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2011年6月

2011年6月30日 (木)

変態性はちょっと後退したけれど

Title:BeVeci Calopueno
Musician:モーモールルギャバン

BeVeci Calopueno

下手すればリスナーを引かせてしまう歌詞を連発した前作「クロなら結構です」が話題となったモーモールルギャバンの、メジャーデビュー後、初となるフルアルバム。今回も飛ばしまくっています。いきなり1曲目「UWABURN」からして、「ダメ人間、机の上で立ちション」という意味不明な歌詞を連呼(笑)。人によって引きまくり、ではないでしょうか(^^;;

ただ、今回のアルバムに関しては、この変態性はちょっと後退してしまっているように感じます。パンティー泥棒について歌ったり、好きな子の赤ちゃんを好きになってしまうような、「それはちょっと・・・」という内容が、少なくなってしまったのは、よかったような、残念なような・・・。

とはいえ、足の臭さについて歌った「Smells like SURUME!!」(NIRVANAのパロ?)や、渋谷系のパロっぽい内容ながらも、サビで「裸でギター掻き鳴らすのはやめて」とオチが入る「821」や、あいかわらずのパンティーソング(?)「パンティくわえたドラ猫の唄」など、ユニークで奇妙な歌詞の世界も、相変わらず繰り広げられています。

ただ、前作同様、こういうちょっと引いてしまう歌詞を書いている一方、ソウルやファンク、さらには曲によってはプログレなどに裏打ちされたような、高い音楽性を見せつけてくれています。一歩間違えれば引いてしまう歌詞の世界を繰り広げながらも、単なるコミックバンドに終わらないのは、その音楽的な実力があってから、こそなのでしょう。

プログレ風に、次々と変化する楽曲の展開を楽しめる「Hello!!Mr.Coke-High」や、ファンキーなリズムが心地よい「ATTENTION!」、前述の「Smells like SURUME!!」はハードコアなナンバーですし、「ワタシハワタシ」「Kitchen」の、ソウルフレーバーなシンセがまたとても魅力的だったり・・・。

プログレっぽい、複雑な音を展開させたかと思えば、メロは至ってポップだったり、最後の最後まで、先の読めない展開に、軽く酔ってしまうような、非常にユニークな音楽性が魅力的です。

前作同様、変態ちっくなイメージで聴かないとしてら、とってももったいない!!今、もっとも要注目の新人バンドの一組です。

評価:★★★★★

モーモールルギャバン 過去の作品
クロなら結構です


ほかに聴いたアルバム

最高宝/中村一義

最高宝

デビューシングル「犬と猫」の「ど~お、ど~お~お」が鳴り響いた瞬間、身体に衝撃が走りました・・・・・・・・・

という感じではさすがになかったのですが(^^;;確かに、この話題となったデビューシングル、大きなインパクトがあったのは間違いありません。そんなデビュー作から、もう14年も経つのですね・・・中村一義の2枚組となるベスト盤です。

彼の名曲の数々をあらためて聴くと、どの曲も、どこかハッピーな雰囲気があふれている、楽しい曲になっている反面、その曲の根底に、どこか寂しさとか悲しさみたいな雰囲気を感じてしまいます。

もちろん、文句なしの傑作揃い。中村一義をはじめて聴く方への入門盤としてもお勧めです。

評価:★★★★★

白穴/チリヌルヲワカ

白穴

まさかの復活。4年7ヶ月ぶりとなる、GO!GO!7188のボーカル、ユウこと中島優美が率いるガレージロックバンド。基本的に、GO!GO!7188と同じ路線で・・・これだったらGO!GO!でやればいいんじゃないの?と思うのですが、気持ち、GO!GO!7188より自由度が高まって、楽しそうにやっているような印象が・・・。このまま、こちらの活動にのめりこんでしまうのではないかという心配も(^^;;GO!GO!7188ファンだったら大喜びしそうな内容である反面、GO!GO!7188ではなく、チリヌルヲワカとしてやるのは、やはりこちらの方が楽しく演奏できるから?とちょっと心配になってきてしまう面も・・・。

評価:★★★★

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2011年6月29日 (水)

AKBからのソロ作が1位

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週もまた、日韓のアイドルが1位2位で並びました。

【特典生写真無し】Flower [ACT.1] CD+DVD

1位はAKB48からのソロデビュー作。前田敦子「Flower」が1位獲得です。本人主演の映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」挿入歌。初動売上17万6千枚は、同じAKB48からソロデビューした板野友美のデビュー作「Dear J」の初動売上16万3千枚を上回り、AKB48からの派生作としては、最高売上枚数を記録したそうです。→参考サイト

2位は、なんか雨後のたけのこのように次から次へと出てくる韓国の男性アイドルグループSHINeeの日本デビューシングル「Replay-君は僕のeverything-」。初動9万1千枚は、韓国のアイドルグループのデビューシングルとしては最高記録らしいです(参考サイト)。韓国の男性アイドルグループは、90年代のJ-POPそのままな曲が多いのですが、この曲は、いまはやりのダブステップ風。ただ、次から次へと似たようなグループが出てきて、まるで90年代のビーイング系か小室系みたい・・・。

そんな訳で、3位初登場avexの男女混合アイドルグループAAA「No cry No more」は、また例のごとく、小室哲哉プロデュースによる作品で、雰囲気はまんま90年代の小室サウンド。出だしの部分はTRFかと思ったくらいで・・・(^^;;前作「ダイジナコト」はアルバムと同時発売ということもあり、初動2万7千枚と苦戦しましたが、本作は初動売上4万7千枚とアップ。前々作「PARADISE」の初動4万6千枚とほぼ同水準となりました。

以下、初登場は・・・

4位にT.M.Revolution「FLAGS」がランクイン。映画「劇場版 戦国BASARA -The Last Party-」オープニングテーマで、ちょっと和風な出だしが印象的。もっとも、いつも通りの浅倉大介サウンドなのですが。初動売上は、前作「Save The One, Save The All」の4万枚からダウンの3万8千枚に留まりました。

5位はDIR EN GREY「DIFFERENT SENSE」。デスボイスを前面に押し出した、かなりハードなナンバー。初動売上2万4千枚は、前作「LOTUS」の2万5千枚からほぼ横バイ。完全に購買層が固定ファンで占められている印象です。

で、こちらはかなり苦戦。7位GReeeeN「花唄」。今回の作品は、ラップから完全に離れて、ギターロックなナンバーで、一昔前の青春パンク風(苦笑)。2年ぶりのシングルなのですが、初動売上は、前作「遥か」の6万3千枚を大きく下回る1万6千枚。かなり厳しい結果になってしまいました。

そして最後、10位には、島田紳助プロデュースによるアイドルグループ新選組リアン「色糸」がランクイン。初動1万1千枚は、前作「愛の唄」の初動1万3千枚を下回ったものの、ギリギリベスト10入り。購入特典で握手券がついてきたのですが、その効果があったのでしょうか。

今週のシングルチャートは以上。着うた&アルバムチャートは金曜日に!

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2011年6月28日 (火)

勝負の2作目!

Title:EUPHORIC HEARTBREAK
Musician:Glasvegas

Euphoric/Heartbreak

傑作の次の2作目・・・特にデビュー作が大きな話題になった新人バンドにとっては、大きな勝負作となります。

デビューアルバム「Glasvegas」が、あのアラン・マッギーに絶賛され、一躍、期待のバンドの仲間入りしたグラスゴー出身の4人組バンド。待望の2作目がリリースされました。

80年代~90年代のシューゲイザーサウンドそのままに、ノイジーなギターと、ポップで「キュート」という形容もできるようなメロディーが印象的だった彼ら。基本的には、2作目もその路線を引き継いでいます。「YOU」あたりが、まさに王道といった感じのシューゲイザー路線なのですが、その他も、ギターのホワイトノイズのポップなメロディーというスタイルは、前作から踏襲しており、ドリーミーな気持ちの良い音世界を繰り広げています。

ただ、前作と比べて、ちょっと変わったなぁ、と感じたのは、全体的に楽曲のスケールが広がった感じが。じっくりと歌い上げるミディアムテンポのナンバーが多くなったのも理由なのですが、いかにもインディーバンド然していた前作と比べると、スタジアムライブでの様子が浮かぶ・・・とまではいかないものの、ブレイクしたバンドらしい、大物然が出てきたような感じがしました。

まあ、確かに前作でも、教会音楽?とも思えるようなスケール感ある作品を聴かせてくれていただけに、これが、彼らの本来の姿なのかもしれません。変にインディーバンド的な狭い世界に閉じこもるバンドではなく、もっとスケール感の大きなバンド、なのかもしれないですね。

ただ、現時点では、聴いていてちょっと中途半端なようにも感じました。大物然としたスケール感がある割りには、楽曲のバリエーションは少ないし、前作ほどメロディーのキュートさが薄くなってしまったし・・・。決して悪いアルバムではありません。あれだけ評判が高かった新人バンドの2作目としては十分な出来だとは思うのですが、前作は超えられなかったかなぁ、という点も感じました。

売上的にも全英チャートで2位に入った前作に対して、本作はなんとか10位に入ってくるのがやっと。ちょっと苦戦しているのは否めません。勝負の2作目!とはいえ、まだまだ売上的には厳しい勝負どころが続きそう。3作目に期待!

評価:★★★★

Glasvegas 過去の作品
Glasvegas

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2011年6月27日 (月)

おやじたちの余裕

Title:Z
Musician:ユニコーン

Z

まだ30代半ばなので、偉そうに語れるほど経験を積んでいる訳じゃないですが・・・歳をとってくると、いろいろな意味で「余裕」みたいなものが生まれてきますよね。経験ゆえに、ある程度「どうにかなる」みたいな余裕が生まれてきて、いろいろなものも許せるようになるというか・・・まあ、自分が、それだけの「余裕」を持ち合わせているか、といわれると微妙なんですが・・・・・・(^^;;

先日、某テレビ番組にユニコーンが出ていた時に、いい意味で「こだわり」みたいなものがなくなった、ということを言っていたのですが、このアルバムで感じたのは、まさにそんなベテランバンドとしての「余裕」みたいなものでした。

まあ、もともと、ユニコーンというバンドは、若手のうちから妙に余裕とユーモアセンスがあったバンドで、そういう意味では、あいかわらずユニコーンらしい、とも言えるんですよね。そういう意味では、あいかわらずユニコーンらしいアルバムだなぁ、とも言えるのですが。

そのある種のこだわりのなさは、前作「シャンブル」同様、実にバリエーション豊かなアルバムの作風にあらわれているように感じました。

「頼みたいぜ」「手島いさむ物語」みたいな、オールドスタイルの骨太ロックンロールナンバーや、ギターロックナンバーが主軸・・・かと思いきや、「SAMURAI5」はユニコーンというよりも、同世代のパンクバンド、ジュンスカっぽい感じが(^^;;「ウルトラヘブンスーパーマイルド」は思いっきりファンキーなナンバーですし、「オレンジジュース」は、ちょっと歌謡曲風のメロが印象的なナンバーですし、「さらばビッチ」では、なんとラップまで導入・・・ある意味、とても自由だよなぁ~。

「デジタルスープ」なんか、完全に「デジタル」と言っていながら、中身はバンドサウンドのロックナンバーという「デジタル」な音からほど遠い内容だったりするのも彼ららしくてとてもユニーク。もっとも、前作「シャンブル」では、電子音を取り入れた曲もありましたから、エレクトロ方面を忌避している訳ではなく、次回作あたり、おもいっきりデジタルな曲も作ってきそうですが。

復帰後2作目。今後、本格的に活動を続けてくれるみたいで、やはりうれしいですね~。まだまだ若いモノには負けない、ベテランバンドとしての底力を見せてほしいです!

評価:★★★★★

ユニコーン 過去の作品
シャンブル
I LOVE UNICORN~FAN BEST
URMX


ほかに聴いたアルバム

LUNA SEA/LUNA SEA

LUNA SEA【ジャケットC】

昨年、突然の活動再開でファンを歓喜させたLUNA SEA。復帰後初となるアルバムは、ちょうど20年前リリースされたデビューアルバムもセルフカバー。すいません、その20年前のアルバムは未聴なので、なんとも言えない部分も大きいのですが・・・(^^;;ヘヴィーなバンドサウンドは、やはり迫力ありカッコよく、惹きつけられます。ただ、そのヘヴィーなサウンドとボーカルRYUICHIの端整で軽いボーカルとのアンバランスさが、ちょっと微妙に感じてしまうのですが・・・もっとも、逆に、このアンバランスさが、LUNA SEAとしての大きな魅力のひとつ、とも思うのですが・・・。

評価:★★★★

LUNA SEA 過去の作品
COMPLETE BEST

The Soul Extreme EP/福原美穂

The Soul Extreme EP

クラッシックなソウルナンバーを集めた福原美穂のミニアルバム。ジャミロクワイの「Virtual Insanity」もカバーされていますが、かなりソウルフルな内容にまとめています。もともと、デビューアルバムから、本格的なソウル志向が強く、今風のR&Bナンバーは「うたわされている感」が強かったのですが、まさに彼女の趣味性を本格的に発揮した作品に感じました。ソウルフルだったファンキーだったり、かなり力強い楽曲と力強い彼女のボーカルの連続に、圧巻される1枚。次回作も、この方向性で、是非!

