これが遺作だそうです・・・。
Title:BWANTI KONO"IN THE CLUB"
Musician:LOBI TRAORE
今回紹介するロビ・トラオレというミュージシャンは、アフリカはマリのミュージシャン。昨年6月に、わずか49歳の若さで急逝し、その後残された未発表曲をまとめたアルバムがこの作品だそうです。こちらもまた、ミュージックマガジン誌の2010年ベストアルバムワールドミュージック部門4位として紹介されており、気になって聴いてみた作品です。
国内盤の帯には、「ジミ・ヘンドリックスの遺伝子」という煽り文句がついていますが、彼の音楽は、彼の出自であるマリ・バンバラ族の伝統音楽に、まさにジミ・ヘンからの影響を感じさせるような、彼のブルージーで迫力のあるギターサウンドが載ったスタイル・・・だそうです。
このアルバムを聴いて、非常に魅力的だったのが、アフリカの音楽らしい、トランシーで、迫力があるパーカッションのリズムと、彼のブルージーなギターの融合でした。いわば、アフリカの音楽と、近代のアメリカ音楽のいい所どり、といった感じがします。
まさに「Jama」や「Bi Donga Fa Ko」あたりは、そんな音楽の融合が、理想的な形で楽しめる作品だったと思います。哀愁のあるブルージーなギターに、泥臭くも味わいあるボーカル、そしてその後ろで鳴っているテンポよく心地よいリズムを奏でるパーカッション。ここ最近、アフリカの音楽にいろいろと興味を持って、つまみ食いしている私ですが、そんなアフリカ音楽初心者の私にとって、非常に聴きやすく、かつ、アフリカの音楽の魅力をストレートに感じることが出来た作品でした。
ちなみに彼、2002年にブラーのデーモン・アルバーンがマリのミュージシャンの曲をまとめてリリースした「マリ・ミュージック」にも参加しているそうです。これが最後、というのは実に残念な限り。彼のことを知るのが遅すぎました・・・。過去の作品をさかのぼって、いろいろと聴いてみようなか・・・・・・。
評価:★★★★★
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