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2011年8月29日 (月)

5人くるり

くるり TOWER OF MUSIC LOVER 2 購入者限定 スペシャルライブ

会場:名古屋Club Diamond Hall 日時:2011年8月23日(火) 19:00~

くるりのベスト盤「TOWER OF MUSIC LOVER 2」購入者対象に、抽選が行われた限定ライブ。見事チケットを入手し(倍率がどのくらいだったのかは不明ですが)、久しぶりのくるりワンマンライブに足を運んできました。くるりのライブは、昨年の音博以来。ワンマンライブとなると、2006年の武道館ワンマン以来になります。

この日、楽しみだったのが、5人メンバーとなったくるりのステージをはじめて見れる、ということ。5人となった彼らがどんなステージを見せてくれるのか・・・楽しみにして、会場に足を運びました。

会場は、超満員。熱気に満ちた会場は、節電対策なのか、あまりクーラーが効いておらず、熱気はムンムン。そして、やがて5人のメンバーが登場し、ライブがスタートします。

ライブは「キャメル」からスタート。やはりベスト盤の曲を中心としたセレクトなのかな?と思っていたら、2曲目は「ハイウェイ」。そして3曲目「シャツを洗えば」は、ユーミンのパートを新メンバーのファンファンがつとめていたりしました。

その後、簡単なMCが。名古屋でいつもいくうなぎ屋にパンダの剥製があるけど、白い部分が茶色に変色していたという、特にオチもない話(笑)の後、「ベスト盤を購入していただいてありがとうございました」というお礼の言葉。そして「さよならリグレット」へ。

さらに「最終列車」などを披露した後、再びMCでは、新メンバーを含めてのメンバー紹介。それぞれが自己紹介する形で、岸田氏曰く「名前と大学名を!」ということで、各自、なぜか大学名も披露していました(笑)。そして、「ここでゲスト」ということで、ペダルスティールで、高田漣が登場。ゲストを含めて6人での編成で、「旅の途中」や「温泉」などを演ってくれました。

その後は「飴色の部屋」や「奇跡」なども挟んで、5人となって初の新曲「イッポ」を聴かせてくれました。最初はメンバー4人のコーラスが入り、軽快で楽しいナンバーは、5人という大人数のバンド編成にもピッタリな感じ。ただ、どことなく日本のお祭り囃子や民謡の影響を感じさせるリズムは、ベスト盤にも収録とされていた「鹿児島おはら節」(この日は演らなかったけど)といい、くるり岸田繁の興味の方向性を感じさせられました。

「コンバット・ダンス」は、原曲に比べて、かなり妖艶に、ジャジーになっていたのが印象的。ファンファンのトランペットの響きが、いい雰囲気に曲とマッチしていました。さらに、やはりこの日一番歓声があがったのが続く「ワンダーフォーゲル」。もう彼らのスタンダードですね。この曲が発表されてから、何度もバンドメンバーが変わり、そのたびの新しい顔を見せてくれる曲。この日は、まだ5人でのステージをはじめて間もないからか、ちょっとチグハグした部分も感じたのですが、トランペットの音も、意外とマッチしているなぁ、と感じました。これからこのメンバーで、どうやってこの曲も育てていくのか、楽しみです。

中盤あたりから、「そういえば、『ワルツを踊れ』の曲はやらないなぁ。このメンバーでは厳しいのかなぁ?」なんて勝手なことを思っていたのですが、「リバー」を挟み、最後に演ってくれました、「ブレーメン」!これは、ある意味、トランペットを含めた今の編成が曲にもピッタリとマッチしていました。

もちろん、その後、アンコールが(なぜか掛け声は、ベタな「アンコール、アンコール」で)。やがて、まずは佐藤征史のみ登場し、この日のライブグッズの宣伝(笑)。そしてメンバーが登場し、アンコール1曲目は「お祭りわっしょい」からスタート。途中、岸田繁が観客をあおるあおる。途中、「おまえら、これで暴れているように思っているかもしれないけど、こちらから見たら全然だぞ。」「俺はまだ冷静やぞ」という謎なMCで、さらにあおる。正直、この日のライブ、確かにちょっと盛り上がりに欠けているような印象も受けたのですが、ここで会場の空気は一気にヒートアップです。

2曲目「ロックンロール」の後は、インプロビゼーションへ。メンバーそれぞれのソロプレイがあったりして、ロックバンドくるりをアピールするステージでした。そして本編ラストは「ばらの花」。これもまた、大きな歓声があがります。こちらも「ワンダーフォーゲル」同様、まだ5人でのアレンジは、耳なじみな部分がありますが、徐々に、この5人での演奏がスタンダードになっていくのでしょうか?

ライブは約2時間。ベスト盤からの曲にとどまらず、新曲も聴け、5人くるりでの演奏を満喫できるステージでした。

で、はじめて聴いた5人くるりの感想ですが、やはりまだ岸田+佐藤の2人くるり+3人のサポートという印象が残ってしまうステージで、バンドとしての一体感はちょっといまひとつのように感じました。

ドラムスに関しては、前のサポート、BOBOのステージをほとんど見ていないのでなんとも言えないのですが、圧倒的な個性みたいなものはない反面、安定しているような感じ。トランペットのファンファンという女性メンバーを加えたことにより、トランペットの音や女性コーラスが入り、音に厚みが増した、そんな印象を受けます。

ただ、新メンバーそれぞれ、完成形ではなく、まだまだこれからカタチをつくっていきそうな感じ。そういう意味では、これから5人でくるりの音をつくっていくような、のりしろを感じました。サポートではなく新メンバーという意味は、そんな未完成ゆえに、これから5人全員で音をつくっていけるメンバーだから、ということなのでしょうか?

もっとも、この日のライブ自体は、とても楽しいステージでした。5人になって、くるりのメンバーが演奏を楽しんでいるなぁ、とも感じましたし、なによりも曲の良さが際立っているのも大きな理由ですね。個人的に大好きな「魔法のじゅうたん」を演ってくれなかったのは残念ですが、新生くるりのこれからに、いろいろと期待が持てるステージでした。

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