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2011年7月28日 (木)

真夏だけど、冬の音楽を・・・?

Title:Bon Iver
Musician:Bon Iver

ボン・イヴェール

2008年にリリースしたデビューアルバム「For Emman,Forever Ago」が高い評価を受け、また、彼のアカペラ曲「Woods」を、かのKanye Westが、自身の曲「Lost In The World」にサンプリングされたことでも大きな話題となったBon Iverことジャスティン・ヴァーノンのニューアルバム。本作は、随所で大きく推されていることもあり、はじめて彼のアルバムを聴いてみました。

アルバムを通して聴いて、まず印象に残ったのは、その美しいメロディーラインと、ファルセットを多用した、彼のボーカルでした。フォークソングをベースとしたシンプルなメロディーは、決して派手なフックがあるわけではありませんが、美メロと言うべきでしょうか、ゆっくりと噛み締めるように歌われるメロディーラインは、実に見事です。

で、そんなメロディーとボーカルを彩るサウンドは、むしろ2度3度聴くうちに徐々にはまっていきます。ホーンやストリングス、ギターなどで塗り固められたサウンドは、正直言うと、最初聴いた時は、さほど強く印象に残りませんでした。いや、それだけインパクトの弱いものだったのか、と言われるとむしろ逆。メロディーやボーカルと実に見事にマッチしているため、楽曲の中に実に自然に溶け込んでいるから、だと思います。

マーチングドラムを入れたり、アコギのアルペジオを聴かせたり、ギターのノイズ音を入れてきたり、分厚い音の中に、様々なアイディアを入れてきていて、2度3度聴いて楽しいのですが、こういう音が、しっかりと曲の中に溶け込んでいるのが見事。ともすれば、分厚い音というのは、トゥー・マッチになりがちなのですが、最後まで、実に見事なバランス感覚を維持しています。

Bon Iverは、フランス語で、"Good Winter"に由来する言葉だそうです。ジャケットの絵も、冬の森のようですが、まさに凍てつくけど、全ての空気が澄んで美しい、冬の朝の森を歩いているようなそんなアルバム・・・・・・ってのは、音楽雑誌の常套句みたいですが(^^;;この世界に、すっかり聴きほれる素晴らしいアルバムでした。今年を代表する傑作!是非是非、お勧めの1枚です。

評価:★★★★★

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