雨の中の春フェス!
Rock on the Rock '11
会場:三河湾リゾートリンクス海岸特設会場 日時:5月28日(土)
以前から、地元で行われる数少ない野外ロックフェス、ということで行ってみたかったRock on the Rock。8回目(ただし第1回が台風で中止になったため、実質7回目)にして、はじめて足を運んできました。
で、この日は季節はずれの台風2号の影響で、あいにくの雨。まだ台風は、三河湾から遠く離れていたので、風はなく、雨だけだったのですが・・・レインコートを着て、最寄駅の名鉄蒲郡線三河鳥羽駅から会場を目指します。
正直、ちょっと寂しい雰囲気の道を、トコトコと20分ほど進むと・・・目の前の視界が開け、海水浴場が!そこが、Rock on the Rockの会場でした。
まず、チケットをリストバンドに交換し、いざ、メインステージのROCK FIELDへ・・・・・・
お、思った以上に小さい・・・・・・(^^;;
(左 メインステージのROCK FIELD)
大きさとしては、フジロックのFIELD OF HEAVENのステージをひとまわり小さくした感じかなぁ。イメージしていたステージより小さくて、ちょっとビックリ。もっとも、雨の影響か、最後まで、メインステージ前の観客の入りも、ちょっと寂しい状況だったのですが(とはいえ、逆に見ている分には快適だったのですが)。そして、ステージの後ろには巨大な岩がそびえたっていて、まさに「Rock on the Rock」。迫力満点のシチュエーションでした。
竹内電気 @ROCK FIELD
で、会場に着くと、ちょうど竹内電気のステージの真っ最中でした。名古屋を中心に活動している4人組のパワーポップバンド。Wikipediaで経歴を見ると、思いっきり地元じゃん!メンバーの一人に至っては、吉良町出身だし。
竹内電気自体は、アルバムは聴いたことあるバンドなのですが、ライブを見るのはこれがはじめて。アルバムも、正直、あとひとひねりが・・・と思ってしまったのですが、ステージも、うーん、といった感じ。ポップなメロディーと、分厚いバンドサウンドが、それなりに楽しめるステージであるのは間違いないのですが、音は全体的にかたまりのように聴こえてしまうし、アルバムでは感じられたようなバリエーションの多用さもあまり感じられず・・・。地元だし、がんばってほしいんだけどなぁ~。
で、そんな感じのステージだったので、途中で切り上げ、フードコートへ。Rock Fieldからフードコートまでが微妙に遠い(^^;;いや、多分、晴れていればそんなに気にならなかったのかもしれませんが、雨の中の移動はちょっと辛いものが。フードコートも砂浜に作られているだけに、足元はドロドロだし(苦笑)。
フードコートには、シシカバブや豚ホルモンを売る店、大阪の串揚げ屋や、たこ焼きの店、他にもオーガニックなグッツや服などを売る店が並んでいます。ちょっと普段のフェスの店揃えとは違った感じかも。地元からの出店も多いみたいで、そんな中、おいしそうだったのが、「あさりラーメン」(右の写真)。地元三河湾のあさりを具としていれたラーメンで、食べると、磯の風味がダシに効いていて、口の中に広がります。暖かいスープも、雨で冷えた身体にピッタリ!とてもおいしかったです。ごちそうさま!!
で、ラーメン+ビールで気持ちよくよっぱらったところ、BEACH FIELDで次のアクトがはじまったみたいなので向かいます。
Yoshie Ebihara @BEACH FIELD
Yoshie Ebiharaは、今回、名前も音もはじめて聴く女性シンガー。ギター1本をかかえたシンガーソングライターで、フィーキーな雰囲気の暖かいポップソングを聴かせてくれました。社会派な活動も多く行っているみたいで、今回のステージでも、東日本大震災に関するMCが多く、先日まで、被災地に行っていたらしいです。
の~んびりとした雰囲気のステージで、BEACH FIELDは、すぐ横に海が見える最高のシチュエーション。晴れていたら、曲間に波の音がいい具合に入って、最高の雰囲気で・・・となったのでしょうが、聴こえるのは雨の音だけ(^^;;うーん、正直、この雰囲気に、彼女みたいなタイプの曲はあまり似合わなかったなぁ。晴れている中で聴けば、印象はまた変わったんでしょうけどね。ちょっと残念です。
Riddim Saunter @ROCK FIELD
続いて、ROCK FIELDでRiddim Saunterのステージ。Riddim Saunterは、単独でのアルバムは聴いたことないのですが、以前、カジヒデキと組んだアルバムは聴いたことがあります。とはいえども、正直、そんなにステージに期待して見に行った訳ではないのですが。
しかし、そのステージは、期待をいい意味で裏切るステージでした。楽曲は、ちょっとthe band apartに近い感じの、アシッドジャズの要素を感じ、ファンキーなリズムがとても楽しい感じ。トランペットをバンドに取り入れることによって、より楽しいサウンドを作り上げています。
爽やかな雰囲気の音ながらも、同時にこの悪天候に負けない力強さを感じ、会場を盛り上げていました。全体的にブラックミュージックの影響を感じさせるテンポのよいリズムが好印象。とても楽しいステージでした。また彼らのステージ、是非見てみたいなぁ。
ギターパンダ @BEACH FIELD
続いてみたのは、BEACH FIELDでギターパンダなる謎のミュージシャン。パンダの気ぐるみを着て登場したギターをかき鳴らすソロミュージシャンなのですが、てっきり「正体は謎」という位置付けだと思ったら、1曲目で、いきなり本名「山川のりを」を大声で連呼したり、全然隠してねー(笑)。さらに、途中からパンダの気ぐるみを普通に脱いでるし(^^;;
楽曲は、骨太のブルースロック。歌詞もかなりユニークで、ついつい聴いてしまいます。途中のMCも漫談みたいでユニークだし(笑)。途中、ついには服まで脱ぎだしたかと思うと、白地のシャツに水玉模様で、「実は私の本名はエルヴィス・プレスリーならぬ『カルピス・プレスリー』なのです」だそうで、エルヴィス・プレスリー風の曲を披露。で、これが聴いていて苦笑いしちゃうような、露骨なエロ歌詞(^^;;好き嫌いはわかれそうですが、かな~~りインパクトがありました。
若干、会場もひいている部分もありましたし、賛否わかれそうな雰囲気もあったのですが(笑)、ただ、ひきつけられるステージであるのは間違いないし、忘れられないインパクトの強いステージでした。一方で、楽曲自体は、かなりの本格派。ちょっと忌野清志郎っぽい雰囲気もあるブルージーな骨太のギターサウンドはとても魅力的でした。
で、帰って気になって調べたら、「1980年代にはTHE BLUE HEARTS結成前の甲本ヒロトとともにザ・コーツのメンバーとして活動。その後ディープ&バイツのフロントマンとしてデビューし、1990年代には忌野清志郎&2・3’Sにギタリストとして参加」(こちらの記事より)・・・めちゃくちゃ大御所じゃん!!やはり、それだけの実力があるミュージシャンだったんですね。いろいろな意味でそれも納得のステージでした。
次へ続く
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