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2011年6月27日 (月)

おやじたちの余裕

Title:Z
Musician:ユニコーン

Z

まだ30代半ばなので、偉そうに語れるほど経験を積んでいる訳じゃないですが・・・歳をとってくると、いろいろな意味で「余裕」みたいなものが生まれてきますよね。経験ゆえに、ある程度「どうにかなる」みたいな余裕が生まれてきて、いろいろなものも許せるようになるというか・・・まあ、自分が、それだけの「余裕」を持ち合わせているか、といわれると微妙なんですが・・・・・・(^^;;

先日、某テレビ番組にユニコーンが出ていた時に、いい意味で「こだわり」みたいなものがなくなった、ということを言っていたのですが、このアルバムで感じたのは、まさにそんなベテランバンドとしての「余裕」みたいなものでした。

まあ、もともと、ユニコーンというバンドは、若手のうちから妙に余裕とユーモアセンスがあったバンドで、そういう意味では、あいかわらずユニコーンらしい、とも言えるんですよね。そういう意味では、あいかわらずユニコーンらしいアルバムだなぁ、とも言えるのですが。

そのある種のこだわりのなさは、前作「シャンブル」同様、実にバリエーション豊かなアルバムの作風にあらわれているように感じました。

「頼みたいぜ」「手島いさむ物語」みたいな、オールドスタイルの骨太ロックンロールナンバーや、ギターロックナンバーが主軸・・・かと思いきや、「SAMURAI5」はユニコーンというよりも、同世代のパンクバンド、ジュンスカっぽい感じが(^^;;「ウルトラヘブンスーパーマイルド」は思いっきりファンキーなナンバーですし、「オレンジジュース」は、ちょっと歌謡曲風のメロが印象的なナンバーですし、「さらばビッチ」では、なんとラップまで導入・・・ある意味、とても自由だよなぁ~。

「デジタルスープ」なんか、完全に「デジタル」と言っていながら、中身はバンドサウンドのロックナンバーという「デジタル」な音からほど遠い内容だったりするのも彼ららしくてとてもユニーク。もっとも、前作「シャンブル」では、電子音を取り入れた曲もありましたから、エレクトロ方面を忌避している訳ではなく、次回作あたり、おもいっきりデジタルな曲も作ってきそうですが。

復帰後2作目。今後、本格的に活動を続けてくれるみたいで、やはりうれしいですね~。まだまだ若いモノには負けない、ベテランバンドとしての底力を見せてほしいです!

評価:★★★★★

ユニコーン 過去の作品
シャンブル
I LOVE UNICORN~FAN BEST
URMX


ほかに聴いたアルバム

LUNA SEA/LUNA SEA

LUNA SEA【ジャケットC】

昨年、突然の活動再開でファンを歓喜させたLUNA SEA。復帰後初となるアルバムは、ちょうど20年前リリースされたデビューアルバムもセルフカバー。すいません、その20年前のアルバムは未聴なので、なんとも言えない部分も大きいのですが・・・(^^;;ヘヴィーなバンドサウンドは、やはり迫力ありカッコよく、惹きつけられます。ただ、そのヘヴィーなサウンドとボーカルRYUICHIの端整で軽いボーカルとのアンバランスさが、ちょっと微妙に感じてしまうのですが・・・もっとも、逆に、このアンバランスさが、LUNA SEAとしての大きな魅力のひとつ、とも思うのですが・・・。

評価:★★★★

LUNA SEA 過去の作品
COMPLETE BEST

The Soul Extreme EP/福原美穂

The Soul Extreme EP

クラッシックなソウルナンバーを集めた福原美穂のミニアルバム。ジャミロクワイの「Virtual Insanity」もカバーされていますが、かなりソウルフルな内容にまとめています。もともと、デビューアルバムから、本格的なソウル志向が強く、今風のR&Bナンバーは「うたわされている感」が強かったのですが、まさに彼女の趣味性を本格的に発揮した作品に感じました。ソウルフルだったファンキーだったり、かなり力強い楽曲と力強い彼女のボーカルの連続に、圧巻される1枚。次回作も、この方向性で、是非!

評価:★★★★★

福原美穂 過去の作品
RAINBOW
Music Is My Life
Regrets of Love

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