評価:★★★★★

福原美穂 過去の作品
RAINBOW
Music Is My Life
Regrets of Love

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2011年6月26日 (日)

・・・・どちら様でしょうか?(^^;;

Title:I REMEMBER ME
Musician:JENNIFER HUDSON

アイ・リメンバー・ミー

・・・・・・えっと、どちら様ですか・・・??(^^;;

なんてことを思わず言いたくなってしまう、ジェニファー・ハドソンのニューアルバムのジャケット写真。ご存知、映画「ドリームガールズ」のエフィー・ホワイト役で、その歌唱力が大きく評価されたR&Bシンガー。以前は・・・

Jennifer Hudson

こんな感じでふくよかなスタイルだったのですが、ダイエットに成功し、見違えるようなスタイルに変身しています。いや、かなりビックリです。

そんな彼女ですが、2008年には母親と兄、そして甥が、従兄弟に殺されるという悲劇に見舞われ、活動を休止していましたが、その後復帰。約3年ぶりとなるニューアルバムが発売されました。

ダイエットに成功して、すっかりスリムになった彼女。でも、不思議なものですね。そのボーカリストとしての声量に全く違いはありません。1曲目「No One Gonna Love You」から、CDを通してもその迫力が伝わるボーカルに、1stアルバムから待ち焦がれていたファンも安心したのではないでしょうか?

そのボーカリストとしての声量も安心できるのですが、楽曲自体も聴いていて安心できるのではないでしょうか。今、流行のエレクトロサウンドなどを単純に取り入れるのではなく、ある意味、昔ながらともいえるソウルナンバーで、最近のR&Bは、どこか軽すぎてちょっと・・・という方でも安心して聴けるのでは?

例えば「Still Here」などもまさに昔ながらのソウルナンバーといった感じですし、「Believe」でも、王道のゴスペルナンバーを聴かせてくれます。また「Feeling Good」では、冒頭、彼女のアカペラから入るのですが、その力強く、表現力あるボーカルは、聴いていて鳥肌が立つ思いです。

他に印象に残ったといえば、やはりタイトルチューンの「I Remember Me」でしょうか?こちらは、彼女のボーカル以上に、ちょっと物悲しいメロディーが、耳に残るナンバーでした。

まあ、「安心して聴いていられる」というとちょっと語弊を招きそうですね。言い換えると、「安心して聴いていられるレベルのクオリティーの作品」といった方がいいかもしれないですね。前作を気に入った方は無条件でお勧め。他に、ソウル好きも要チェックの作品かも。やはり彼女のボーカルはすごいです。

評価:★★★★★

JENNIFER HUDSON 過去の作品
JENNIFER HUDSON


ほかに聴いたアルバム

Here Lies Love/David Byrne&Fatboy Slim

Here Lies Love

フィリピンの元大統領夫人で、独裁者の夫人として、贅の限りをつくしたイメルダ=マルコスの半生をテーマとしたDavid ByrneがFat Boy Slimと組んだコラボレーションアルバム。彼女も愛したというダンスチューンをメインに、曲ごとに様々なボーカリストとコラボになっています。アルバム全体としてコンセプチャルな作風になっているそうで、アルバムを通して聴くべき作品だとか。ラテン風やソウル、ロックやファンクなど、様々な要素を取り込んでいる作風は、最後まで飽きあせません。

評価:★★★★

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2011年6月25日 (土)

2週連続で話題の曲が

今週の着うたチャート

2011年6月15日~2011年6月21日付チャート

ロングヒットの予感のするあの曲が、2週連続で1位に。

マル・マル・モリ・モリ!

今週の1位は、薫と友樹、たまにムック。「マル・マル・モリ・モリ!」。これで着うたチャートで2週連続の1位に。ロングヒットが期待されます。2位はJUJU「また明日…」が3位から2位にランクアップして盛り返し。入れ替わりにAKB48「Everyday、カチューシャ」が2位から3位にランクダウンしています。

AKB48といえば、メンバーの前田敦子のソロデビューシングル「Flower」が5位にランクイン。6月22日発売予定のシングルの先行配信で、本人主演の映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」主題歌。同じAKB48の板野友美の最新作「愛にピアス」は9位初登場だったので、それは上回るチャートでのランクインとなりました。

他に初登場の新曲は・・・

4位に西野カナ「Alright」がランクイン。1位が定番の着うたの女王にしてはちょっと苦戦のチャートだったのは、シングルではなく、6月22日発売のアルバム「Thank you,Love」からの先行配信だったからでしょうか?

10位に加藤ミリヤ「BABY !BABY!BABY!」がランクイン。6月22日発売予定のシングルの先行配信で、サビであのTHE BLUE HEARTSの「リンダリンダ」をサンプリング・・・といっても、サビの部分のつかみが、完全に「リンダリンダ」で、最近、こういう過去のヒット曲のサビの部分だけを「サンプリング」として「自分の曲」に取り込む手法が多いけども、ちょっとアコギなやり方のような気もします。

今週は返り咲きが1曲。男性シンガーRake「100万回の『I love you』」が11位から9位にランクアップ。返り咲きで7位にランクインした、先々週以来のベスト10入りで、再度の返り咲きとなっています。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週は、根強い人気のあの女性ロッカーが1位を獲得しました。

Mind Travel

力強いオールドスタイルのロックンロールナンバーを聴かせてくれるSuperfly「Mind Travel」が1位を獲得。初動売上16万6千枚は、残念ながらオリジナルとしては前作「Box Emotions」の21万枚を大きく下回ってしまいましたが、まだまだ根強い人気を感じられ、2位以下を圧倒しての1位獲得となりました。

それに続いたのが湘南乃風。今週は、同時発売された2枚のアルバムが共にベスト10入りしています。シングルを集めたシングルコレクション「湘南乃風~Single Best~」が2位に、ライブをイメージし、ライブで盛り上がるナンバーを選曲した「湘南乃風~LiveSetBest~」が7位にランクインです。ただ、初動売上は、2年前のオリジナルアルバム「湘南乃風~JOKER~」が8万4千枚だったのに対して、8万9千枚と、ベスト盤の上積み分はわずか。ちょっと厳しい結果になっています。

3位はAKB48「ここにいたこと」が2ランクダウンでベスト3をキープしています。

6位には、ヘヴィーなサウンドが持ち味の4人組ロックバンド9mm Parabellum Bullet「Movement」がランクイン。約2年2ヶ月ぶりのアルバムですが、残念ながら初動売上2万6千枚は、前作「Revolutionary」の3万7千枚からダウンしてしまいました。

9位も人気のロックバンド。元ミッシェル・ガン・エレファントのチバユウスケ、クハラカズユキが参加していることでも人気のThe Birthday「I'M JUST A DOG」がランクイン。フジイケンジ(元マイラバの(!))参加後、初のアルバムでもある本作。初動売上1万5千枚は、前作「STAR BLOWS」から横バイ・・・彼らも、完全に固定ファン向きのバンドになっちゃったのかなぁ・・・?

最後、10位にはNem's Garden「モラトリアム」がランクイン。動画サイトの「歌ってみた」カテゴリーで人気のプロデューサーと男性ボーカリストによるプロジェクトだそうで、最近、アルバムチャートのひとつの流れになりつつある感じですね。

今週の着うた&アルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に~。

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2011年6月24日 (金)

リマスターだけではありません。

すいません。都合により、ヒットチャートは明日の更新となります。

Title:liminal
Musician:砂原良徳

liminal

最近は、コーネリアスの「FANTASMA」や、電気グルーヴのベスト盤などのリマスターなどでその活躍が目立つ、まりんこと砂原良徳の新作。

いわゆるエレクトロだとかエレクトロニカだとかテクノだとか言う作品は、個人的に好みでよく聴いているのですが、どうも、ここ最近、「これは!」という刺激的な作品に出会うのが少なくなってきたように感じます。特に、斬新さとポピュラリティーを併せ持ったような作品が少ないような・・・。

で、そんな中、久しぶりに「これは!」と思った傑作が、砂原良徳のニューアルバムです。

いわゆるテンポよくリズムを刻むテクノということになるのでしょうか?様々な音が交差するサウンドは、決してはっきりとしたメロディーはありませんが、聴いているうちに、メロディアスだと感じるような作品。リズミカルながらも、フロア志向とはまた異なる音の世界は、CDで部屋で聴いているだけで、その音についつい惹き込まれるような魅力があります。

繰り広げられる音は、どこか丸みがあって暖かみがあります。そんな暖かみのある音だからこそ、聴いていてすんなりと耳に音がフィットするように感じ、とても心地よさを覚えます。

うーん、なんか上手く説明できないけども・・・スペーシーで奥行きのある音の世界がとてもカッコいい作品!とにかく聴いて欲しいです!個人的に、まりんのいままでの作品の中で文句なしのベストで、かつ、今年を代表する1枚といっても過言ではないかも。傑作です。

評価:★★★★★

砂原良徳 過去の作品
No Boys,No Cry Original Sound Track


ほかに聴いたアルバム

ISN'T IT DMG?/DAD MOM GOD

ISN’T IT DMG?

元スカパラ冷牟田竜之のソロプロジェクト2作目。前作「Poems like the Gun」はかなりヘヴィーでロックな作風のスカが繰り広げられ、最近のポップ路線のスカパラとは完全に別のベクトルを向いているような作品がリリースされました。今回の作品は、前作よりはヘヴィーさは薄れたかな?ただ、今回もロッキンな作品は多く収録。最近のスカパラのポップ路線に物足りなさを感じる方は、要チェック。

評価:★★★★

DAD MOM GOD 過去の作品
Poems like the Gun

Oh!No!It's Heavy Polysick!!!/POLYSICS

Oh!No!It’s Heavy Polysick!!!

3人組体制になったPOLYSICS初のベスト盤。あいさつ代わりのミニアルバム「eee-P!!!」もかなりポップな作品でしたが、今回のアルバムも、かなりポップ路線。「Let's ダバダバ」みたいな楽しいキラーチューンがあったり、「Bleeping Hedgehog」みたいなパンキッシュな曲があったりと、フルアルバムなだけあって、バリエーションもあり楽しめる内容ながらも、全体的にはちょっと勢い不足か?

評価:★★★★

POLYSICS 過去の作品
We ate the machine
We ate the show!!
Absolute POLYSICS
BESTOISU!!!
eee-P!!!

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2011年6月23日 (木)

新たなモーサムへの区切り?

Title:BEST OF WORST
Musician:MO'SOME TONEBENDER

BEST OF WORST

2001年4月19日。もう10年にもなるんですね・・・。はじめてMO'SOME TONEBENDERのステージを見た日。場所は東京SHIBUYA-AXでした。

その当時から、既に大きな評判となっていた彼ら。その日のライブも、モーサムもその日のお目当ての一組でした。そして、はじめて見た彼らのステージは・・・正直、鳥肌が立ちました。鳴り響く音と、その間に挟まる音が止む一瞬のバランスが実に見事なステージ。爆音が耳をつんざきながらも、ポップなメロがやけに印象的で、その日の衝撃は、今でも強く覚えています。

その後聴いたアルバム「DAWN ROCK」も「echo」も実にインパクトの強いアルバムで、一気にモーサムというバンドにはまっていってしまいました。その年だけで、そのステージ以外にワンマンライブ2回、さらにROCK IN JAPANのステージでも彼らを見て、1年のうち計4回ステージに足を運びました。

その年にリリースされたフルアルバム「HELLO」もそんなモーサム熱をさらに沸騰させるに十分な内容でした。その後に発売されたアルバムも、十分納得にいく作品が続いたのですが・・・ちょっと「?」と思い出したのが「faster!」あたりから。その内容に、いまひとつピンと来ないアルバムが続きました。

そんなピンとこないような作品は、彼らが方向性を変えただけで、私がその変化についていけてないだけかも。そう思った時期もありました。しかし、今回発売されたベスト盤を聴くと、やはり初期の作品の迫力が圧倒的ということを再認識しました。久しぶりに聴いたそれらの「冷たいコード」「DAWN ROCK」などの作品は、今、聴いても鳥肌が立ってきます。

その後の作品は、打ち込みを導入したり、確かに彼らなりにいろいろな方向性を模索したように感じます。1曲1曲だけ取れば、確かにそれなりにカッコいいのですが・・・音の感じが、確かに初期に比べて平坦というか、バンドの音全体がかたまりになったように感じてしまって、いまひとつ、迫力という観点では物足りなさを感じました。

