2011年上半期 邦楽ベスト5
昨日の邦楽編に続き、今日は邦楽の、こちらは上半期ベスト5です。
5位 POP LIFE/RHYMESTER
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前作「マニフェスト」からわずか1年。RHYMESTERの新作は、またしても傑作でした!タイトル通り、「生活レベルの喜怒哀楽」をテーマとした作品・・・なんですが、そんな単純には終わらないのが彼ら。社会派な内容を独特の視点で切り抜いた曲あり、国際問題をユニークな視点で綴った曲あり。ポップな中に強烈な毒素を感じられ、また、その毒素がたまらなく魅力的な作品でした。
4位 liminal/砂原良徳
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昨年リリースされたcornelius「FANTASMA」のリマスターや、今年発売された電気グルーヴのベスト盤へのリマスターなど、相変わらずの活躍ぶりながらも、リマスターでの話題が多かった彼でしたが、ちゃんと自身のアルバムもつくっていたんですね!純然たるオリジナルとしては10年ぶりとなる(!)新作は、スペーシーで奥行きのある音の世界がカッコよく、はまりこんでしまう傑作でした。
3位 MUSICMAN/桑田佳祐
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桑田佳祐待望の復帰作は文句なしの傑作でした!!突然のがん宣言で、ファンを騒然とさせた彼ですが、昨年の紅白で、無事、元気な姿を私たちに見せてくれました。その後リリースされたニューアルバムは、いつもの彼らしい、様々なジャンルの音楽をつめこんで、飛び切りのユーモラスとウィットの効いた歌詞を詰め込んだ傑作。充実作という表現が実にふさわしい作品でした。
2位 11のとても悲しい歌/PIZZICATO ONE
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小西康陽が、PIZZICATO ONE名義でリリースした新作。"PIZZICATO"という名義を使用したところが意外な感じでしたが、それだけに、かのPIZZICATO FIVEの延長線、というイメージが強いのでしょうか?基本的に、カバー曲を、それぞれ別々のボーカリストに歌ってもらうというスタイルながらも、楽曲の選曲から、非日常的なアレンジなどなど、随所に小西らしさを感じさせる間違いなく小西康陽のソロアルバム。タイトル通りちょっと切ないポップソングが胸をうつ傑作です。
1位 街道筋の着地しないブルース/中川敬
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ソウルフラワーユニオンのボーカリスト、中川敬によるソロアルバムが、上半期文句なしの1位!このアルバムのために書き下ろした曲はもちろん、ソウルフラワーの曲のセルフカバーや、浅川マキ、チューリップのカバーなどを収録しているのですが、どの曲も、アコギをバックとした彼の力強いボーカルにより、中川敬の曲に仕上げています。彼の、泥臭くも、力強く、そして優しさを感じさせる歌声が、今の時期だからこそ、より胸に響いてきました。
以上5枚。うーん、正直なところ、洋楽編と同様、上半期はちょっと不作気味だったような気がします。そんな中、偶然ながらも、1位から4位までが男性ソロミュージシャンの作品なんですね・・・。
ちなみに、他のベスト5候補としては
真昼のストレンジランド/GRAPEVINE
SCENT OF AUGUST/the band apart
LIVE THE LIFE I LOVE/THE BAWDIES
あたりでしょうか?下半期は、もっと傑作アルバムがリリースされ、年間ベストは選ぶのに迷うくらいになってくれるとうれしいのですが。ベスト5をあらためて振り返ると
1位 街道筋の着地しないブルース/中川敬
2位 11のとても悲しい歌/PIZZICATO ONE
3位 MUSICMAN/桑田佳祐
4位 liminal/砂原良徳
5位 POP LIFE/RHYMESTER
となりました。下期はどんな素晴らしい名盤に出会えるでしょうか?
ちなみに、過去のベスト盤は
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