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2011年8月13日 (土)

アフロビートも取り入れた傑作

Title:4
Musician:BEYONCE

4

正直言って、このアルバム「4」に関して、BEYONCEの勢いが、いままでと比べて芳しくありません。

例えば先行シングル「RUN THE WORLD(GIRLS)」は、先行シングルとしては、はじめてベスト10入りを逃してしまった、ということで話題になりましたし、このアルバムは、ビルボードチャートで、見事2週連続1位という記録を残したものの、初動売上31万枚は、前作「I Am...Sasha Fierce」の48万枚から大きくダウン。英米で驚異的な売上を伸ばしているADELEや、日本でも大きな話題となったLADY GAGAに比べると、少々寂しい・・・といわざるを得ません。

とはいえ、アルバムの内容としては、個人的には、結構好きなんだけどなぁ~これ。下手したら、BEYONCEのソロの中で、一番好き、かも?

1曲目「1+1」から、バラードナンバーで、その声量をいかんともなく聴かせてくれます。今回は、がなりあげるような歌声も目立ち、いつも以上にパワフルなボーカルが魅力的。前半は、BEYONCEのボーカルをしっかりと聴かせるナンバーが並びます。

特徴的なのは後半。今回のアルバムの特徴は、アフロビートの要素を多く取り入れている点。アフロビートの創始者、フェラ・クティからの影響を多く受けたそうで、悪い意味で話題になってしまった「RUN THE WORLD(GIRLS)」もそうですが、「COUNTDOWN」や「END OF TIME」など、アフロビート独特のリズムが印象的。ソウルフルな前半と、ほどよい対比となっていました。

力強いボーカルを聴かせる前半も最高だったし、アフロビートのリズムが心地よい後半も、かなり楽しめたアルバム。個人的に、アフロビートのリズムが好き、というのもあるけれども・・・彼女のミュージシャンとしての幅の広さを感じさせてくれる傑作だと思います。

評価:★★★★★

BEYONCE 過去の作品
I Am...Sasha Fierce

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