ただ、最新作「STRUGGLE」は、久しぶりにモーサム復活!を叫びたくなるような傑作でした。間違いなく、今、彼らは上り調子にいるように感じます。このベスト盤をひとつの区切りとして、次の一歩を歩み始めた、ということなのでしょうか?これからの彼らの新たな活動に期待したいところです。

ちなみに初回盤には、ライブ映像と、プロモーションビデオを収録したDVDがついてきます。が、ライブ映像はいまひとつ・・・。過去のライブの模様をダイジェストで収めているため、ライブの雰囲気がほとんど伝わらない・・・(苦笑)。こんなダイジェスト映像をつけるくらいなら、どれか1曲だけでもフルで収録してほしかったんですけどね~。

評価:★★★★★

MO'SOME TONEBENDER 過去の作品
C.O.W.
SING!
youth
STRUGGLE


ほかに聴いたアルバム

Dark Candy/CHARA

Dark Candy

リズミカルでポップな曲が多く、全体的にはとても聴きやすいという印象を受けたアルバム。ソウルフルなボーカルも、耳についた作品で、ポップでソウルなCHARAを十分に楽しめる1枚でした。

評価:★★★★★

CHARA 過去の作品
honey
kiss
CAROL
Very Special

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2011年6月22日 (水)

またアイドル系がズラリ

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週は、上位5位までアイドル系がズラリと並んだチャートとなりました。

まず今週1位はKinki Kids「Time」が獲得。ゲーム「真・三國無双6」イメージソング。これでデビューシングルから15年連続&31作連続の1位獲得となりました。初動売上は15万枚。前作「Family~ひとつになること」の16万5千枚からはダウンしてしまいましたが、今の低水準のチャートでは、この記録はまだ続きそう。

2位、3位は韓国の男性アイドルグループが並びました。2位は超新星「クリウンナレ -キミに会いたくて-」、3位はBEAST「BAD GIRL」。どちらもエレクトロ系のダンスチューンで、似たタイプのアイドルグループが増えてきて、正直、食傷気味なのですが・・・。超新星は前作「Shining☆Star」の1万3千枚から5万3千枚に、BEASTは前作「SHOCK」の2万9千枚から4万2千枚に大幅アップ。

一方、4位5位は女性アイドルグループ。4位はまだまだどっこい生きてるモーニング娘。「Only You」、5位はavexから出てきた女性アイドルグループSUPER☆GiRLS 「MAX!乙女心」がそれぞれランクイン。女性アイドルグループも、そろそろ淘汰されてきそうな感じもするのですが・・・。モーニング娘。は初動3万2千枚は前作「まじですかスカ!」の初動3万4千枚からほぼ横バイ。こちらは完全に固定ファンだけが購入している感じか?SUPER☆GiRLSは前作「がんばって 青春」と同じ初登場5位ながらも、初動売上は1万4千枚から2万9千枚に大幅アップです。

そんなアイドル系に比べて、ちょっと最近影が薄めなのがヴィジュアル系バンド。8位に、ヴィジュアル系バンドSuG「☆ギミギミ☆」がランクイン。映画「ポールダンシングボーイ☆ず」主題歌で、ポップステイストが強く、アイドル色が強い楽曲になっています。順位こそ、前作「Crazy Bunny Coaster」の3位を大きく下回ってしまいましたが、初動売上1万8千枚は、前作の1万3千枚よりアップしています。

初登場最後は9位に北海道出身のギターロックバンドGalileo Galilei「青い栞」がランクイン。アルバム「パレード」はベスト10入りしていますが、シングルでは初のベスト10入りとなります。フジテレビ系アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」主題歌。ちょっとバンプっぽい雰囲気のある、ちょっと切ないメロを聴かせるナンバーです。初動1万5千枚は、前作「僕から君へ」の5千枚から大きくアップ。アニメタイアップが効いたのでしょうか?

今週のシングルチャートは以上。アルバム&着うたチャートは金曜日に!

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2011年6月21日 (火)

アメリカでも大ブレイク!

Title:HELPLESSNESS BLUES
Musician:FLEET FOXES

Helplessness Blues

アルバム全体の売上枚数が減少している理由もあるのかもしれませんが、ここ最近、アメリカのビルボードチャートをながめていると、「え?こんなバンドも?」と思うようなオルタナ系のバンドのアルバムが、上位にランクインしてきて驚くことが少なくありません。

FLEET FOXESのニューアルバムについても、ビルボード上位にランクインしてきて、正直、驚きました。日本でも話題となったセルフタイトルの前作は36位止まり(全英では3位)だったのですが、このニューアルバムはビルボードチャートでは最高4位を記録(全英でも2位!)。一躍アメリカでもブレイクして、そして日本でも大きな話題となっています。

今回のアルバム、基本的な路線は前作と変わりありません。美しいコーラスワークとフォーキーなサウンド、そしてじっくりと聴かせるメロディアスなメロディーライン。「THE PLAINS/BITTER DANCER」「THE CASCADES」で聴かせてくれる、日本人の琴線にも触れそうな、哀愁たっぷりのメロディーラインは、イギリスのバンドらしい・・・と思いきや、アメリカシアトル出身の、という話しは前作でもしましたね(^^;;

1曲目「MONTEZUMA」「SOMEONE YOU'D ADMIRE」で聴かせてくれる美しいコーラスラインは今回も絶品の一言。「THE PLAINS/BITTER DANCER」のような、分厚い音にリズミカルなドラムが軽快な、ドリーミーな雰囲気のナンバーも魅力的。曲の中に、ちょっと暗い雰囲気だったり、ハッピーな雰囲気だったり、次々と展開していく「THE SHRINE/AN ARGUMENT」も、ユニークながらもちょっと不思議なナンバーになっています。

ただ、どの曲も、メロディーにしろ音にしろ実に美しく、音楽の美しさ、キレイさを、これでもかというほど伝えてくれます。聴いていて、音楽の素晴らしさに浸れるという点は前作と同様。ちょっと不思議で幻想的な歌詞の世界観もまた、彼のメロディーともマッチしていて魅力的でした。

個人的には、どちらかというと前作の方がよかったかな?と思うのですが、それはおそらく前作がはじめてFLEET FOXESを聴いた作品だったから、かも。本作から入っても、十分彼らの魅力は伝わると思います。実に魅力的な作品でした。

評価:★★★★★

FLEET FOXES 過去の作品
Fleet Foxes+Sun Giant EP

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2011年6月20日 (月)

「正しい」?

Title:正しい相対性理論
Musician:相対性理論

正しい相対性理論

正直なところ、純粋なオリジナルアルバムではなく、基本的にリミックスアルバムである本作を

正しい相対性理論」

というタイトルをつけてしまうあたりが、彼女たちのひねくれた部分というか、ユーモラスな部分だと思うのですが、

個人的には、ここらへんのとことん醒めたような雰囲気が、いまひとつ彼女たちの曲が「いいな」と思っても、はまりきれない理由な気がしてならないというか・・・。

ただ、彼女たちの楽曲って、全体的に記号的で、「物語」の部分を聴き手の解釈に投げている部分があると思っています。そんな中で、楽曲全体を、完全に第3者に投げたこのアルバムって、ある意味、実に相対性理論らしいというか・・・確かに、そう考えると、「正しい相対性理論」というタイトルは、納得がいく感じもします。

今回のリミックスに参加しているのは、坂本龍一に鈴木慶一、小山田圭吾に菊地成孔など、方向性的には近い感じのミュージシャンが参加しているのですが、とにかく豪華。全体的には、音数を少ない、今風のポストロックテイストのリミックスが多く、1曲1曲凝ったアレンジの音の世界が楽しめます。

静かで不調和音的なピアノの音をかぶせた坂本龍一のリミックスは、ある意味、らしいなぁ、と感じたのですが、各々のミュージシャン、今、自らが興味のある音をつかって、相対性理論の曲を自由に調理しているように感じました。そういう意味では、とても興味深いリミックスではあるのですが・・・やはり全体としてはインパクトも薄く、どうにも感じる醒めた感じの雰囲気には、いまひとつはまりきれず・・・。

評価:★★★★

相対性理論 過去の作品
ハイファイ新書
シンクロニシティーン


ほかに聴いたアルバム

MESSENGER/SEAMO

messenger

正直、ゲーム「モンスターハンター」とコラボした「Stronger」は、ゲームとのコラボが露骨すぎて、ちょっと「?」と思ったのですが、前半の流れに関しては、SEAMOらしさが発揮して実に魅力的。エロ歌詞満載の「GGDM」は、やはりこう来なくっちゃ!なんて思っちゃいました(笑)。ただ、後半は、いかにも売れ線狙いの曲もあったりして、スケールダウンなのが残念・・・。ポップでメロウなメロディーラインは、彼らしいと思うのですが・・・。

評価:★★★★

SEAMO 過去の作品
Round About
Stock Delivery
SCRAP&BUILD
Best of SEAMO
5WOMEN

“Your Songs”with strings at Yokohama Arena/レミオロメン

“Your Songs”with strings  at Yokohama Arena

彼らにとって特別の日である3月9日に行われた、ストリングスを導入しての横浜アリーナでの特別ライブ公演の模様をそのまま収録したライブ盤。ストリングスを導入してスケール感を出そうとする手法は、どうにも彼らの曲に合ってない感じがして、このライブ盤もストリングスを入れていない曲の方がよかった気がするなぁ。

評価:★★★

レミオロメン 過去の作品
風のクロマ
レミオベスト
花鳥風月

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2011年6月19日 (日)

女王の貫禄も

Title:Checkmate!
Musician:安室奈美恵

Checkmate! [ベストコラボレーションアルバム](DVD付)

安室奈美恵が、過去、様々なミュージシャンとコラボレートした楽曲を集めた企画盤。プラス、今回の作品のため、山下智久やCHEMISTRYの川畑要、また、韓国の女性アイドルグループ、AFTERSCHOOLとコラボした楽曲をあらたに収録しています。

いやぁ・・・もう、めちゃくちゃカッコいい!!

どんなミュージシャンと組んでも、楽曲の中で圧倒的な存在感を放っています。たとえゲスト参加でも、他のミュージシャンを従えてしまっているよう(笑)に感じる彼女は、まさに、女王の貫禄とでも言うのでしょうか?デビュー当初から存在感のあるボーカリストであったのですが、こういうコラボという形だと、それがより強く感じられます。

中でも一番カッコよかったのは、DOUBLEと組んだ「BLACK DIAMOND」かなぁ。2人の力強いボーカルの共演に、テンポよくビートが強いエレクトロチューンに、否応なく耳が惹きつけられます。

ただ、一方で、ちょっと気になった点がありまして・・・それは、ほとんどの曲が、いま流行りのアップテンポなエレクトロチューンという点。安室奈美恵という名前を使って売っていこうという曲がメインなだけに、売れ線を狙ってしまった結果なのかもしれませんが・・・彼女のボーカルだけあって、例えばロックやフォーキーな曲だったり、例えばオールドスタイルのソウルナンバーだったり、もっといろんなタイプの曲があればもっとおもしろかったと思うんですけどね~。

評価:★★★★★

安室奈美恵 過去の作品
BEST FICTION
Past<Future


ほかに聴いたアルバム

全て光/TOKYO NO.1 SOUL SET

全て光

全2枚組の20周年記念盤。DISC1は、女性ボーカルと組んで、過去の名曲をカバー。DISC2は、昨年10月に日比谷野音で行われた20周年記念ライブを収録しています。カバーの方は、さほどソウルセットらしさは出ていなかったものの、様々な作風でのカバーは魅力的。土岐麻子をフューチャーした「Sunday」のセルフカバーもカッコよかったです。

ただ、それ以上に目玉だったのは2枚目のライブ盤。代表曲の連続で、お腹いっぱいになること請け合い。ある意味、ベスト盤的な感覚で楽しめる1枚で、ソウルセット初心者にもピッタリです。

評価:★★★★★

TOKYO NO.1 SOUL SET 過去の作品
No.1
Beyond The World
Best Set

VOCALIST&BALLADE BEST/徳永英明

25th Annivesary (初回限定スペシャルプライス盤)SUPER BEST ALBUM VOCALIST & BALLADE BEST

徳永英明が「VOCALIST」シリーズをヒットさせた後、同じようなベテランミュージシャンによるカバーアルバムが次々とリリースされましたが、徳永英明ほどのヒットを獲得することが出来ませんでした。もちろん、他のミュージシャンが結局は二番煎じだったから、というのもあるのですが、今回のベストを聴いてみて、感じたのは、彼の切ないような、ちょっと中性的なボーカルが、女性ボーカルの曲に絶妙にマッチしていたからヒットしたのではないでしょうか?「雪の華」にしろ「恋におちて-Fall in Love-」にしろ、原曲とはまた違う輝きを放っているように感じました。

評価:★★★★★

徳永英明 過去の作品
SINGLES BEST
SINGLES B-Side BEST

WE ALL
VOCALIST4

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2011年6月18日 (土)

GO!GO!7188の新たな魅力

Title:GO!GO!7188 Tribute-GO!GO! A GO!GO!

