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2011年4月14日 (木)

集大成的なベスト盤

正直なところ、もうそんなに長く活動しているんだ・・・と思ってしまいます。L'Arc~en~Cielの結成20周年を記念してリリースされた集大成的なベストアルバム。年代順に、全3枚組でのリリースとなっています。

Title:TWENTY 1991-1996
Musician:L'Arc~en~Ciel

TWENITY 1991-1996

タイトル通り、1991年から1996年の作品をおさめたアルバム。デビューしてから、大ブレイクした直後までの作品をおさめられていて、ブレイク期までの彼らの歩みがわかります。

最初期の彼らの曲を聴くと、やはり時代を感じます。ニューウェーヴ風な彼らの音は、今の彼らのバンドサウンドに比べるとかなりチープ。(当時でもちょっとチープに感じたような記憶が・・・)ただ、当時は、いわゆるヴィジュアル系ブームで、彼らもその流れにのって出てきたのですが、「夏の憂鬱[time to say good-bye]」のように、数多いヴィジュアル系バンドの中でも、そのメロディーラインのインパクトが際立ち、徐々に人気が高まってきたのを覚えています。

で、彼ら初のベスト10ヒット「風にきえないで」・・・は未収録なんですね(^^;;おそらく、ラルクの名前が広く知られるようになった「flower」での大ブレイク、そして今に至るわけで、一気に全盛期に入っていきます。

評価:★★★★

Title:TWENTY1997-1999
Musician:L'Arc~en~Ciel

TWENITY 1997-1999

おそらく、ラルクをはじめて聴く人が、この3枚の中の1枚だけ、といったら、間違いなくこの作品でしょう。ラルクの人気が絶頂にあったころ、1997年から99年の作品を収録したベスト盤です。

「1991-1996」でも書いた通り、個人的にラルクの良さはやはりそのメロディーラインだと思っています。ちょっと和風な哀愁を帯びたメロディーで、決してわかりやすいフックがあるわけではないのに妙に耳に残ってしまうメロディー。「winter fall」あたりが代表例だと思うのですが、これらの作品は、今聴いてもやはり魅力的です。

楽曲の面での全盛期は「夏の憂鬱」から「winter fall」あたりだと思うのですが、ただ、1997年から1999年にかけてが彼らにとって一番勢いのある時期だったのは間違いないでしょう。他2枚が5年ないしは10年間の作品を収録しているのに対して、このアルバムは、1997年に元ドラマーsakuraの覚せい剤取締法違反での逮捕にともなう活動休止があったため、ここで収録している曲は、事実上、2年間で発表された曲。それだけでも彼らの勢いを感じさせます。

また、バンドサウンドが前に出てきて、よりロックバンド然としてきたのもこの頃。NHKの番組で「ヴィジュアル系」として紹介されたことからtetsuyaが切れたという事件が起こったのもこの時期。良し悪しは別として、露骨に「洋楽とかをよく聴くロックファンに認められるような実力派ロックバンド」を目指しているようにも感じられ、ちょっと違和感も覚えましたし、正直、今でも昔のスタイルの方がよかったのでは?と思っています。ただ、人気絶頂の中、バンドとして新たな一歩を歩みだしたのもまた、この時期。そういう意味でも、3枚のうち、1枚だけ聴くなら、間違いなくこのアルバム、と言えるでしょう。

評価:★★★★★

Title:TWNETY 2000-2010
Musician:L'Arc~en~Ciel

TWENITY 2000-2010

途中、2年以上の活動休止の時期があったり、活動に以前のような活発さはなくなってきたのですが、逆にバンドとしての安定さを感じはじめたのがこの時期。yukihiro作曲の「get out from the shell」のように、エレクトロニカを導入した作品もあったり、バンドとしての幅を広げようとするスタンス(というよりもyukihiroの趣味??)も感じられるのですが、基本的には前のアルバム2枚のような大きな変化は感じられません。

もちろん、どの曲も一定以上の水準になっているのは間違いないのですが、全盛期の作品に比べると、ちょっとインパクトが不足している感も否めず、ちょっとマンネリ気味の感も・・・。

個人の勝手な思い込みなのですが、ラルクって、なんとなく人気絶頂期にスパッと解散しちゃいそうなイメージがあっただけに、これだけ長く活動を続けているというのが逆に意外にも感じました。でも、彼らに限らず、なんとなく最近、全体的にバンドの寿命が長いような気がします・・・。ミスチル、スピッツ、B'z、ドリカム(うしろ2組はバンドじゃないけど)、自分が高校の頃人気だったバンドが、いまだに活動を続けているし・・・。

ラルクは今後、どのような方向を進むのでしょうか?このまま、マンネリ気味なまま活動を続けるのか、全く新たな一歩に踏み出すのか、それとも・・・。バンド結成から20年。2010年代も絶大な支持を得て活動を続ける彼ら。次の10年、彼らはどのような姿を私たちに見せてくれるのでしょうか?

評価:★★★★

L'Arc~en~Ciel 過去の作品
KISS
QUADRINITY~MEMBER'S BEST SELECTIONS~


ほかに聴いたアルバム

パレード/Galileo Galilei

パレード

北海道出身の4人組ギターロックバンドによる初のフルアルバム。「ハマナスの花」がKDDIのCMソングとなったり、「僕から君へ」が進研ゼミのCMソングとなったり、かなりプッシュされているようで、このアルバムはオリコン最高位5位。そのプッシュに答えて、見事ブレイクしました。

いかにもCMソングを狙いました的な、とってつけたようなサビの「僕から君へ」にはちょっと苦笑いなのですが、全体的にはミスチル、バンプあたりにつながる系統の、正統派ギターロックといった感じで好印象。まあ、あまりにもスタンダードすぎて、彼らなりの色はちょっと薄めだった気がするのはちょっと気になるところなのですが。今後、さらなるブレイクをするのか、次の1枚が勝負かな。

評価:★★★★

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