« 強烈なメッセージ性 | トップページ | 間違いなく小西康陽のソロアルバムです。 »

2011年7月18日 (月)

中田ヤスタカのやりたい音

Title:WORLD OF FANTASY
Musician:capsule

WORLD OF FANTASY

前々作「MORE!MORE!MORE!」あたりから、capsuleというユニットの意味合いが、中田ヤスタカとこしじまとしこのユニットというよりも、こしじまとしこが参加している、中田ヤスタカのソロプロジェクト、という要素が強くなってきました。

特に、中田ヤスタカの音楽にある、ポピュラリティーという側面を、Perfumeが強く担うようになっただけに、capsuleは、Perfumeで出来ない、でも、中田ヤスタカがやりたい音楽を演るユニット、という要素が強くなってきました。

さらに今回のアルバムに関しては、いままで以上、こしじまとしこのボーカルが表に出てきている楽曲が少なくなってきました。あえていえば、こしじまとしこのボーカルも、このアルバムの中では、「楽器の一部」みたいな取り扱いに感じます。

実際、前作に引き続き、ジャケット写真のこしじまとしこの目線にはモザイクがかけられていますが、彼女のボーカルやキャラクターを前に押し出すのではなく、もっと匿名性の高いユニットである、という意思のあらわれ・・・なのかもしれません。

今回の作品も、ここ最近の中田ヤスタカサウンドの延長戦上にあるような感じ。ただ、その中で、以前に比べて、よりビートが強くなった感じがします。M.I.A.あたりからの影響を感じるエレクトロチューン「I JUST WANNA XXX YOU」みたいな曲もあったりして・・・。他にも「I WILL」「PRIME TIME」などといった、強いビートを前に押し出した作風の曲が並んでいました。

ちょっとラテンテイストが漂う、祝祭色を感じる「WHAT IS LOVE」みたいな曲もあったり、ポピュラリティーも全面に感じられ、聴いていて楽しめる作品なのはいつものcapsuleと一緒。ただ、「やりたいこと」がより前面に押し出されて、聴いていて純粋なワクワク感みたいなものは、前作の方があったかも。

こしじまとしこカラーが薄まって、昔からのファンにとっては、また賛否両論みたいですが、彼のスタンスとしては、この方向性がもうしばらくは続きそう。個人的には、どちらかというと、この方向が好きなので、次回作も、もっと中田ヤスタカのやりたい音を推し進めたアルバムを聴けるのを楽しみにしているのですが。

評価:★★★★★

capsule 過去の作品
FLASH BACK
MORE!MORE!MORE!
FLASH BEST
PLAYER


NORIYUKI MAKIHARA SYMPHONY ORCHESTRA CONCERT CELEBRATION 2010~SING OUT GLEEFULLY!~/槇原敬之

LIVE ALBUM SYMPHONY ORCHESTRA“cELEBRATION 2010”~Sing Out Gleefully!~

オーケストラをバックとしたライブ盤が、もう3枚目・・・・・・というだけで、正直、お腹いっぱい(苦笑)。マッキーの名曲の数々を聴ける、というだけで、聴いていて、それなりに楽しめるものの、オーケストラアレンジは、特に目新しさもなく、3回目というのは、さすがに飽きてきました・・・。

さらに今回、意味不明だったのは、「Sing Out Gleefully!メドレー」として過去の名曲を演奏したのですが、「馬に乗って過去を駆け抜ける」というコンセプトだったようで、なぜか馬の蹄の音が、曲にかぶさるように入っていました。ただでさえ邪魔なのに、蹄の音のリズムが曲のリズムに合っておらず、聴いていて、正直、不快にすら感じました(苦笑)。演奏者は、演りにくかっただろうなぁ。この試みに対して、文句は出なかったのかなぁ・・・。

評価:★★★

槇原敬之 過去の作品
悲しみなんて何の役に立たないと思っていた
Personal Soundtracks
Best LOVE
Best LIFE

不安の中に手を突っ込んで

|

« 強烈なメッセージ性 | トップページ | 間違いなく小西康陽のソロアルバムです。 »

アルバムレビュー(邦楽)2011年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/505136/40757243

この記事へのトラックバック一覧です: 中田ヤスタカのやりたい音:

« 強烈なメッセージ性 | トップページ | 間違いなく小西康陽のソロアルバムです。 »