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2011年3月22日 (火)

わずか21歳とは思えない・・・。

Title:21
Musician:Adele

21

2008年にリリースした「19」で大きな話題となったイギリスの女性シンガー。このアルバムは、日本では残念ながら前作ほど注目を集めていないみたいですが、イギリスでは大ヒット。全英1位はもちろん、前作「19」もチャート上位にのぼってくるほど。ビルボードチャートでも1位を獲得するなど、大きな話題となっています。

基本的に、ソウル、R&Bテイストを全体に残しながらも、「TAKE IT ALL」のようにゴスペル風味を加えたり、「I'LL BE WAITING」のように軽快なホーンセッションにソウルテイストを感じる曲があったり、「ONE AND ONLY」のように、泥臭いスワンプロックのテイストを感じたり、他にもフォークテイストやらロックテイストの強い曲やら、様々な音楽性を感じさせます。

とはいっても、このアルバムで中心になるのは、あくまでもAdeleのボーカルとメロディー。ある意味、曲を主軸とした、シンプルでわかりやすいアルバム、といえるかもしれませんし、イギリスでもアメリカでも大ヒットしたのは、そのシンプルさが大きな要素だったのかもしれません。

特にAdeleのボーカルは、19歳の時の「19」でも老成した実力を感じさせたのですが、21歳となった本作でも、全く衰えを感じさせません。緩急をつけた力強いボーカルに、表現力、そしてどことない色っぽさなど、「完成形」ながらも、優等生らしい縮こまったものを感じさせません。曲自体よりも、気がついたら彼女のボーカルに聴きほれている、そんな作品でした。

別に日本人受けしない感じでもないし、もうちょっと日本でも売れてもいいミュージシャンだと思うんだけどなぁ。「末恐ろしい」そんな表現もピッタリくる女性シンガーソングライターの2作続けての傑作です。

評価:★★★★★

Adele 過去の作品
19


ほかに聴いたアルバム

Them Crooked Vultures/Them Crooked Vultures

Them Crooked Vultures

Queens Of The Stone AgeのJosh Homme、元Led ZeppelinのJohn Paul Jones、そして元NIRNAVAで現Foo FightersのDave Grohlという、超豪華な3人によるスーパーバンド。王道のロックンロールといった感じで、ハードでダイナミックなバンドサウンドが魅力的。QOSAとツェッペリンとフーファイを足して3で割ったような感じ・・・ってそのまんまか?(^^;;

評価:★★★★

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