GO!GO!7188 Tribute - GO!GO! A GO!GO!」

正直言うと、このアルバムのリリースは、かなり意外でした。というか、もうGO!GO!7188って、トリビュートされるようなバンドになったんだ、ということ。いや、嫌味とかじゃなくて。メンバーも、フラカンやら少年ナイフやらブッチャーズやら所ジョージやら、かなり豪華なメンバーが・・・・・・って所ジョージ??(^^;;

そして、それぞれのミュージシャンが、完全に自分の味付けで、GO!GO!7188を調理しています。POLYSICSがカバーした「文具」なんて、まんまポリって感じのパンキッシュなナンバーになっていますし、「飛び跳ねマーチ」も、実にフラカンのイメージそのままといった感じのカバー。他も、基本的には自分たちの土俵の上にGO!GO!7188の楽曲を載せて、カバーしています。

で、どの曲もどんなアレンジでも、楽曲が破綻せずに、しっかりと聴かせているんですよね。これは、もちろんカバーしているミュージシャン側の実力もあると思うんですが、それ以上に、メロディーがしっかりとした骨格を持って曲を支えているからではないでしょうか。そのため、ちょっとやそっといじったところで、楽曲のイメージが崩れることなく、仕上がっているのではないでしょうか。

今回のカバーの中で、特に素晴らしかったのが、中村中の「雨のち雨のち雨」。ちょっとジャジーなカバーに、しっとりとした彼女のボーカルがマッチして、楽曲の描く風景が目の前に浮かんでくるよう!以前、マッキーのトリビュートでも彼女は名カバーを聴かせてくれましたが、この人のカバーは本当に絶品だなぁ。

ほかに、三線とアコギで沖縄風にカバーしたMONGOL800の「こいのうた」もなかなか。所ジョージの「とかげ3号」も、アコギだけでカバーした、ほっこりとした雰囲気のカバーで、所ジョージらしいのんびり感が魅力的でした。

楽曲によっては、原曲の魅力を再認識した曲もあり、あらためてGO!GO!7188の(というかユウの?)メロディーメイカーとしての実力を感じたのですが、一方、GO!GO!7188で聴いた時、そんなに名曲に感じなかった曲もあるんですよね。今回のカバーでちょっと思ってしまったのは、GO!GO!7188のアレンジって、ひょっとしたらちょっと単調気味じゃね?ってこと。まあ、基本的にガレージロックバンドなだけに、エレクトロやら新しいジャンルに挑戦しても、失敗することは目に見えているんですけどね・・・うーん・・・。

そんな訳で、名カバー集ながらも、GO!GO!7188のファンとしては、ちょっと複雑な気持ちになった1枚でした。

評価:★★★★★

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2011年6月17日 (金)

ロングヒットになりそう・・・。

今週の着うたチャート

2011年6月8日~2011年6月14日付チャート

今週、1位に返り咲いた曲は、今後、ロングヒットしそうな予感が・・・。

マル・マル・モリ・モリ!

今週の1位は、薫と友樹、たまにムック。「マル・マル・モリ・モリ!」。先週の3位から2ランクアップで、5月24日付チャート以来の1位返り咲きとなりました。シングルチャートでもロングヒットを記録しており、今度、どこまで売上を伸ばすのか、注目です。

2位はAKB48「Everyday、カチューシャ」が先週の4位からランクアップ。2週ぶりのベスト10返り咲き。3位は先週1位のJUJU「また明日…」が、2ランクダウンながら、ベスト3をキープしています。

以下、初登場のうち、既にシングルチャートにランクイン済みなのは、4位ケツメイシ「こだま」、10位Acid Black Cherry「少女の祈りIII」。ケツメイシはテレビ朝日系ドラマ「ハガネの女 season2」の主題歌。Acid Black CherryはJanneDa Arcのボーカルyasuのソロプロジェクトですね。シングルではケツメイシ10位、Acid Black Cherry4位だったので、着うたではちょうど逆の順位となりました。

他には・・・まず7位にGReeeeN「花唄」がランクイン。6月22日発売予定のシングルの先行配信となります。カップリングの「every」は5月31日付チャートで初登場4位にランクインしているので、順位はカップリング曲に及ばなかったことなります。

8位には、沖縄出身の女性シンガーBENI「好きだから。」がランクイン。しんみりと聴かせるバラードナンバー。シングルチャートでは初登場46位に終わりましたが、着うたではベスト10入りを果たしました。

そして9位には、ある意味、GReeeeNに似ている、という印象があるのですが・・・FUNKY MONKEY BABYS「ラブレター」がランクイン。今週のシングルチャートで10位にランクインした「それでも信じてる」のカップリング曲。学生時代の恋愛を歌った切ないナンバーです。「それでも信じてる」は着うたチャート初登場10位だったので、それより順位をあげる結果となりました。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週は、久しぶりに邦楽が1位獲得しています。

【特典生写真無し】ここにいたこと(通常盤)

今週1位は、AKB48のニューアルバム「ここにいたこと」が獲得。初動売上は60万2千枚。今年の初動売上トップEXILE「願いの塔」を上回る結果になり、自身前作「神曲たち」の初動29万5千枚を大きく上回りましたが、正直、シングル「Everyday、カチューシャ」の初動売上に比べると、かなり寂しい結果に。これが、今のファンの実数といった感じでしょうか?

2位は韓国の女性アイドルグループ少女時代「GIRL'S GENERATION」が先週の1位からワンランクダウンで2位をキープ。3位には、平井堅のオリジナルとしては3年3ヶ月ぶりとなる「JAPANESE SINGER」がランクイン。最新シングル「いとしき日々よ」もいまひとつの結果に終わり、この作品も3年前の前作「FAKIN' POP」の初動16万枚から大きくダウンの初動6万枚。ちょっと厳しい結果になっています。

4位以下初登場は・・・5位にゴスペラーズ「ハモリズム」がランクイン。こちらも前作「Hurray!」から2年3ヶ月ぶりの新作。前作の初動3万枚に対して、2万2千枚にダウン。ただ、最近、あまりシングルヒットも出ていない彼らなだけに、落ち幅は思ったほどではなかったかも?

続く6位には、ルーツ志向のロックサウンドが話題の・・・というか、私自身がすっかりはまっている(笑)THE BAWDIES「LIVE THE LIFE I LOVE」がランクイン。前作「THERE'S NO TURNING BACK」に引き続きのベスト10ヒットで、初動売上も1万6千枚から1万9千枚にアップ。まだまだ人気上昇中で、次回作以降もさらに順位をあげてくるか?

8位には、イギリスの男性アイドルグループIL DIVO「アンダルシア~イル・ディーヴォ・ラヴ・ソングス」がランクインです。タイトル通り、織田裕二主演で、いろいろな意味で話題となった映画「アマルフィー」の続編「アンダルシア 女神の報復」の主題歌を歌う彼ら。このアルバムは、その映画にあわせた企画盤だそうです。

そして9位には、今のアイドル声優の草分け的存在、林原めぐみのベスト盤「VINTAGE White」がランクイン。本当に根強い人気ですね。オリジナルアルバムとしては前作「CHOICE」の初動1万1千枚から若干アップの1万3千枚。ベスト盤ということを考えると、伸び率は低め。やはり購入層はほぼ根強い固定ファンということなのでしょうか?

今週の着うた&アルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に~。

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2011年6月16日 (木)

クラムボンの点と線

クラムボンのベスト盤が、所属レコード会社毎に、2組、発売されました。

Title:ワーナーベスト
Musician:クラムボン

クラムボン ‐ワーナー・ベスト‐(通常盤)

こちらは、デビュー以降2003年まで所属していたワーナー・ミュージックからの曲をまとめたベスト盤。

Title:columbia best
Musician:クラムボン

clammbon -columbia best

で、こちらは2003年以降、現在まで所属しているコロンビアからリリースされた音源をまとめたベスト盤です。

どちらもインターネットによる人気投票の結果、上位となった曲を、CD容量いっぱいまでおさめている内容。このアルバムで、はじめてクラムボンを聴く人にとっても、最適なベスト盤だと思います。

さて、クラムボンといえば、その活動とともに、楽曲のスタイルを徐々に変えてきたミュージシャン。具体的にいえば、初期はジャズの要素を含めながらも、あくまでもポップミュージシャンとして活動を続けていたのが、2002年にリリースした「Re-clammbon」、そして「id」あたりから、ポストロック、ジャム、サイケなどのジャンルに傾倒していきます。

その後、音へのこだわりは続いたのですが、やがて再びポップな路線に戻り、最新アルバム「2010」をはじめ、アレンジが凝っているのはそのままながらも、あくまでもポップな作風に戻ってきています。

ベストアルバムにおさめられているのは、そんな彼らの活動の軌跡。初期作品をおさめている「ワーナーベスト」は、メロディーと歌詞が中心のポップな作品が、「columbia best」では、凝ったサウンドを聴かせる作品が多く収録しています。

そして、CD以上に要注目なのが、初回盤についてくるDVD。2000年の赤坂BLITZでのライブと、2010年のよみうりランドでのライブの模様が、そのまま収録されています。

それぞれのレコード会社での活動期間での曲をまとめたCDが、クラムボンの活動を「線」で捉えたものだとすると、ライブDVDは、まさにその時点でのクラムボンの興味が、そのまま収録された、まさにクラムボンの活動を「点」で捉えたものと言えるでしょう。

2000年のライブは、まさにジャムロックやポストロックに彼らが興味を持ち始めている頃のライブ。それだけに、初期のポップな作品に挟んで、インプロビゼーションが入ったり、その後の彼らのサウンドにつながるようなステージを見せてくれます。音楽に対して、ストイックに接している部分も感じられ、ある種の緊張感も伝わってきます。

一方で、2010年のライブは、野外というライブ環境もあるのでしょうが、もっとポップで自由さを感じられます。メンバーの肩の力も抜けたような感じで、なによりも会場全体がハッピーな空気でつつまれています。楽曲も、シンプルにポップな曲が多く、楽しい雰囲気が伝わってくるようなライブでした。もっと自由にポップな曲を楽しみつつある、今の彼らのバンドとしての方向性を感じるステージでした。

どちらのアルバムも傑作なのですが、個人的に、どちらが好きか、と言われると、やはり初期の「ワーナーベスト」の方なんだよなぁ。もちろん、凝ったアレンジの曲もおもしろいのですが、長く聴き続けるのは、やはり素直にポップな曲の方で・・・。特に、「便箋歌」みたいに、歌詞が印象的な曲も多く、コロンビア時代の曲と比べると、心に響く曲が多いように思いました。

とはいえ、最新アルバム「2010」も傑作でしたし、いまだに勢いを感じさせる彼ら。これからもどんどんと傑作をリリースしてくれそう。その前に、このベスト盤で、あらためてこれまでの彼女たちの軌跡をチェックしておきたいところ。特にライブDVDは、音源を全て持っているファンの方にもお勧めです!

評価:
ワーナーベスト ★★★★★
columbia best ★★★★★

クラムボン 過去の作品
Re-clammbon2
JAPANESE MANNER ep
2010

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2011年6月15日 (水)

アイドル系がベスト3占拠

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週のベスト3は全てアイドル系・・・といっても、今となっては全然珍しくなくなりましたが・・・。

まず1位は、ジャニーズ系。関ジャニ∞「365日家族」。TBS系ドラマ「生まれる。」の主題歌で、3ヶ月連続リリースの第3弾となります。3ヶ月連続リリースは、1作目「T.W.L.」は初動20万1千枚、2作目「マイホーム」が初動15万8千枚に続き、本作は初動15万8千枚と前作から横バイの結果となっています。

2位は韓流男性アイドルグループSUPER JUNIOR「美人(BONAMANA)」がランクイン。サークルKサンクスのCMソングで、ちょっとユーモラスなエレポップナンバーになっています。日本でのシングルは2008年の「Marry U」以来。前作が初登場20位9千枚に対して、初動5万9千枚と大幅ランクアップとなりました。

そして3位はAKB48「Everyday、カチューシャ」が、先週の2位からワンランクダウンで3位をキープしています。

以下、初登場は・・・

4位はJanneDa Arcのボーカルyasuのソロプロジェクト、Acid Black Cherry「少女の祈りIII」がランクイン。一昔前の歌謡曲風のナンバーは、彼らしいといった感じでしょうか?1stアルバム「BLACK LIST」に収録されている「少女の祈り」の続編らしいです。前作「リバース」の初登場2位からはランクダウンしてしまいましたが、初動売上は前作4万7千枚から、4万5千枚とほぼ横バイ。固定ファンの支持層が強いといった感じでしょうか。

8位には、RESTART JAPAN with TUBE「RESTART」がランクイン。TUBEを中心に始動した東日本大震災支援プロジェクトソングで、TUBEをはじめとして、藤原紀香や小倉優子のような女優勢から、大黒摩季や織田哲郎という(なぜか)元ビーイング、また、読売ジャイアンツのメンバーや、楽天の星野監督、田中まーくん、さらには王貞治など、層々たるメンバーが参加しています。初動売上2万1千枚も、TUBEとしての前作「空と海があるように」の初動1万2千枚よりアップ。また、おなじ東日本大震災チャリティーソングとしては、チームアミューズ!!「Let's try again」も7位にランクインしています。

は、そういえばチームアミューズ!!は、サザンの桑田を中心としたプロジェクト。TUBEといえば、あきらかにサザンを意識して(つーか、パクって)デビューしたバンド。ひょっとして、このプロジェクトもチームアミューズ!!を意識して・・・・・・???

