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2011年6月13日 (月)

ファンキーな仲間たちと

Title:THA FUNK CAPITAL OF THE WORLD
(邦題 魔法の未来都市=ファンクと「U」な仲間たち)
Musician:BOOTSY COLLINS

Tha Funk Capitol of the World

もう、ジャケット写真からして、お腹いっぱいなのはあいかわらず?邦題も、カッコいいのかカッコ悪いのかわからない微妙なセンスなのですが・・・(^^;;Pファンクの代表的なメンバーの、ベーシスト、BOOTSY COLLINSによるソロアルバムです。

ちなみにPファンクとは「ジョージ・クリントンが1970年代に率いた二つのバンド、パーラメントとファンカデリック、及びその構成メンバーによるファンクミュージックを指す音楽ジャンルであり、またこの音楽集団のこと」。ヒップホップの世界を中心に、今でも絶大な支持を得ています。

今回のアルバムは、ほぼ全曲、誰かをフューチャーした、豪華ゲストによる曲が並んでいます。ICE CUBEやSNOOP DOGGなどのHIP HOP勢やら、BOBBY WOMACKやMUSIC SOULCHILDのようなソウル勢など、多種多彩なゲストが魅力的です。

そんな中、というか、ちょっとズルい(笑)ゲストとしては、「MIRRORS TELL LIES」では、JIMI HENDRIXをフューチャーしています。ただし、ジミヘンで利用したのはボーカルトラックだけで、ギターは別のようですが・・・。

「JB-STILL THE MAN」のような、タイトル通り、JAMES BROWNに捧げたような、ソウルフルで力強い、CD音源で聴いていても踊りだしそうなファンキーな曲もある一方で、HIP HOPチューンあり、パワフルなボーカルをソウルフルに聴かせる曲もあり、様々なタイプの曲が並んでいます。

後半は、「THE JAZZ GREATS(A TRIBUTE TO JAZZ)」のように、タイトル通り、ジャジーな曲もあり、また、終盤はメロウに聴かせるナンバーが多い、ファンキーなリズムながらも、踊るというよりも、しっとりと聴き入ってしまう曲が並んでいます。

全70分以上。ボリューム満点の全17曲。いろいろな意味でお腹いっぱいのアルバムでした。HIP HOPを積極的に取り込むなど、まだまだ現役感の強いアルバムである一方、イメージしていたよりも全体の雰囲気はおとなしめで聴かせる曲も多く、もっとファンキーなベースが前面に出ていて、CDで聴いているだけで踊りだしてしまう曲が連続・・・と予想していたのとは、ちょっと違ったかも。もっとも、野外で大音量で聴くと、イメージが違うのかもしれませんが・・・。

評価:★★★★

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