130年の時を超えて??
OUR FAVORITE THINGS-Murakuni Live-
会場:村国座 日時:2011年7月17日(日) 13:00~
今回は、ちょっとユニークなイベントに足を運んできました。「OUR FAVORITE THINGS」と題された、このちょっとした「夏フェス」は、岐阜県は各務原市にある、地芝居の舞台として明治時代に建立され、国の指定重要有形民俗文化財に指定されている村国座がその舞台。2009年にスタートし、今回が3回目となるそうなのですが、今回、はじめてそのイベントを知り、足を運んできました。
なんといっても興味を惹かれたのが出演者。口口口に、七尾旅人が参加という、クラブ志向ながらも豪華な面子。で、これを主催しているのが、各務原市の観光文化課というのがユニーク。普通、自治体主体のイベントって、もっと無難なジャズとかクラシックとかイベントになりがちなのに、このセレクトは、なかなか粋だねぇ(^^;;
会場は、名鉄の苧ヶ瀬駅から徒歩30分・・・とお世辞にも便利な場所ではないので、名鉄新鵜沼駅からシャトルバスに乗車。約15分程度で会場に到着しました。
まず、チケットをリストバンドと交換し、舞台がどんな感じか、ちょっとのぞきに。
→こんな感じの、時代を感じさせる趣きのある舞台。ただ、数年前に改修工事を行い、また、とても大切に使われているらしく、古臭さは感じられない、とてもきれいなステージでした。
まだ、ライブのスタートまでは時間があったので、まずはお決まりの屋台のメシで腹ごなし。カレー屋やシシカバブ、ちょっとしたカフェ風のお店など、このイベントでも、何店かの屋台が並んでいました。ただし、観客の数もそう多くないので、ほとんど並ぶこともなく、快適に「フェス飯」にありつくことが出来ました。
←ちなみに屋台スペースはこんな感じ。あんまり数はありませんが(^^;;小規模なイベントなので、これで十分。こちらにもDJブースが設置されていて、終始、ゴキゲンな音楽が流れていました。
昼飯は、地元各務原のB級グルメ、各務原キムチをのせた盛岡冷麺。もちろん、ビールもお供に。この日は、梅雨明けすぐで、すっごく暑い日だっただけに、とても喉越し爽快でした!
そんなこんな会場を散策(・・・というほど大きな会場ではありませんが)しているうちに、ライブがスタートします。
24-two four-
まずは地元名古屋のスリーピーズバンド。村国座の2階にあがり、地べたに座りながら、ライブを楽しみました・・・が、正直、あまり記憶に残っていません(^^;;ギターロックバンドなのですが、ちょっとブルージーな曲もあったり、心地よい横ノリの曲なども挟みつつ、この手のフェス向けの、ビール片手にまったりと楽しめるバンドだなぁ・・・という印象が。
で、実は、このバンドが終わったあたりから、昼飯に飲んだビールがいい感じでまわってきて、眠気が襲ってきました(笑)。
dead bundy
続くdead bundyも、この2階席で見ていたのですが、完全にうつらうつらしながらの状態・・・なので、ほとんど記憶にありません。すいません!(笑)それだけ、心地よいライブだった、ということで・・・(^^;;
cero
で、続くceroのライブの時も、最初はうつらうつらしながら見ていました(^^;;5人組のロックバンド。ギターロックをメインにしながらも、こちらもトランペットなどを取り入れた、ちょっとダビーな雰囲気の、まったりとした曲調が印象的。彼らも、ビール片手に楽しめそうなステージだなぁ・・・と思いつつも、ちょっと記憶が飛び飛びで・・・すいません・・・・・・。
七尾旅人
そして、続いては、この日、最もお目当てのミュージシャン、七尾旅人のステージ。ライブの前に、再び屋台ブースに戻り、軽く腹ごしらえをした後、再度、村国座へ。今回は、1階席の一番後ろの方に陣取ります。
七尾旅人はひとりだけで、アコギ1本かかえただけで登場。座りながらのステージなので、いきなりほぼ満員の会場の観客を無理やり座らせてしまいました。意外とあっさり座れてしまったのですが(笑)。
そしておもむろにアコギ1本で歌いだす彼。「ここ2、3日でつくった曲」という「待ってはくれない」という曲に、「サーカスタウン」と続くのですが・・・これが、めちゃくちゃ素晴らしいんです!
アコースティックギターをバックに、歌い上げる曲は、実にソウルフル。彼の声自体も、決して声量があるわけではないのですが、クリアな声が、妙に印象に残ります。さらにはFishmansの「ナイトクルージング」を歌ってくれたのですが、これがまた名カバー。なんとも言えない切なさを感じるボーカルが、実に印象的でした。
で、これらの曲の間、実にしゃべるしゃべる(笑)。それもオチのあるユーモアなMCを1曲1曲の間に入れてくるんです。こんなにおもしろい人だとは知りませんでした。だから、ライブの時間は、曲の時間の倍近く演っていた・・・ということはさすがにないか。
その後は「どんどん季節は流れて」で、次のステージを控えるドリアンが参加。さらに「Rollin' Rollin'」では、原曲でも参加していたやけのはらがラップを担当。ここでは、ずっと座っていた観客を立たせて、会場を盛り上げていました。
そして、今回のステージで、一番印象に残ったのは最後の曲でした。先日、福島へ行った時に出来た曲らしく、タイトルは「圏内のうた」。例の原発事故で、ふるさとを追われた人たちのことを歌った歌ですが、かなりストレートにメッセージを伝えた曲で、「子供たちを少しでも遠くに」という歌詞が印象に残りました。とても切なく歌い上げる彼のボーカルに耳を傾けていると、胸が熱くなってきました。
初めて七尾旅人のステージを見たのですが、予想以上に素晴らしいステージでビックリ!!そして、大満足なステージでした。正直、CDで聴く彼の曲って、ちょっと苦手な部分もあったのですが(苦笑)、そんな印象を完全に払拭したステージ。七尾旅人は天才、そんな評価を以前からよく聴きますが、いやぁ、それを実感したステージでした。本当に素晴らしい!また、是非、彼のステージは見てみたいです。
その2に続く。
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