9位にはケツメイシ「こだま」がランクイン。テレビ朝日系ドラマ「ハガネの女 season2」の主題歌。「ハガネの女」の前シリーズもケツメイシの「仲間」が主題歌だったので、引き続きケツメイシが主題歌に抜擢されました。前作「バラード」に引き続き、しんみりとしたバラードナンバー。初動売上2万枚は、前作「バラード」の2万6千枚よりダウン。タイアップ効果はあまりなかった模様です・・・。

最後10位にはFUNKY MONKEY BABYS「それでも信じてる」がランクイン。先週の着うたチャートでも10位にランクインと、奇しくもシングルチャートも同順位でのランクインとなりました。テレビ朝日系ドラマ「アスコーマーチ」の主題歌。前作「ランウェイ☆ビート」に比べ、初登場順位は5位からランクダウンしましたが、初動売上は1万1千枚から2万枚とほぼ倍増。こちらは、バッチリタイアップ効果でヒットを記録しました。

今週のシングルチャートは以上。着うた&アルバムチャートは金曜日に~。

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2011年6月14日 (火)

素直な大人のカバー

Title:大人のまじめなカバーシリーズ
Musician:安藤裕子

大人のまじめなカバーシリーズ

ちょっとビックリしました。「安藤裕子、妊娠」のニュース。Yahoo!のトップページにまで載っていて・・・既婚だったんですね、彼女・・・(^^;;

彼女が影響を受けたという、70年代80年代のポップスを中心としたカバー。彼女とほぼ同年代の私からすると、リアルタイム?というには、ちょっと昔すぎる感じもするのですが、ジャケット写真に写っている時期に、家で両親が聴いていた音楽、ということなんでしょうか?

彼女の原点ということで、やはり愛着があるのでしょうか、どの曲も、基本的には、原曲のイメージそのまま。素直なカバーになっていました。新しい発見・・・というよりも、彼女自身が、本当に楽しそうに歌っている感じが曲にあらわれていて印象的。比較的、80年代のヒット歌謡曲が多いのも、変にスノッブ的にセレクトしている訳ではなく、素直に好きな曲を選んだからなんでしょうか。

そんな中、やはり印象に残るのが、池田貴史とデゥオで歌った「林檎殺人事件」。フニフニダンスがやたら楽しそう。ちなみに、PVでは、本家樹木希林も参加して、大きな話題を呼びました。

他には、哀愁たっぷりに歌う「Woman~Wの悲劇より~」も、彼女のボーカルの色っぽさが感じられて、ちょっとゾクゾクしましたし、ストリングスを入れて、よりポップにまとめた「ワールズエンド・スーパーノヴァ」も、くるりファンも必聴。「ぼくらが旅に出る理由」も、より軽快に爽やかにまとめあげられていて、気持ちいいカバーに仕上がっていました。

歌っている楽しさが伝わってくるような素直なカバーアルバム。タイトルに「シリーズ」と付いているところからすると、第2弾もリリースされるのかな?次回作も(発売されるとしたら)とても楽しみです!!でも、その前に、元気な赤ちゃんを産んでください。

評価:★★★★★

安藤裕子 過去の作品
クロニクル
THE BEST '03~'09
JAPANESE POP


ほかに聴いたアルバム

どーも/小田和正

どーも

もう、御歳63歳なんですよね~。しかし、ボーカルからは、全く歳を感じさせません・・・(^^;;ある意味、楽曲はマンネリといえばマンネリなんだけども、全然飽きを感じさせないのは、その卓越したメロディーセンスと、その誰が聴いても感涙モノのボーカルがあるから、なんでしょうか。

評価:★★★★

小田和正 過去の作品
自己ベスト2

リアルタイム・シンガーソングライター/高橋優

リアルタイム・シンガーソングライター

このアルバム、メディアを中心にかなりプッシュされていて、チャートでもいきなりベスト10入り。ちょっとビックリしました。で、アルバムを聴いてみたわけですが、楽曲の方は・・・決して悪いわけではありません。ただ、正直、今の日本のSSWの中でずば抜けているか、と言われると・・・。先行シングルにもなった「福笑い」の歌詞はインパクトがあったものの、それ以外には、あまり印象に残る歌詞もなく・・・。メロディーは悪くなかっただけに、次回作以降に期待、といった感じでしょうか?

評価:★★★

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2011年6月13日 (月)

ファンキーな仲間たちと

Title:THA FUNK CAPITAL OF THE WORLD
(邦題 魔法の未来都市=ファンクと「U」な仲間たち)
Musician:BOOTSY COLLINS

Tha Funk Capitol of the World

もう、ジャケット写真からして、お腹いっぱいなのはあいかわらず?邦題も、カッコいいのかカッコ悪いのかわからない微妙なセンスなのですが・・・(^^;;Pファンクの代表的なメンバーの、ベーシスト、BOOTSY COLLINSによるソロアルバムです。

ちなみにPファンクとは「ジョージ・クリントンが1970年代に率いた二つのバンド、パーラメントとファンカデリック、及びその構成メンバーによるファンクミュージックを指す音楽ジャンルであり、またこの音楽集団のこと」。ヒップホップの世界を中心に、今でも絶大な支持を得ています。

今回のアルバムは、ほぼ全曲、誰かをフューチャーした、豪華ゲストによる曲が並んでいます。ICE CUBEやSNOOP DOGGなどのHIP HOP勢やら、BOBBY WOMACKやMUSIC SOULCHILDのようなソウル勢など、多種多彩なゲストが魅力的です。

そんな中、というか、ちょっとズルい(笑)ゲストとしては、「MIRRORS TELL LIES」では、JIMI HENDRIXをフューチャーしています。ただし、ジミヘンで利用したのはボーカルトラックだけで、ギターは別のようですが・・・。

「JB-STILL THE MAN」のような、タイトル通り、JAMES BROWNに捧げたような、ソウルフルで力強い、CD音源で聴いていても踊りだしそうなファンキーな曲もある一方で、HIP HOPチューンあり、パワフルなボーカルをソウルフルに聴かせる曲もあり、様々なタイプの曲が並んでいます。

後半は、「THE JAZZ GREATS(A TRIBUTE TO JAZZ)」のように、タイトル通り、ジャジーな曲もあり、また、終盤はメロウに聴かせるナンバーが多い、ファンキーなリズムながらも、踊るというよりも、しっとりと聴き入ってしまう曲が並んでいます。

全70分以上。ボリューム満点の全17曲。いろいろな意味でお腹いっぱいのアルバムでした。HIP HOPを積極的に取り込むなど、まだまだ現役感の強いアルバムである一方、イメージしていたよりも全体の雰囲気はおとなしめで聴かせる曲も多く、もっとファンキーなベースが前面に出ていて、CDで聴いているだけで踊りだしてしまう曲が連続・・・と予想していたのとは、ちょっと違ったかも。もっとも、野外で大音量で聴くと、イメージが違うのかもしれませんが・・・。

評価:★★★★

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2011年6月12日 (日)

Salyuのボーカルから広がる世界

Title:s(o)un(d)beams
Musician:salyu×salyu

s(o)un(d)beams

Lily Chou-Chouなどの名義でも活躍し、主に小林武史プロデュースの元、活躍を続けてきた女性ボーカリストの最新作。今回、Salyu×Salyuによりリリースしたこのアルバムは、なんとプロデューサーをcorneliusに依頼し、共同プロデュースとなった作品になっています。

そのため、ボーカリストSalyuのアルバム、というよりは、Salyuのボーカルは、あくまでも音楽の素材に過ぎない作品になっています。まさにミュージシャン名義の通り、corneliusとSalyuを中心としたSalyu×Salyuというプロジェクトで作られたアルバム、というイメージでしょうか。作詞に元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎や、七尾旅人も参加していることも話題になっています。

とはいえ、あくまでも中心に据えられているのはSalyuのボーカル。彼女の声を多重録音することにより、広がりのある世界観を作り出しており、そこに、乗る音はあくまでも音数が少なく、シンプル。基本的には、クリアな音色と、空間の広がりを感じるところは、corneliusのここ最近の作風に通じるところを感じました。

で。作りこまれた音の世界といい、その上で、あくまでもポップにまとめあげている作風といい、ある意味、各所で絶賛されるのも納得の作品だと思うのですが、個人的には、どうもいまひとつ、ピンと来ない部分が・・・・・・。なんでだろう?多分、corneliusとSalyuのコラボと聞いて、予想通りの雰囲気の曲が生まれたから、なのかなぁ・・・??驚きみたいなのが少なかったというか・・・。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

CD/□□□

CD

で、そのSalyu×Salyuにも作詞で参加しているいとうせいこうもメンバーの一員であるユニット口口口(クチロロ)の最新作。日常生活の音を曲にした「スカイツリー」だったり、ネットスラングをタイトルにした「ちょwwwおまwwww」だったり、相変わらず、ちょっと狙いがわかりやすく、あざとい感じが鼻につく部分は気にかかります。ちょっとcorneliusっぽい「はじまり」や、爽やかな女性ボーカルが魅力のポップチューン「恋はリズムに乗って」みたいな魅力的なナンバーもあるだけに、毎回、チェックしているのですが・・・。

評価:★★★

□□□ 過去の作品
TONIGHT
everyday is a symphony

Mother Goose/sleepy.ab

Mother Goose

幻想的なサウンドと、ポップなメロディーが魅力的の、札幌出身4人組バンドの2枚目。それなりに話題になるものの、いまひとつ大きくブレイクしきれないのがもどかしいところ。もっとヘヴィーな雰囲気の曲があったり、ポストロックテイストの実験的な曲もあったりと、それなりに音楽性の幅を広げようとしているのですが、ちょっと似たタイプの曲が多いのと、メロディーのインパクトが弱いのが原因か?

評価:★★★★

sleepy.ab 過去の作品
paratroop

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2011年6月11日 (土)

日本でも徐々に話題に

Title:James Blake
Musician:James Blake

James Blake

今年春先くらいから、CD屋の店頭で、彼の輸入盤CDが、大きくディスプレイされているのを見かけた方も少なくないのではないでしょうか。口コミなどでも話題が広がり、日本でも徐々に話題になってきたイギリスの新人ミュージシャン、JAMES BLAKE。イギリスBBCが、毎年、期待の新人ミュージシャンを順位付けして公表する「BBC Sound of 2011」でも2位にランクインしています。

このたび、ちょっとおくればせながら、彼のアルバムを聴いてみました。正直、CD屋で試聴した時、ちょっと地味な感じがして、最初、買うのをためらってしまっていたので・・・。

このアルバムでまず印象的なのが、ちょっとダヴィーで、静かにリズムを刻むドラムス。ここ数年、クラブシーンで話題の「ダブステップ」というジャンルで、「非常に太いベース音と、リバーブのかかったドラムパターン、細切れにされたサンプル音、時折挿入されるボーカルなどを特徴とする」らしいです。先日のRADIOHEADのアルバムでも、ダブステップを導入していましたが、ポップスシーンでも取り入れるミュージシャンが増えてきた、ということでしょうか。

ただ、このアルバム、そんな今風のクラブサウンド以上に強く印象に残ったのはメロディーライン。彼のボーカルは決して力強いとは言えませんが、しんみりと聴かせるソウル風のメロディーラインは、日本人の琴線にも触れそう。逆に、ちょっとひ弱な感じがするボーカルが、メロディーにマッチしているように感じられます。個人的には、ちょっとメロディーが、ANTHONY&THE JOHNSONSに近い印象も受けました。

そして、この悲しげなメロディーラインが、妙にダブステップのサウンドにマッチしているんです。最小限まで絞り込まれた音と、静かだけど微妙にインパクトのあるリズムパターン、そして時折入る、静かなピアノの音、それらがメロディーと絶妙にマッチし、音数が少ないだけに、非常に広い空間を感じさせる世界をつくりあげているように感じました。

確かに、パッと聴いた感じ、地味な印象は否めないのですが、アルバムを通して聴けば、気がつけばはまってしまう力を感じさせます。そろそろ今年も半分終わりそうなのですが、今年のベスト盤候補の1枚。要注目の新人です。

評価:★★★★★

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2011年6月10日 (金)

韓国勢がまた1位

今週の着うたチャート

2011年6月1日~2011年6月7日付チャート

今週の1位は、シングルでもベスト10入りしてきたドラマ主題歌がランクインです。

また明日...

