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2011年3月19日 (土)

ついつい聴きほれます

Title:Feed the Flame:Fame&XL Recordings
Musician:SPENCER WIGGINS

フィード・ザ・フレイム:ザ・フェイム・アンド・XLレコーディングス [日本語解説付]

今回紹介するSPENCER WIGGINSは、1960年代からゴールドワックスや、フェイム・レコードで活躍しているソウルシンガー。残念ながら大きなヒットには恵まれなかったのですが、そのボーカリストとしての実力が評価を受けています。今回発売された、フェイク・レコード及びサウンド・オブ・メンフィスに所属していた時期のシングル曲や未発表曲を集めたこのアルバムも、ブルース&ソウル・レコードマガジン誌年間ベストのリイシュー部門で年間1位、レコード・コレクターズ年間ベストのR&B/ソウル部門でも年間1位を獲得しています。

で、そんな各誌高評価で気になり、はじめて聴いてみたのですが・・・これが、ついつい聴いていてはまりこんでしまいました。まず、ソウルフルでパワフルながらも、緩急つけたボーカルが実に魅力的。このボーカルに、まず聴きほれてしまいます。

そして、幅広い楽曲のバリエーションを楽々と歌いこなしてしまうところにも、彼の実力を感じました。「WE'VE GOTTA MAKE UP」のような軽快なポップから、「I'D RATHER GO BLIND」のような、王道ソウルの歌い上げるようなナンバー、シングル曲「LOVE MACHINE」のようなファンクナンバーまで、楽々と表情豊かに歌いこなしています。

また、楽曲が、どれもポップで、メロディアスなのも特徴的。いい意味でわかりやすく壺にはまりやすい曲が多く、彼のボーカルとあわさると、一種の人なつっこさを感じます。現在に至るまで、大きなヒットをつかんでいない彼ですが、いままでヒットしていないことが、逆に不思議に感じる、ポピュラリティーあふれる作品が並んでいました。

70分近いフルボリュームのアルバムなのですが、バリエーション豊かでポップな内容に、ついつい聴きほれてしまい、あっという間に聴けてしまう作品でした。他の作品も聴いてみたいなぁ。ソウルが好きなら、必聴の1枚です。

評価:★★★★★

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