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2011年5月29日 (日)

ヘイト船長のルーツ

Title:ヘイト船長回顧録
Musician:鈴木慶一

ヘイト船長回顧録 ラヴ航海士抄

曽我部恵一プロデュースによる、ムーンライダーズ鈴木慶一の「ヘイト船長」ソロ3部作の完結編。本作は、ヘイト船長(=鈴木慶一)の作品が、ラヴ航海士(=曽我部恵一)によって地中から発掘され、復刻された、という設定。今回のアルバムは、タイトル通り、自らのルーツについて、回顧録的に探る作品になっているそうです。

そんな感じで、鈴木慶一のルートをたどる旅、のような作品になっているのですが、これがバラエティー豊かで、かつ、ユーモラスたっぷりでとてもおもしろい!前半は「Harbour-side」と名づけられ、世界各地の港を船でまわっているよう。

「小舟は、語るよ、珊瑚礁を」は南洋風のレトロポップ、「あたしの故郷は流木なの」はカントリーロック、「物語を書きすぎた男」はテクノポップ風のニューウェーヴということになるのでしょうか?

妙に印象に残ったのが「流木のうた」で、どこかシュールな雰囲気が漂う合唱曲。そのシュールなユーモラスさに、個人的にはどこか電気グルーヴ的なものを感じたんですが・・・(笑)。

後半「City-side」は、タイトル通り、洗練されたシティーポップ風の作品が多く、そのメロディーラインを楽しむことが出来る、良質なポップスが楽しめます。

最初から最後まで聴きどころたっぷり。音楽の幅は広いのですが、一方、どの曲にも共通するような洗練されたサウンドに、メロディーラインが、耳を惹きつけ、かつ、アルバム全体にもどこか統一性を感じられます。

ベテランとしての安定感を感じるのですが、一方で、決して古臭さみたいなものは感じず、かつ、あくまでもポップにまとめあげているこのアルバムは、ムーンライダーズを知らない方でもお勧めできる、良質なポップスアルバムでした。

前作「シーシック・セイラーズ登場!」もコンセプチュアルな舞台設定がとても楽しい作品だったのですが、こちらも同じく、コンセプチャルな内容を、最後まで楽しめた傑作でした。

評価:★★★★★

鈴木慶一 過去の作品
シーシック・セイラーズ登場!


ほかに聴いたアルバム

PASSENGER/NICO Touches the Walls

PASSENGER

えっと・・・・・・ミスチル??(^^;;

というのは、アルバム毎に言及しているのですが、今回も、聴いていて、どーしてもミスチルの影がチラホラ。メロディーはフックが効いていてインパクトがあるし、例えばシングル曲じゃなくても「マトリョーシカ」などは、十分シングルとしてヒットポテンシャルがある曲をアルバム曲としていれてこれるし、売れそうなバンドだと思うのですが、いまひとつ、大ブレイクしきれないのは、やはり聴いていて、ミスチルに似ている部分が気になってしまって、彼らだけの個性というのが、まだまだ薄いからなのかなぁ・・・。

評価:★★★★

NICO Touches the Walls 過去の作品
Who are you?
オーロラ

BEST MATERIALS/椿屋四重奏

BEST MATERIALS

昨年いっぱいで解散した3人組バンドのベスト盤。和風で哀愁たっぷりのメロディーが特徴的のバンドでした。NICO Touches the Wallsも、そこそこの人気を確保しながらも、ブレイクしきれない地位が続いていますが、彼らも似た感じ。オリコンでいうと、ベスト20入りは出来ても、なかなかベスト10には入れない感じ。

1曲1曲は魅力的でも、アルバムを通して聴くと、似たタイプの曲が多く、これといってずば抜けたインパクトを持った曲が少ない・・・という点が、いまひとつブレイクしきれなかった理由なのかなぁ。ただ、オリジナルとしては最終作「孤独のカンパネラを鳴らせ」が、彼らのアルバムの中では最高傑作だと思っていただけに、まだまだこれから、といった印象も持っていたのですが・・・残念です。

評価:★★★★

椿屋四重奏 過去の作品
TOKYO CITY RHAPSODY
CARNIVAL
孤独のカンパネラを鳴らせ

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