ねるよって思うのさ」
(「楽園」より 作詞 小山田壮平)

「固い約束を交わした君の死に顔に出会う日に
ひとすじの微笑みを君に残せるように」

(「ダンス」より 作詞 小山田壮平)

のように、どこか「死」を意識したような、虚無的な表現も目立ちます。ただ、全体的には暗さを感じることはなく、いつか終わる人生の中でも、力強く生きていこうとする希望を歌った内容のように感じました。

前作に引き続きの傑作。賛否あるみたいなのですが、個人的には、「ファンファーレと熱狂」よりもこちらのアルバムの方が好きかもしれません。andymoriというバンド、まだまだ期待できそうです!

評価:★★★★★

andymori 過去の作品
ファンファーレと熱狂


ほかに聴いたアルバム

moment/KOKIA

moment

KOKIAのニューアルバムは、全曲、ステージレコーディングを実施したそうで、東京・草月ホールにて、観客を入れたステージの上で、新曲を歌い、録音するスタイルだそうです。基本的に、ピアノをベースとしたケルティックな雰囲気の曲はいつもの彼女なのですが、どこか緊張感を感じさせる作風になっていました。

評価:★★★★

KOKIA 過去の作品
The VOICE
KOKIA∞AKIKO~balance~
Coquillage~The Best Collection II~
REAL WORLD
Musique a la Carte

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