UNDERWORLDの魅力が凝縮
Title:LIVE FROM THE ROUNDHOUSE
Musician:UNDERWORLD
ライブバンドの実力、というのは、ワンマンライブでももちろん実感できるのですが、フェスやイベントライブでのステージでもまた、ミュージシャンの実力の有無を強く感じることが出来ます。
フェスやイベントでは、ワンマンと違い、持ち時間は短め。また、観客も、必ずしもそのミュージシャンを目当てに来ているわけではありません。そんな「他流試合」の中にこそ、ある種ミュージシャンのライブでの実力が発揮されるのではないでしょうか。
で、今回のUNDERWORLDのライブ盤。日本のみでの企画盤なのですが、昨年7月、ロンドンのRound Houseで行われた「iTunes Festival」で行われたライブの模様を収録したライブアルバム。イベントライブでの一環でのステージで、そのため、わずか50分程度の長さのライブアルバムになっています。
ただ、それだけの短い時間でのステージ、それもファンでない観客も盛り上げるためのステージということで、UNDERWORLDの魅力がギュッと凝縮されたライブステージを見せてくれています。
とにかく曲の選曲がすごい。彼らのライブでのアンセムを、惜しげもなく披露しています。前半「ALWAYS LOVED A FILM」「SCRIBBLE」は、このライブの直後に発売されたアルバム「Barking」からの楽曲ですが、後半は「REZ/COWGIRL」に、さらにラストには「BORN SLIPPY NUXX」といった、ライブの定番曲を並べて、会場を盛り上げています。
わずか1時間程度で、UNDERWORLDの魅力をしっかりと観客に伝えているステージで、彼らのライブミュージシャンとしての実力も感じます。ただ、DVD付とはいえ、一般のライブアルバムに比べると、ボリューム感の物足りなさは否めないのですが・・・UNDERWORLDの魅力を、手早く伝えるには最適のアルバムだと思います。DVD、CDともに、聴いていて思わず踊りだしたくなるようなアルバムです。
評価:★★★★
UNDERWORLD 過去の作品
Oblivion with Bells
The Bells!The Bells!
Barking
ほかに聴いたアルバム
Sigh No More/Mumford&Sons
グラミー賞にノミネートされ、話題となったイギリスの4人組バンド。発売後、1年以上経つのに、いまだにビルボードチャートではベスト10入りしているなど、驚異的な売上を見せています。基本的に、フォークロックという枠組みになるのでしょうか?アコースティックギターでちょっと懐かしい感じの暖かいメロディーを聴かせてくれます。一方で、アメリカンロックのような泥臭さも感じらるのも特徴かも。全体的に、どこか70年代的な香りが漂い、新人バンドとは思えない老成した感じがするのが、広い層に受けているのでしょうか?個人的には、ちょっとノスタルジックな要素が強すぎる気も・・・。評価:★★★★
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