1位は、女性シンガーソングライターJUJU「また明日・・・」。フジテレビ系ドラマ「グッドライフ」主題歌で、今週のシングルチャートでも9位にランクインしています。前々作「この夜を止めてよ」は、1位を3週獲得しましたが、前作「さよならの代わりに」は着うたチャートでも最高位14位と奮いませんでした。まだ、固定ファンがあまりついていないようですね。ただ、逆にいえば、それだけまだ伸びしろのあるミュージシャンとも言えるでしょう。

2位はこちらも女性SSW、YUI「HELLO ~Paradise Kiss~」がランクインです。こちらも今週のシングルチャートで3位を獲得しています。映画「Paradise Kiss」の主題歌で、先週はカップリングの「YOU」が8位にランクインしていました。

3位は、やはりロングヒットの兆しが・・・薫と友樹、たまにムック。「マル・マル・モリ・モリ!」がワンランクダウンながらもベスト3をキープしています。

以下、初登場では・・・

9位に、AKB48の板野友美「愛にピアス」がランクイン。イトーヨーカドーのCMソングで、配信限定のリリースとなります。配信限定シングルの前作「Wanna be now」が初登場6位だったので、そちらよりはダウン。前作に続き、ダンサナブルなエレクトロチューンになっています。

10位にはFUNKY MONKEY BABYS「それでも信じてる」が入ってきました。6月8日リリース予定のシングルからの先行配信。テレビ朝日系ドラマ「アスコーマーチ」主題歌で、相変わらずの前向きソング。前作「ランウェイ☆ビート」は着うたチャートでは14位に留まっていたので、2作ぶりにベスト10返り咲きです。

他に返り咲きがあと1曲。男性シンガーRake「100万回の『I love you』」が先週の12位から7位にランクアップ。5月10日付チャート以来のベスト10返り咲きとなりました。横浜ゴムのCMソングで、着うたではロングヒットを続けていますが、シングルチャートでは最高位25位に留まり、ヒットしませんでしたね・・・好タイアップなだけに、もっと話題になるかなぁ、と思ったのですが。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週の1位も、また韓国勢が獲得しています。

GIRLS' GENERATION(通常盤)

今週の1位は、韓国の女性アイドルグループ少女時代の日本デビューアルバム「GIRLS' GENERATION」が初登場で1位獲得です。これで、先週のLady Gagaを含めると、海外勢が4週連続1位。まじで大丈夫か、邦楽勢??日本のレコード会社は、もうちょっと危機感を持ったほうがいいと思うのですが・・・。

2位も初登場。昨年は東京ドーム公演も行った、5人組バンドUVERworld「LIFE 6 SENSE」がランクインです。初動売上9万5千枚は、前作「LAST」の8万1千枚よりアップしています。

3位は三代目J Soul Brothers「J Soul Brothers」がランクイン。「三代目」になってから、初のオリジナルアルバムです。直近のシングル「LOVE SONG」は初動3万8千枚だったのに対して、初動売上9万5千枚と、健闘した結果となっています。

以下、初登場は・・・

5位に氷川きよし「演歌名曲コレクション14~あの娘と野菊と渡し舟~」がランクイン。初動売上は3万2千枚。前作「演歌名曲コレクション13~虹色のバイヨン~」の初動4万枚からダウン。4万8千枚→4万1千枚→4万枚、そして3万2千枚と減少傾向が続いています。

6位には、女性シンガーソングライター阿部真央「素。」がランクイン。前作「ポッぷ」に続くベスト10入り。初動売上は2万4千枚で、前作「ポッぷ」の2万3千枚から若干アップ。徐々にですが、人気を確保してきています。

7位の豊崎愛生は、人気女性声優。1stアルバム「love your life,love my life」がベスト10入りです。先行シングルではCharaやクラムボン、つじあやのなどが楽曲提供していましたが、このアルバムでは、他にRie fuや、元ジュディマリのTAKUYAなども楽曲を提供。なにげに豪華な内容になっています。

ベスト10最後は、10位に、松田聖子「Cherish」がランクイン。初動売上1万1千枚は、前作「My Prelude」の1万3千枚から若干ダウンしているものの、こちらもあいかわらず根強い人気ですね~。

そんな感じで、着うた&アルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に~。

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2011年6月 9日 (木)

恋愛の教祖様・・・たち?

今日は、いわゆる「恋愛の教祖」と呼ばれているような、女性シンガーの作品を2枚ほど。

Title:Road Show
Musician:松任谷由実

Road Show

80年代の「バブル臭」がすっかりこびりついてしまって、いまだに一般的には、イメージがいまひとつなユーミン。ただ、楽曲の方は、前作「そしてもう一度夢見るだろう」では、原点回帰を目指していたり、ようやく、バブルのイメージから抜けつつあるように感じます。

今回の作品も、ある意味、地に足をつけたような、彼女の天性のメロディーラインから来る、耳を惹くポップなメロディーと、巧みな歌詞がうれしい佳作揃い。出だしがLady Gaga?なんて思わせる「今すぐレイチェル」みたいな曲もありますが、全体的には奇をてらわないシンプルなポップソングが並んでいます。

正直、全体的にはインパクトがちょっと薄めなのは気にかかるところですし、前作も感じたのと同じことを・・・このレベルで終わるミュージシャンじゃないよね!・・・ということを今回も感じてしまったのですが、そこそこの納得感のある作品になっていました。

評価:★★★★

松任谷由実 過去の作品
そしてもう一度夢見るだろう

で、ユーミンがバブル時代の「恋愛の教祖」なら、彼女は90年代、ポストバブル時代の「恋愛の教祖」様

Title:透明
Musician:古内東子

透明

前作「Purple」では、好きな人を素直に思う気持ちを歌った曲が多かったのですが、今回の作品は、本領発揮ともいうべき、失恋や片思いの歌がメイン。そして、そんな失恋や片思いの曲の方が、おもしろい、キラリと輝く歌詞が産み出されるような気がするんですよね、彼女の場合。

例えば表題曲「透明」では、

「その心が
透明なら寂しい時わかるのに
透明なら逢いにゆけるのに
透明なら寂しいのが見えるのに」

(「透明」より 作詞 古内東子)

と、好きな人の気持ちをわかりたい、という女の子の素直な気持ちの表現がユニークですし、「ear candy」では、好きな人の声を、キャンディーに例えているのも、彼女らしい視点でユニークです。

全体的には、いい意味でも悪い意味でも安定感のある作風で、安心して聴ける反面、メロディーの面でのインパクトはちょっと薄め。それでも、特に歌詞の面では、「恋愛の教祖」は本作でも健在です。

評価:★★★★

古内東子 過去の作品
IN LOVE AGAIN
The Singles Sony Music Years 1993~2002
Purple


ほかに聴いたアルバム

PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT/難波章浩-AKIHIRO NAMBA-

PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT

AIR JAM 2011の開催も決定し、Hi-STANDARDもまさかに復活!!という中でリリースされた難波章浩のニューアルバムは、ハイスタ解散後、封印していたストレートなパンクロック!ファンにとっては、出来云々以上に、パンクロックに戻ってきたという事実がうれしい作品ではないでしょうか。

パンクというよりもパワポっぽい曲も多いのですが、メロディアスで勢いのある楽曲は、ライブでは盛り上がりそう・・・。パンクロックという世界に戻ってきた彼。次はやはりハイスタの新作か??

評価:★★★★

難波章浩-AKIHIRO NAMBA- 過去の作品
THE WORLD iS YOUR!

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2011年6月 8日 (水)

無事1位獲得、だけども・・・。

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週の1位も、ちょっとした話題となりました。

Don't Wanna Lie(通常盤)

1位はB'z「Don't Wanna Lie」。劇場版「名探偵コナン 沈黙の15分」及びテレビ版オープニングテーマで、これで「太陽のKomachi Angel」から45作連続の1位となりました。

で、話題になったのは、発売直前で発表された、こんな「特典」

B'z、シングル購入者特典で未発表音源CD全員プレゼント

初回盤と通常盤を同時に購入した方には、もれなく、「Don't Wanna Lie 〜Ballad Version〜」がプレゼントされるという企画。あきらかに、AKB48の「Everyday,カチューチャ」が、ひょっとしたらB'zの売上を上回ってしまい、連続記録を阻止してしまうかも・・・という危惧から急遽決定したと思うのですが・・・

カッコワルイなぁ(苦笑)。

もちろん、B'z本人たちには直接関係ない話かもしれないんですけど。万が一、AKB48に負けても、「自分たちは純粋に曲だけで勝負しているから」と言えば、むしろカッコいい話だと思うんですけどね。結果、初動売上16万8千枚は、前作「さよなら傷だらけの日々よ」の初動13万枚よりアップ。もっとも、今週2位のAKB48「Everyday、カチューシャ」の売上は11万9千枚だったんで、地道にプロモーションして、前作ベースで売り上げれば、十分1位獲得できたんですけどね・・・。

で、AKB48の2位をはさみ、3位は女性シンガーソングライターYUI「HELLO~Paradise Kiss~」。タイトル通り、映画「Paradise Kiss」主題歌。軽快なポップチューンになっています。初動売上6万9千枚は、前作「It's My Life」からほぼ横バイ。というか、ここ3作、ほぼ横バイの売上で、完全に固定ファンのみに売れている、という状況に。ちなみに、カップリングの「YOU」は、先日の着うたチャートでベスト10入りしてきています。

以下、4位以下の初登場は・・・まず話題のバンド、ゴールデンボンバー「僕クエスト」が5位にランクイン。バンドでありながら、本人たちが楽器を演奏しておらず、プロのミュージシャンにまかせている、ヴィジュアル系エアバンド(笑)。ユニークなPVなどが大きな話題を呼んでいます。ポップだった前作に比べて、今回は、ちょっとハードコア風なナンバー。ちなみに今回のPVは、格闘ゲームをパロったユニークな内容になっています。前作「また君に番号を聞けなかった」の初登場4位こそ下回りましたが、初動売上は、1万4千枚から4万枚に大幅にアップしています。

7位はあいかわらずのご当地シリーズ。演歌歌手水森かおり「庄内平野 風の中」がランクイン。初動売上2万8千枚は前作「松島紀行」からほぼ横バイ。彼女も、完全に固定ファンがついている形ということでしょうか。

8位は、元ELLEGARDENの細美武士や、元ミッシェル・ガン・エレファントのウエノコウジが参加している人気のロックバンドthe HIATUS「Hatching Mayflies」がランクイン。シングルとしては2枚目となります。前作「Insomnia」は初動3万枚だったのですが、本作は初動売上2万2千枚で若干ダウンしてしまいました。

9位にランクインしたのが女性シンガーJUJU「また明日…」。フジテレビ系ドラマ「グッドライフ」主題歌で、切ない雰囲気のバラードになっています。初動売上は1万8千枚。前作「さよならの代わりに」は初動5万枚で、最高位14位に終わっただけに、タイアップ効果で大きく売上を伸ばしています。

最後。10位にはvistlip「SINDRA」がランクインです。vistlipは、これが7枚目のシングルとなる5人組ヴィジュアル系バンド。前作「Hamelin」の初動5千枚から初動売上9千枚にアップし、初のベスト10ヒットとなりました。

今週のシングルチャートは以上。着うた&アルバムチャートは金曜日に~。

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2011年6月 7日 (火)

40過ぎても・・・

Title:HOT SAUCE COMMITTEE PART 2
Musician:BEASTIE BOYS

ホット・ソース・コミッティー・パート2

日本には、メンバー全員が40歳を過ぎても「少年隊」と名乗るグループがありますが、「BEASTIE BOYS」と名乗る彼らも、既にメンバー全員、40歳半ば・・・・・・なぁんて、おそらく言われつくされた紹介文でスタートしたのは、今回のアルバム、とにかくいつもに増して楽曲が若い!!40歳すぎたメンバーに対して「KIDSっぽい」という表現を使えてしまうほどの、若々しさを感じるアルバムです。

某雑誌のインタビューで、MCAが、このアルバムを、1986年にリリースした名盤「Licensed To ill」の前に位置づけられる作品である、と言っていたのですが、まさにそんな感じ。若々しく、パンキッシュな雰囲気の作風は、「Licensed To ill」に近い雰囲気を感じました。

1曲目「MAKE SOME NOISE」も、タイトルからしてそうなのですが、まさに「Licensed To ill」のころのビースティーズそのままの雰囲気のナンバー。「HERE'S A LITTLE SOMETHING FOR YA」あたりも、そんな若い日のビースティーズらしいファンキーでパンキッシュな作風でしょうか?楽曲からは、いい意味で彼らの年齢を感じさせません。

一方で、今風のエレクトロサウンドを入れてきている「TOO MANY PAPEPERS」や、レゲエ風のナンバー「DON'T PLAY NO GAME THAT I CAN'T WIN」など、音楽的な幅広さは、さすが勢いだけではない、ベテランとしての底力も感じました。40分程度の長さながらも、16曲も収録されたこのアルバムは、次から次へと新しい曲が展開されていき、最後まで息つく暇はありません。

そんな中でも、一番カッコよかったのが、NASがゲストで参加している「TOO MANY PAPEPERS」でしょう。他の曲に比べると、ちょっとヘヴィーでダークな雰囲気のあるこの曲で、NASが綴るラップは、他のビースティーズの曲とは異なる「黒さ」を感じることが出来ます。

メンバー全員が、40代半ばに到達しようというのに、いまだに若手のような勢いを感じさせてくれる彼ら。さすがです。まだまだこの3人の「BOYS」は、数々の傑作をこれからも聴かせてもらえそうです!

