アラブの歌姫
Title:7
Musician:NANCY AJRAM
アラブ圏内では、絶大な人気を誇る女性シンガー、ナンシー・アジュラム。タイトル通り、7枚目となるフルアルバムで、結婚出産後、初となるアルバムだそうです。例のごとく、ミュージックマガジン詩のベストアルバムワールドミュージック部門で2位だったので気になって、このたび、はじめて聴いてみました。
で、はじめて聴いた感想としては・・・いかにもアラブ風といった感じのポップソング。こういう感じのポップソングが、アラブの方では売れているんだろうなぁ・・・なんてことを思いながら聴いていました。
彼女の歌声は、かわいらしくも、要所要所でこぶしを効かせた迫力あるボーカルが楽しめます。メロディーも哀愁あるメロディーが多く、曲によっては妖艶な魅力を醸し出したり、曲によっては、そのネチッこいメロディーが歌謡曲的だったり。
あくまでもメロディーと歌がメインのポップソングなので、曲によってはアレンジがちょっとチープかな?と感じる部分もあったのはちょっと残念な感じもしましたが、そのチープさも逆に味になっているかも。アラブ世界の商業音楽、なんて書くと、ネガティヴな表現みたいに感じてしまうかもしれませんが、いい意味で、多くのリスナーを惹きつけるための完成度の高いポップソングといったところでしょうか。湿った感じのメロディーは、日本人の琴線に触れる部分もありそう。
評価:★★★★
ほかに聴いたアルバム
Good Evening New York City/Paul McCartney
かつてビートルズが、史上はじめてスタジアムコンサートを行ったシェア・スタジアムが閉鎖され、それに代わるスタジアムとして建設されたシティー・フィールド。そのこけら落としとして行われたポール・マッカートニーのライブの模様を収めたライブアルバムです。
とにかく、WINGS時代の曲はもちろん、ビートルズの曲も出し惜しみなしの内容。「Let It Be」やら「HEY JUDE」やら「Yesterday」やら、スタンダードナンバーがおしげもなく連発されます。ここらへん、変に出し惜しみしたりしないで、有名な曲で素直に観客を楽しませようとする一流のエンターテイナーとしての姿を感じました。
評価:★★★★★
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