« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »

2011年3月

2011年3月31日 (木)

ちょっと不思議な雰囲気も

Title:春愁秋思
Musician:空気公団

春愁秋思

まだまだ寒い日が続くものの、徐々に暖かくなってきた今日このごろ。大震災の影響で、まだまだ日本は大変ですが、たまには空気公団を聴いて、ほんわかとした気分になりませんか?

ピアノをはじめ、アコースティックなサウンドをベースとした、シンプルで暖かいポップソングを作り続ける彼ら。ベスト盤を挟んで、約2年3ヶ月ぶりとなるニューアルバムは、「まとめは読まないままにして」「春が来ました」と、タイトルからも想像できそうな、ほんわかとした雰囲気のポップソングからスタートしています。

ただ、今回のアルバムでおもしろかったのは中盤でした。森の中を歩いているかのようなインスト「毎日はカノン」に続くのは、ピアノの音色がどこか夢の世界のような不思議な感覚をいざなう「絵の具」。さらに「日寂」も、打ち込みのリズムとパーカッションの音が、独特な雰囲気をかもしだすナンバーになっています。

タイトルチューンにもなっている「春愁秋思」も、どこかひねったメロディーが哀愁を感じさせる曲。基本的には、いつもの空気公団と同じく、暖かいポップなメロディーが根底に流れているのですが、それだけではない、不思議な空気が流れているような作品になっていました。

ラストは、空気公団らしいしんみり聴かせるバラードナンバー「なんとなく今日の為に」で締めくくり。いつもの空気公団の路線を踏襲しながら、楽曲の世界の広がりを感じさせる作品になっていたと思います。

ただ、作品本体とは関係ないところで1点だけ気になったところが・・・

このアルバム、CD1枚でDVDなどがつくわけではないのに、3,200円と微妙に高い値段設定・・・・・・。うーん、このご時世、ライブやプロモーションビデオをそのままおさめたDVDがついてこの位のお値段のアルバムがたくさん出ている中、ちょっとこの値段設定は(苦笑)。たった200~300円のことなのですが、でも、もうちょっとならなかったのかなぁ??

評価:★★★★★

空気公団 過去の作品
空気公団作品集
メロディ
ぼくらの空気公団


ほかに聴いたアルバム

Very Special/CHARA

Very Special

ベスト盤としては4年ぶり、4枚目となります。彼女の代表曲が収録されている他、新曲が1曲、ライブ音源が2曲収録。デビュー20周年を記念してリリースされたベスト盤だそうですが、今回はユニバーサル移籍以降の曲を集めたので、最近の曲がほとんど。ただ、それだけにCHARAとしてのスタイルをしっかりと確立した後の作品なだけに、聴いていて、彼女のボーカリストとしての実力、表現力、個性を存分に感じられます。やはり、ボーカリストは声量よりも表現力や個性、だと思うんだよなぁ、彼女の曲を聴いていると・・・。

評価:★★★★★

CHARA 過去の作品
honey
kiss
CAROL

喝采/及川光博

及川光博15周年記念 ライヴベストアルバム 喝采

最近は、すっかりドラマ「相棒」の神戸尊役も板について、俳優としての活躍が目立つミッチーですが、でもやはりミッチーはミュージシャン、そしてミッチーといえばライブでしょう!!

本作は、デビュー15周年を記念してリリースされたライブベストアルバム。「ライブベスト」という名前の通り、ベストアクトを集めたアルバムなのですが、アルバム全体でひとつのライブのように構成されていて、ライブの雰囲気を通して楽しめるような内容に。CDを聴いているだけでワクワクしてくるような内容で・・・あ~!久しぶりにミッチーのライブに行きたい!(笑)・・・という気持ちにさせてくれること請け合いのライブ盤です。

評価:★★★★★

及川光博 過去の作品
RAINBOW-MAN
美しき僕らの世界

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月30日 (水)

発売延期が相次ぎました。

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週は、東北太平洋沖地震の影響で、3月下旬に発売が予定されていたCDの発売が軒並み延期に。そのため、今週来週は、初登場がほとんどなし、というチャートになっています。それだけに、逆に既発のシングルがどのような動きを見せるか、(少々不謹慎な言い方になるかもしれませんが)興味深いわけです・・・。

