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2011年7月 4日 (月)

小室哲哉 is BACK!!

Title:Digitalian is eating breakfast 2
Musician:小室哲哉

Digitalian is eating breakfast 2

2009年、詐欺容疑で突然の逮捕。ファンならずとも、一時期のブームを知る人間なら、一様に驚かされました。その後、AAAや浜崎あゆみなどへの楽曲提供で、シーンに復帰。そして、このたび、ソロアルバムとしては「Digitalian is eating breakfast」以来、21年半ぶりのニューアルバムが発売されました。

もっとも、正確には、2008年には「Far East Wind」と名づけられ、それぞれ四季の名称が冠された4枚のアルバムをリリースしているのですが・・・

もともと小室哲哉の音楽は、TM NETWORK時代から一環して、アンダーグラウンドやクラブシーンなどで流行しているような、時代の半歩先を行くようなサウンドを取り込んで、それをヒットするようなベタでキャッチーな作風に仕上げ、ヒットを飛ばしていました。

しかし、逮捕直前、90年代末から2000年代にかけての彼は、完全に迷走していました。時代の半歩先を行く作風をつくろうと、アンビエント的な作品に挑戦していたものの、ヒットという観点からは完全に空振り。変に本格派をめざそうとしたため、小室哲哉の持ち味である、万人の耳に残るキャッチーなメロディーというのも、完全に失っていました。

そんな中での突然の逮捕というニュース。確かに、ショッキングなニュースでしたが、逆に落ちるところまで落ちてしまったのが、むしろ彼にとってはプラスに働いたのではないでしょうか?久しぶりの彼のニューアルバムは、ある意味、肩の力が抜け、小室哲哉としての持ち味が戻ってきたような感じを受けました。

本人歌唱のミディアムチューン「ほほえみのちから」は、小室系全盛期ではなかなかお目にかかれなかった、しかし、実に小室哲哉らしいメロディーを久しぶりに聴くことが出来ます。

「Years Later」なんかも、「いまさらトランス??」なんて印象もぬぐえない反面、実に小室哲哉らしいナンバー。ちょっと切ない、マイナーコード主体のメロも、彼らしさが前面にあふれています。

一方では、ZEEBRAが参加した「奇跡」のような、比較的ヘヴィーなラップチューンがあったり、ちょっと葉加瀬太郎ちっくな(?)「Reality」など、新しい作風の曲にも挑戦していたりと、全体的に、自由に音楽を楽しんでいることが伝わってくるようなアルバムになっています。

TM時代からの小室ファンなら、とりあえずチェックしておきたい作品。異常に線の細いボーカルはあいかわらずですが(笑)、逆にそういった点も含めて、あいかわらずな小室哲哉が楽しめるアルバムだと思います。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

RE:SUPERCAR1/スーパーカー

RE:SUPERCAR 1

スーパーカーの作品を、ナカコー監修のもと、再構築した企画盤。作風は、いわばスーパーカーらしさがそのまま残ったリアレンジになっているものの、作品によっては、原曲から大きく雰囲気が変わった作品もあり、好き嫌いはわかれそう。「Lucky」とかは、正直、原曲の方が好みだったのですが・・・。

評価:★★★★

稲川くん/GOING UNDER GROUND

稲川くん

1曲1曲だと、名曲と思う曲も少なくないのですが、アルバム通して聴くと、少々インパクトが薄くなってしまう・・・。「名もなき夢~煩悩青年とワーキングママ~」はライブで盛り上がりそうですし、「さよなら僕のハックルベリー」も切ないメロが彼ららしくて、いいと思うのですが。少々楽曲のバリエーションが少ないせい、なのかなぁ・・・?

評価:★★★★

GOING UNDER GROUND 過去の作品
おやすみモンスター
COMPLETE SINGLE COLLECTION 1998-2008
LUCKY STAR

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