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2011年6月 7日 (火)

40過ぎても・・・

Title:HOT SAUCE COMMITTEE PART 2
Musician:BEASTIE BOYS

ホット・ソース・コミッティー・パート2

日本には、メンバー全員が40歳を過ぎても「少年隊」と名乗るグループがありますが、「BEASTIE BOYS」と名乗る彼らも、既にメンバー全員、40歳半ば・・・・・・なぁんて、おそらく言われつくされた紹介文でスタートしたのは、今回のアルバム、とにかくいつもに増して楽曲が若い!!40歳すぎたメンバーに対して「KIDSっぽい」という表現を使えてしまうほどの、若々しさを感じるアルバムです。

某雑誌のインタビューで、MCAが、このアルバムを、1986年にリリースした名盤「Licensed To ill」の前に位置づけられる作品である、と言っていたのですが、まさにそんな感じ。若々しく、パンキッシュな雰囲気の作風は、「Licensed To ill」に近い雰囲気を感じました。

1曲目「MAKE SOME NOISE」も、タイトルからしてそうなのですが、まさに「Licensed To ill」のころのビースティーズそのままの雰囲気のナンバー。「HERE'S A LITTLE SOMETHING FOR YA」あたりも、そんな若い日のビースティーズらしいファンキーでパンキッシュな作風でしょうか?楽曲からは、いい意味で彼らの年齢を感じさせません。

一方で、今風のエレクトロサウンドを入れてきている「TOO MANY PAPEPERS」や、レゲエ風のナンバー「DON'T PLAY NO GAME THAT I CAN'T WIN」など、音楽的な幅広さは、さすが勢いだけではない、ベテランとしての底力も感じました。40分程度の長さながらも、16曲も収録されたこのアルバムは、次から次へと新しい曲が展開されていき、最後まで息つく暇はありません。

そんな中でも、一番カッコよかったのが、NASがゲストで参加している「TOO MANY PAPEPERS」でしょう。他の曲に比べると、ちょっとヘヴィーでダークな雰囲気のあるこの曲で、NASが綴るラップは、他のビースティーズの曲とは異なる「黒さ」を感じることが出来ます。

メンバー全員が、40代半ばに到達しようというのに、いまだに若手のような勢いを感じさせてくれる彼ら。さすがです。まだまだこの3人の「BOYS」は、数々の傑作をこれからも聴かせてもらえそうです!

評価:★★★★★

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