年齢を感じさせないパフォーマンス!
先日、名古屋は伏見の映画館で、The Rolling Stonesのライブ映画「The Rolling Stones;Let's Spend The Night Togeter」を見てきました。
The Rolling Stonesの1981年に行われたアメリカツアーの様子を収めたライブ映画で、収録されている会場は2箇所。1箇所は野外のアリゾナ州サン・でビル・スタジアムでの野外ライブ、もう1箇所はニュージャージー州目ドーランズ・ブレスダン・バーン・アリーナでの屋外ライブの模様でした。
映画は、この2つのライブ会場の映像を、愚直に映したようなライブ映画。見ている観客にライブの臨場感を味わってもらうのが目的だそうで、ドキュメンタリー映像は、ちょっと楽屋裏の映像が映ったり、会場設営の模様が映ったりはしたものの皆無。ほぼ全編、ライブ映像という、映画館で、往年のストーンズライブを味わえる、という構成でした(そのため、洋画にも関わらず、字幕はなし・・・)。
1981年という年は、ミックもキースも38歳というベテラン。既にパンク・ムーブメントが起こった後で、The Rolling Stonesというバンドは、良くも悪くも、旧時代のベテラン大御所バンドという立場。10万人を集めたというサン・デビル・スタジアムの模様は、あまりに多くの観客が入っているスタジアムに、映画を見ているほうも、クラクラするくらいでした(笑)。
しかし!それにも関わらず、そのパフォーマンスは全く年齢を感じさせないどころか、現役感があふれ、まるで若手ミュージシャンのような勢いすら感じさせるステージでした。広いステージを縦横無尽に走りまくるミック。マイクを持ちながら、身体をクネクネと、セクシーなダンスを踊りながらステージ上で踊るミックに、淡々と、でもグルーヴィーなギターを引き続けるキース。今となっては「まだ若い」という形容詞もつくのでしょうが、当時からすれば、すっかりベテランのメンバーばかり。しかし、そのステージを見ていると伝わってくるのは、むしろその勢いと、若々しさでした。
基本的に、81年のライブということで、演奏した曲は、「女たち」から「刺青の男」あたりの楽曲がメイン。これに関しては、正直言うと、もっと初期の作品も聴きたかったなぁ、というのが正直なところなのですが・・・しかし、後半「Let It Bleed」あたりからは、往年のヒット曲の連発!ラストは、「(I Can't Get No)Satisfaction」で締めくくり。一気にテンションもあがっていく構成になっていました。
映画、というよりも、映像ながらも、81年のストーンズのライブを一緒に楽しんでいたような錯覚に陥るような映画でした。名古屋では、残念ながら公開は終わってしまったようですが・・・まだ公開が終わっていなければ、ストーンズが好きならば映画館に急げ!ストーンズの往年のステージを、今、リアルタイムで体験できる、絶好の機会ですよ!!
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