評価:★★★★★

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2011年6月 6日 (月)

傑作の次!その2

Title:GLOSS DROP
Musician:BATTLES

GLOSS DROP [解説付・ボーナストラック収録 / 国内盤] (BRC288)

傑作の次をリリースする重圧・・・といったら、彼らこそ、かなりの重圧だったかもしれません。WARPレーベル所属、アメリカのエクスペリメンタル・ロックバンドBATTLES。前作「MIRRORED」は大傑作として、各地で絶賛されました。

しかし、その後、中心メンバーのひとりだったタイヨンダイがまさかの脱退。3人組になったBATTLESは、あれだけの傑作を再びリリースできるのか・・・いろいろな意味で注目を集めました。

その結果なのですが、これだけの期待と重圧の中、リリースされた新作としては、十分に期待に応えられたアルバムだったように思います。

ダイナミックなドラムスのリズムを主軸に、様々なアイディアを詰め込んだ、ユニークで迫力のある楽曲の数々はあいかわらず。そんな中、どこかユーモラスさを感じる楽曲が多かったように思います。例えば「Wall Street」のどこかちょこまかしたサウンドや「Rolls Bayce」のシンセの音などには、どこかユーモアセンスが感じられます。

他にも、男性ボーカルを導入したアップテンポなポップチューン「My Machines」や、メロディアスな女性ボーカルナンバー「Sweetie&Shag」など、全体的に、前作以上にポップで楽しい雰囲気のナンバーが多く、バンド全体で盛り上げていこうという意気込みを感じられました。

前作を超えられたか、と言われると微妙な感じがするのですが、これも十分すぎるほど傑作・・・・・・と前作「MIRRORED」の時の感想を読むと、★4つの評価なんですか(^^;;うーん、今回、あらためて聴きなおしても、やはり十分「MIRRORED」は★5つの傑作だと思うんですが・・・(苦笑)。そんなわけで、前作の方が、良かったかな、とは思いつつも↓

評価:★★★★★

BATTLES 過去の作品
MIRRORED

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2011年6月 5日 (日)

話題の「エアーバンド」

Title:ゴールデン・アワー~下半期ベスト2010~
Musician:ゴールデン・ボンバー

ゴールデン・アワー ~下半期ベスト2010~ 【通常盤】

もともと、ネットの動画サイトで話題となって火がつき、このアルバムもベスト10ヒットを果たした「ビジュアル系バンド」。彼らの何が話題か、というと、彼ら、バンドという形式を取りながら、誰一人として楽器を弾いていないエア・バンドという点。演奏はあくまでもプロの演奏家に任せており、彼らはあくまでも「パフォーマー」だそうです。

いろいろなミュージシャンをパロッた曲やらユニークなPVやらが話題となり、徐々に人気上昇。最近では、テレビ番組でも取り上げられたりしたので、ご存知の方も多いでしょう。そんな中、アルバムが出たので、聴いてみました。いかにもベスト盤風なタイトルですが、あくまでもオリジナルアルバム。人を食ったようなタイトルの付け方も彼ららしいところかも。

ただ・・・・・・このアルバムに関しては、完全に期待はずれでした・・・。楽曲は、完全に90年代J-POP風のビートロックで、メロディーも単調なら、バンドサウンドも平凡(・・・バンドサウンドにとやかく言うのは野暮かもしれませんが)。歌詞に関しても、今回のアルバムに関してはフツーといった感じで(ひょっとしたら深読み要素があるのかもしれませんが)、音楽だけ取り出せば、90年代(今も?)に雨後の竹の子のように出てきた、数多くのヴィジュアル系バンドと同じような感じで・・・。

もっとも彼らの場合、ライブパフォーマンスやPVなども含めて「売り」にしているバンドなだけに、アルバムだけ取り出して、とやかく言うのは、「わかってない」のかもしれないですね。そういう意味で、あくまでもこのアルバムを聴いただけの感想ということで。

ただ、先行シングルにもなった「また君に番号を聞けなかった」はなかなかよかったと思うんですけどね~。メロのインパクトもさることながら、歌詞の内容も、30過ぎのおっさんからすると、時代を感じさせる内容。そうだよねぇ、私が高校生の頃は、携帯なんてなくて、クラス名簿とか普通にあったから、好きな子の自宅の電話番号はすぐにわかったんだよね。もっとも、わかっていても、電話したら親とかが出るから、かけられないんだけどね・・・。そんな時代を感じさせる歌詞だけど、どこか共感できる内容が印象に残りました。

評価:★★★


ほかに聴いたアルバム

TRACES BEST OF 2005-2009/the GazettE

TRACES BEST OF 2005−2009

で、そのゴールデンボンバーにネタにされたこともあるヴィジュアル系バンドのベスト盤。キングレコード在籍時のシングルと、アルバムの代表曲を発売順に並べた作品です。正直、前半に関しては、平凡なビートロック。「いかにも」な作風で、あまりおもしろくありません。

・・・・・・が、グッと楽曲がおもしろくなると、ハードコアなバンドサウンドを前面に押し出した「Filth in the beauty」くらいから。あいかわらずの耽美風のメロやサウンドが気にかかるところはあるものの、ヘヴィーなバンドサウンドが耳を惹く楽曲が並んでいます。好き嫌いがわかれる部分はあるかもしれませんが、興味がある方が最初に聴くには最適なベスト盤かも。

評価:★★★★

the GazettE 過去の作品
DIM

GOLDEN☆BEST/大江千里

GOLDEN☆BEST 大江千里

レコード会社各社が発売している、廉価版のベスト盤シリーズ。80年代後半から90年代前半に多大な人気を博したシンガーソングライター大江千里のベスト盤。大江千里の全盛期は、正直、リアルタイムであまり楽曲を聴いていなかったのですが、今となって聴きなおしてみると、なぜかメロディーからは懐かしさが。典型的な、90年代風の男性シンガーソングライターといった作風だから?(単純に、渡辺美里の提供楽曲を通じて、大江千里の曲に親しんでいたからかもしれませんが)男性心理を素直に歌った歌詞は、今聴いても十分通用する内容だと思います。

評価:★★★★★

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2011年6月 4日 (土)

傑作の次!

Title:NINE TYPES OF LIGHT
Musician:TV On The Radio

Nine Types of Light

前作「Dear Science」が、各種音楽誌などに絶賛を受け、大きな話題となったアメリカのロックバンドの、約2年半ぶりとなるニューアルバム。傑作と言われた前作に続く新作で、彼らがどんな音を聴かせてくれるのか、ある意味彼らにとってもプレッシャーのかかる作品、だったかもしれません。

前作で強く感じたのは、様々なジャンルを詰め込んで、ロックの将来像を探ろうするバンドの姿でした。その前作に比べて、今回の作品、「様々なジャンル」という意味では、かなりスッキリしたように感じます。「ロックの将来像」という変な気負いはありません。ただ、バンド、TV on the Radioの将来にむけて、一歩進んだ新作、と言えるかもしれません。

彼らのスタイルは、ブラックミュージックテイストのファンキーなリズムに、ポップなメロディーライン。前作ではHIP HOPの要素も強く取り入れたりもしていましたが、本作では、ラップなどはあまり前面に出てきていません。

「KILLER CRANE」「WILL DO」、さらに「FORGOTTEN」などの、まさに「美メロ」ともいえるメロディーラインの良さは、おそらく彼らの大きな武器。全体的にじっくりと聴かせるメロなので、派手さはありませんが、アルバムの中で、大きなインパクトになっています。

一方で、「SECOUND SONG」「NEW CANNONBALL BLUES」などでは、これも彼らの大きな武器である、ファンキーなリズムでリスナーを楽しませてくれます。最後の「CAFFEINATED CONSCIOUSNESS」は数少ないラップを組み入れた、ダイナミックなロックテイストのナンバーで締めくくっています。

要するに、今回は、様々なジャンルを取り入れるのではなく、前作を生かし、彼らの強みをしっかり凝縮したナンバーが並んだ作品になっていたように感じました。残念ながら、全体的に地味な雰囲気が否めず、その分、インパクトが大きかった前作を超えられたか、と言われると微妙な感じはするのですが、今後の彼らの方向性を感じる、大きな一歩のように思いました。

あれだけ前作で評判が高く、このアルバムも間違いなく傑作なのに、国内盤がなぜかリリースされていないのが残念・・・。ただ、前作で彼らを気に入った方、輸入盤をさがしてとりあえずチェックしたい作品ですよ~。

評価:★★★★★

TV on the Radio 過去の作品
Dear Science

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2011年6月 3日 (金)

こちらでも1位

今週の着うたチャート

2011年5月25日~2011年5月31日付チャート

シングルチャートで話題となったあの曲が、着うたチャートでも1位に!

【特典生写真付き】Everyday、カチューシャ(Type-A)(通常盤)

「投票券付きCD」・・・というよりも、CD付投票券?で話題となったAKB48「Everyday、カチューシャ」が、着うたチャートでも、先週の2位からランクアップし2週目にして1位を獲得しました。こちらは、投票券もついておらず、複数買いも出来ないため、正真正銘の順位。なお、このCDのカップリングで、テレビ東京系ドラマ「マジすか学園2」主題歌「ヤンキーソウル」も、今週9位にランクインしています。

2位は、先週1位の薫と友樹、たまにムック。「マル・マル・モリ・モリ!」がワンランクダウン。3位には、先週のアルバムチャートで2位にランクインしたPerfume「レーザービーム」が入ってきています。

以下、初登場組では、4位にちょっと久しぶりに名前を聞くGReeeeN「every」がランクイン。6月22日に発売が予定されているシングル「花唄」のカップリング曲で「アサヒ一番麦」CMソング。シング・アロング風の、彼ららしい歌い上げるポップソングになっています。

7位にはNERDHEAD「どうして好きなんだろう feat.Mai.K」がランクイン。So' FlyのMC、GIORGIO CANCEMIのソロプロジェクトで、Mai.K=倉木麻衣をフューチャーした曲。ラッパー+女性バラードシンガーという、典型的な着うたヒット狙い。6月1日発売予定シングルからの先行配信です。

8位は女性シンガーソングライターYUI「YOU」が入ってきています。6月1日発売予定シングル「HELLO~Paradise Kiss」のカップリングで、映画「パラダイス・キス」のエンディングテーマ。ストリングスを入れて、しんみりと歌い上げるバラードナンバーです。

最後、10位には湘南乃風の若旦那のソロシングル「守るべきもの」がランクイン。シングルチャートでは48位と奮いませんでしたが、着うたチャートではベスト10入りを記録しました。


今週のアルバムチャート
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ここ2週連続、韓国勢の1位が続いていましたが、今週も海外のミュージシャンが1位獲得です。

Born This Way (Int'l Version)

1位は、全世界的に絶大な人気を誇る、アメリカの女性ミュージシャンLady Gaga「Born This Way」が見事1位獲得・・・・・・しかし、いつも奇抜なコスチュームで話題となる彼女ですが、このジャケット写真にはなんとコメントすればよいのやら(^^;;

アメリカのビルボードチャートでは、110万コピーを売り上げて、圧倒的な1位。イギリスのチャートでも、当然のごとく1位を獲得したこのアルバム。前作「THE MONSTER」は、オリコン最高位2位でしたが、今回はそれを上回り、見事な1位獲得し、日本でも人気の高さを見せつけました。

2位は、ロックバンドユニコーンの復活第2弾アルバム「Z」がランクイン。この手の復活組は、復帰後、アルバム1枚を出した後、またすぐ消えてしまうケースが多いのですが、彼らはコンスタントに活動を続けていますね。ただ、初動で15万枚売り上げた前作「シャンブル」に比べると、初動売上5万4千枚は、ちょっと厳しい結果になってしまいました・・・。

3位には、Perfumeのプロデューサーとしておなじみの中田ヤスタカのユニットcapsuleのニューアルバム「WORLD OF FANTASY」がランクイン。ただ、初動売上2万枚は、前作「PLAYER」の2万7千枚からダウン。前々作は3万6千枚だったので、下落傾向が続いています。Perfume人気は相変わらずなのですが、最近、中田ヤスタカの話題が少なくなってきたような・・・まあ、それだけPerfumeがアイドルとして自立してきたということなのでしょうが、Perfumeに続く中田ヤスタカプロデュースのヒットが出ていないのが大きな要因か?

