皆が注目の新人(??)バンド
Title:DIFFERENT GEAR,STILL SPEEDING
Musician:BEADY EYE
ついにリリースされました!ある意味、今、多くのUKロックファンが最も注目している新人(??)バンド、BEADY EYE、待望のデビューアルバムです!!
・・・もう説明するまでもないかと思いますが、このバンド、oasisが、ノエル・ギャラガーの突然の脱退により解散してしまった後、残ったメンバーによって結成されたバンド。oasisのメインライターだったノエルがいなくなり、残ったメンバーでどんな音を奏でるのか、大変注目を集めました。
その待望のニューアルバム。非常に自由なロックンロールを奏でているアルバムになっていたように感じました。デビューから2枚のアルバムで築いた、あまりにも大きなoasis像の前で、oasisというバンドは必死にあらたな方向性を模索しようと歩んでいました。しかし、oasisという枠組みをはなれた今、(あるいは、バンドがノエル・ギャラガーの手からはなれた今・・・といえるのかな??)彼らが好きなロックンロールという音楽を、自由なスタイルで楽しんでいるように感じます。
BEADY EYEとして最初にリリースした「Bring The Light」は、ブギの要素を取り入れたような、50年代60年代からの影響を感じるストレートなガレージチューンでしたし、このアルバムの冒頭を飾る「FOUR LETTER WORD」は、ある意味oasisの「王道」ともいえるようなテンポのよいロックナンバーになっています。
60年代のUKギターロックそのまんまのナンバーに、「BEATLES AND STONES」なんて無邪気なタイトルをつけられるのも、彼らがロックンロールを素直に楽しんでいる証拠でしょう(笑)。
他にも「STANDING ON THE EDGE OF THE NOISE」や「SONS OF THE STAGE」あたりも、oasisが好きなら壺をつきそうなナンバー・・・。そしてこれらの曲がとても魅力的に聴こえるのは、やはり天性のボーカリスト、リアム・ギャラガーがこのバンドのボーカルをとっているから、だからでしょう。oasisファンにとっても概ね満足して楽しめる傑作だと思いました。
ただ一方で、やはり稀代のメロディーメイカー、ノエル・ギャラガーがいない、という点。「FOR ANYONE」のようにシンプルなメロディーを楽しめるポップチューンもあるものの、oasisに比べると、若干メロディーラインが単調で、勢い重視の部分も感じられました。そういう点で、伝説ともいえるoasisのデビューアルバム「Definity Baby」に比べると・・・・・・とも思ってしまいます。
とはいえ、このアルバムに関しては、往年のoasisを聴いた時に感じたような、「ワクワク感」が戻ってきたような傑作だったと思います。ある意味、2作3作目が勝負かも。oasisと並び称されるようなバンドとなるのか、それとも・・・。リアムが戻ってきてoasis復活、という可能性も少なくないかも(笑)。
評価:★★★★★
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