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2011年6月21日 (火)

アメリカでも大ブレイク!

Title:HELPLESSNESS BLUES
Musician:FLEET FOXES

Helplessness Blues

アルバム全体の売上枚数が減少している理由もあるのかもしれませんが、ここ最近、アメリカのビルボードチャートをながめていると、「え?こんなバンドも?」と思うようなオルタナ系のバンドのアルバムが、上位にランクインしてきて驚くことが少なくありません。

FLEET FOXESのニューアルバムについても、ビルボード上位にランクインしてきて、正直、驚きました。日本でも話題となったセルフタイトルの前作は36位止まり(全英では3位)だったのですが、このニューアルバムはビルボードチャートでは最高4位を記録(全英でも2位!)。一躍アメリカでもブレイクして、そして日本でも大きな話題となっています。

今回のアルバム、基本的な路線は前作と変わりありません。美しいコーラスワークとフォーキーなサウンド、そしてじっくりと聴かせるメロディアスなメロディーライン。「THE PLAINS/BITTER DANCER」「THE CASCADES」で聴かせてくれる、日本人の琴線にも触れそうな、哀愁たっぷりのメロディーラインは、イギリスのバンドらしい・・・と思いきや、アメリカシアトル出身の、という話しは前作でもしましたね(^^;;

1曲目「MONTEZUMA」「SOMEONE YOU'D ADMIRE」で聴かせてくれる美しいコーラスラインは今回も絶品の一言。「THE PLAINS/BITTER DANCER」のような、分厚い音にリズミカルなドラムが軽快な、ドリーミーな雰囲気のナンバーも魅力的。曲の中に、ちょっと暗い雰囲気だったり、ハッピーな雰囲気だったり、次々と展開していく「THE SHRINE/AN ARGUMENT」も、ユニークながらもちょっと不思議なナンバーになっています。

ただ、どの曲も、メロディーにしろ音にしろ実に美しく、音楽の美しさ、キレイさを、これでもかというほど伝えてくれます。聴いていて、音楽の素晴らしさに浸れるという点は前作と同様。ちょっと不思議で幻想的な歌詞の世界観もまた、彼のメロディーともマッチしていて魅力的でした。

個人的には、どちらかというと前作の方がよかったかな?と思うのですが、それはおそらく前作がはじめてFLEET FOXESを聴いた作品だったから、かも。本作から入っても、十分彼らの魅力は伝わると思います。実に魅力的な作品でした。

評価:★★★★★

FLEET FOXES 過去の作品
Fleet Foxes+Sun Giant EP

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