5位には人気声優平野綾のベスト盤「AYA MUSEUM」がランクイン。最近、ネット上ではネガティヴな方面で話題になることも多い彼女ですが、この作品も、ベスト盤に関わらず、初動1万4千枚はオリジナルとしての前作「スピード☆スター」の2万枚よりダウン。まあ、ただ彼女みたいな固定ファンが多い場合、ベスト盤がオリジナルほど売れないのは仕方がないのか??

最後。7位には韓国の人気アイドルグループBIG BANGのベスト盤「The Ultimate-International Best-」がランクインしています。

今週の着うた&アルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2011年6月 2日 (木)

Rock on the Rock その2

「Rock on the Rock」のライブレポ、第2弾です。

Rockontherock3

←会場のすぐ近くは、こんな感じの砂浜が。晴れていたら最高に気持ちよいのでしょうが、あいにくの雨で・・・(苦笑)。

フラワーカンパニーズ @ROCK FIELD

名古屋出身のベテランバンド、フラワーカンパニーズ。過去のライブレポをあさって気が付いたのですが、おそらく、彼らを見るのはこれがはじめて。ライブバンドというイメージが強く、いろいろなバンドと対バンしているバンドなだけに、一度くらいは見ているかなぁ・・・と思っていたので、ちょっと意外でした。

もともと、アルバムは何度か聴いていて、カッコいいバンド、という認識はあったのですが、今回のステージは、そんな期待を上回るステージでした。

とにかく、ステージのパワーがすごい!この頃は、雨脚がちょっと強くなってきていて、また、開演から時間もたち、ちょっとずつ体力が減ってきた頃だっただけに、ちょっとお疲れ気味だったのですが、そんなお疲れモードを吹き飛ばすようなパワフルなステージ。ステージを左右に動き回り、熱く歌い上げるボーカルの鈴木圭介、そして、それを支える、ベテランらしい安定感あるライブ演奏。もう、どんよりとした天気を吹き飛ばすようなステージでした。

うれしかったのは、中盤に「深夜高速」を演ってくれたこと!マイナーコード主体のナンバーながらも、迫力あるボーカルで「生きていてよかった そんな夜を探してる」と歌い上げるこの曲は、この雨の中で歌われることが、すごく合っているようにも思えました。

他にも、「元少年の歌」や、「恋をしましょう」など、熱い曲の連続に、最高に盛り上がったステージでした。フラカン、はじめてみたけど、予想以上に素晴らしいステージで、すごく楽しかった!また、是非、彼らのライブには足を運びたいです。

で、フラカンに元気をもらったのですが、さすがにこの頃になると、レインコートを着ているとはいえ、ずっと雨に降られつづけて、体力も消耗気味。なんとか雨をしのげる場所を見つけ、次のbonobosまでしばし休んでいました。

bonobos @ROCK FIELD

bonobosも・・・こちらもちょっと意外だったのですが、これがはじめてのステージ。で、休憩場所からROCK FIELDに戻ってみると、既にライブがはじまっていたのですが、最初、ちょっとbonobosに抱いていたイメージから違って、違和感が。もうちょっと浮遊感のあるサウンドを予想していたのですが、意外と「普通」のポップスだったので・・・。

ただ、その後は、レゲエベースの横揺れの楽曲に、「ああ、そうそう、こんな感じだよなぁ~」と思いながら聴いていたのですが・・・正直言うと、この日のbonobosのステージは、いまひとつな感じでした。

というのも、おそらく、晴れていたら、bonobosの音楽が最高の状況で聴けたと思うんですよ。徐々に沈み行く太陽に、波の音、そんなシチュエーションに彼らの音楽はピッタリでしょう。すっごく気持ちよかったと思います。でも、正直、曇天の下、降りしきる雨の中での彼らの音楽は、少々パンチ不足。いまひとつ、ピンと来ませんでした。彼らのせいというよりも、ライブの環境が悪すぎたせいなのでしょうが。残念。次回は、晴れた気持ちのいい空の下、彼らの音楽を聴いてみたいです。

Rockontherock4

で、ここで再びフード・コートへ向かい夕食。ちなみに、フード・コートのあたりの状況は→といった感じ。白いテントでいろいろな店が並んでいます。夕食は、タコライスと、大阪の串揚げを、ビール片手に楽しみました。これが、晴れていたら、もっと最高なんだろうけどなぁ~。

ソウル・フラワー・ユニオン @ROCK FIELD

そして、最後はソウル・フラワー・ユニオン!!なにげに、この1年で、「モノノケ」を含めて3回目のステージです。しかし、何度見てもいいものはいい!!この日も、雨にも負けない、最高のステージを見せてくれました。

最初、時間よりちょっと早く登場すると、「サウンドチェック」といいながらも、しっかりと「PEOPLE GET READY」を1曲フルで披露。そして「サウンドチェック終わり」と宣言の上、ライブ本番がはじまります。

ライブ本番もいきなり飛ばしまくります。「月光ファンファーレ」「死ぬまで生きろ!」といきなりのキラーチューンの連続で、会場は踊りまくり。「そら」「荒れ地にて」でしんみりと楽曲を聴かせたかと思えば、「風の市」で、再び会場のテンションはあがりまくります。荒天をもろともしないステージは続きます。

続く、「極東戦線異常なし!?」では、「この戦いを やめさせろ この殺戮を」の部分を、「この原発をやめさせろ この原発を」と、歌い、反原発を高らかに歌い上げます。ちょうど、となりの老人ホームの壁にも、映像を映していたのですが、そこには「NO 原子力発電」の文字が映し出されました。

途中のMCでは、先日、東日本大震災の被災地で、ライブを行った話しなども出たり、この日は、特にステージから、東日本大震災の被災者に対する強い思いが感じられました。そんな中で歌われる「満月の夕」は、より強く心に響くものでした。

とはいえ、ライブの最後は再び絶頂の盛り上がりへ。「神頼みより安上がり」から、「海行かば 山行かば 踊るかばね」への展開は、もう踊りまくるしかないでしょう!そして最後は「うたは自由をめざす」で締めくくり。ここでは、途中、ライブ会場の「吉良町」や、「福島」「被災地」の他、「浜岡」をはじめ、原発のある場所が歌われたりもしていました。

その後、もちろんアンコールが・・・と思ったら、時間の関係でしょうか、ちょっとのアンコールであっさり再登場(笑)。そしてアンコールでは、ニューエストモデルの「こたつ内紛争」!ちょっと意外なラストに、会場は大盛り上がり。最高のテンションのまま、ライブは終了しました。

もう、ソウルフラワー最高!!という締めくくり(笑)。雨の中、かなり体力をつかった1日だったのですが、その疲れもふっとぶ最高のステージでした。

この日は、あいにくの雨が最後まで降り続き、ちょっと辛いフェスになってしまいました。特に、海辺というシチュエーションは、晴れれば最高なのですが、雨が降ると、逃げ場がないし、砂浜は雨でグチャグチャになるし、雨の中では海もどんよりと暗くなるし、かなり厳しいシチュエーションになってしまいました。

それだけに、そんな荒天でも負けないパワーを持った迫力ある演奏を聴かせてくれるミュージシャンが、やはり強かったなぁ、という感じがします。特に、ソウルフラワー、フラカン、ギターパンダのような、おじさん(失礼!)パワーが炸裂した1日だったような感じがします。

人の入りもちょうどいい感じだし、晴れていたら、最高のフェスだったと思うんですけどねぇ~ちょっと残念。とはいえ、雨の中、疲れたとはいえ、素晴らしいステージの連続で、満足感たっぷりで帰り道につきました。来年も、是非行きたいです。来年は晴れてほしいなぁ。

さて、最後に。ちょっと、もし来年、このレポを読んで行かれる方にひとつ注意点が。

帰り道、三河鳥羽駅までの道のりが、真っ暗で、男でもちょっと怖かったです。もし女性が一人で行こうと考えているのなら、電車で行くのは注意が必要かも・・・。係員を配備・・・するまで行かなくても、明るい電灯とか置いておいてくれればいいのに、と思いました。民家も多いし、一般道だから、難しいのかなぁ、やはり。

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2011年6月 1日 (水)

・・・

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週の1位は・・・もう、ご存知かと思うのですが・・・。

【特典生写真無し】Everyday、カチューシャ(Type-B)(通常盤)

今週1位はAKB48の「Everyday,カチューシャ」。初動売上133万3千枚は、いままでMr.Childrenの「名もなき詩」で記録していた初動売上最高記録を更新だそうです。ただ、正直、これを額面通り受け取る方はいないと思うのですが・・・既に、ネット上ではいろいろと語りつくされているのですが、ただAKB48に限らず、ファン1人に複数枚買いを誘導するような商法がまかり通るような状況は、市場の状況としては、健全という言葉からはほど遠い、とだけ思います。

2位は、桑田佳祐を中心に、芸能事務所「アミューズ」のメンバーが集まり、東日本大震災被災者へのチャリティーを目的に結成されたチーム・アミューズ!!「Let's Try Again」が入ってきました。着うたチャートでは、既に先行配信され、4月26日付チャートで1位を記録しています。今年の12月31日までの期間限定販売なのですが、ロングヒットとなりそう・・・?

3位は薫と友樹、たまにムック。「マル・マル・モリ・モリ!」。フジテレビ系ドラマ「マルモのおきて」の主題歌を歌うユニットで、子役の芦田愛菜と鈴木福の劇中の役名での名義に、劇に登場する犬、「ムック」も参加したシングル。こちらも先週の着うたチャートで1位を獲得しています。ちなみに、芦田愛菜と鈴木福は2人とも6歳。平均年齢6歳のユニットは、オリコン史上最年少記録だそうです。あきからに子供受け(+そのお母さん、お父さん向け?)狙いなのですが、最近、すっかり熱心なファンの、ファンズアイテムとなってしまったシングルの中では、ロングヒットを狙えそうな予感も。

以下、今週は、ベスト10のうち、9曲までが初登場となった新譜ラッシュ。これに続くのが4位TOKIO「見上げた流星」。メンバーの松岡昌宏主演日テレ系ドラマ「高校生レストラン」の主題歌で、作曲の平義隆は、The LOVEのボーカル・・・!懐かしい!!(と思う方がどれだけいるか・・・(^^;;)初動売上2万5千枚は、前作「NaNa(太陽なんていらねぇ)」の2万7千枚から若干ダウンとなりました。

アイドル系初登場はもう1曲。6位にハロプロ系アイドル℃-ute「桃色スパークリング」がランクイン。初動1万8千枚は、前作「Kiss me 愛してる」の2万1千枚から若干のダウン。ここ数作、1万9千枚→2万1千枚→2万4千枚→2万1千枚→1万8千枚と、ほぼ横バイながらも、若干下落傾向なのが気になるところです。

一方、相変わらず元気なヴィジュアル系勢は、5位にthe GazettE「VORTEX」、8位に黒夢「アロン」がランクイン。どちらも、バンドサウンドが前面に出ている、ロックテイストの強いナンバー。the GazettEは、初動2万3千枚。前作「PLEDGE」の3万6千枚よりダウン。ただ、前々作「ReD」は初動2万5千枚で、前作はCMのタイアップ効果もあったので、2万3~4千枚程度が、今の彼らの固定ファンといったところでしょうか。黒夢は、復活第2弾シングル。初動1万5千枚は、前作の1万8千枚より若干ダウンですが、復活から2作目としては、思ったほど初動売上がダウンしなかったかも?

他には・・・7位に倉木麻衣「もう一度」がランクイン。東海テレビ系の昼ドラ「霧に棲む悪魔」主題歌・・・って、彼女も昼ドラ主題歌を歌うようになったのかぁ。楽曲の雰囲気も、いかにも昼ドラ主題歌といった感じの哀愁たっぷり歌謡曲ナンバー。初動売上は1万6千枚。前作「1000万回のキス」の1万8千枚から若干のダウンです。

最後。9位には人気声優堀江由衣のニューシングル「PRESENTER」が入ってきました。アニメ「DOG DAYS」主題歌で、テンポのいい、アニソンらしいユーロビートのナンバー。初動売上1万4千枚は前作「インモラリスト」から横バイで、2作連続のベスト10ヒットとなりました。

今週は以上。着うた&アルバムチャートは金曜日に~。

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