3曲入りAAA(トリプルA面シングル)「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011〜2011」

しかし、そんな中、当初の予定通りに発売を行ったのがマキシマム・ザ・ホルモン。特殊なジャケットの影響で地震の前に各店舗への配送も終了していたため、そのまま販売となったとか。3年ぶりとなる新曲「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011~2011」(アルバムのようなタイトルですが、シングルです(^^;;)が初の1位獲得となりました。

もちろん、強力な新譜が発売延期になっていたことも大きな理由でしょうが、初動8万1千枚は、前作の6万9千枚から大きくアップ。1位としても遜色ない売上となっています。ちなみにこのシングル、発売前に「小さな君の手」という、最近のJ-POPをパロったような爽やかな曲が新曲としてアップ。方向性の変更か??とファンを驚かせたのですが、これが彼ららしい壮大な釣り。あらためて今回の新曲を発売、という彼ららしいユニークなプロモーションも話題となりました。

さて、今週の2位、3位は先週1位Not yet「週末Not yet」、2位BEAST「SHOCK」がそのままスライドしています。

以下、今週はベスト10圏内に初登場が1曲だけだったのですが、そのうち大きな動きを見せたのがAKB48「桜の木になろう」。先週の9位から4位に一気にランクアップしています。売上も5千9百枚から6千7百枚に若干アップしています。

もう1曲、先週のベスト10圏外からランクアップしてベスト10入りしてきたのが「Lotus」。先週の11位から8位にランクアップ。売上は4千9百枚から4千8百枚と若干ダウンしたものの、ほぼ横バイの数字でベスト10返り咲きとなりました。

初登場がほとんどなし、という今回のチャートで結局強かったのが、昨年来、圧倒的な人気を誇っているAKB48と嵐という結果に・・・。この2組以外、ほとんどシングルが売れてないんじゃないか?と思うような事実にちょっと心配な気持ちにもなるんですが。

そんな訳で、ほとんど動きがなかった今週のシングルチャート。来週は、さらに動きのないチャートになりそう。アルバム&着うたチャートは金曜日に。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月29日 (火)

壺を押さえています。

Title:HARDCORE WILL NEVER DIE,BUT YOU WILL
Musician:MOGWAI

Hardcore Will Never Die But You Will

ちょっと久しぶりになるんですね。MOGWAIのニューアルバムは2年半ぶりとなります。ちょっと意味深なタイトルですが、意味は「アル中は死ななくても、お前らは死ぬ」という意味だそうです。なんじゃそりゃ(笑)。

そのニューアルバム、一言で言うと、きちんと壺は押さえられているなぁ、という印象を受けました。「SAN PEDRO」あたりは、ノイジーなギターサウンドにポップなメロディーが聴きやすい内容になっていますし、「RANO PANO」はサイケな雰囲気が気持いい感じ。

ゆっくりとしたピアノの音色が印象的な「LETTERS TO THE METRO」は幻想的な雰囲気が気持ちいいですし、「TOO RAGING TO CHEERS」は荘厳なシンセの音で、楽曲に奥行きを感じます。

さらにDISC2には、23分にも及ぶ長尺の「MUSIC FOR A FORGOTTEN FUTURE(THE SINGING MOUNTAIN)」が収録。ピアノの音色で静かにスタートし、ゆっくりと、ディープな音の世界にはまっていきそうな幻想的な楽曲の展開にひきつけられます。

ただ、アルバム全体としては、聴いていて満足感があるものの、決して新鮮味がある感じはしません。もちろん、1曲1曲の楽曲のクオリティーは素晴らしいものの、「こんな曲が!」といった感じの驚きは薄い感じがします。

まあ、ここらへんは仕方ないのかなぁ・・・なんて思ったりして。それでも、これだけの作品をつくってくるところはさすが、といった感じなのですが。ちなみに、アルバムの冒頭は、いきなり日本語の会話のサンプリングからスタートしています(笑)。特に会話の内容に意味はなく、語感で採用したらしいのですが、日本語の内容がわかってしまう私たちにとっては、ちょっと苦笑いものかも(^^;;

評価:★★★★

MOGWAI 過去の作品
The Hawk Is Howling

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月28日 (月)

デビュー20周年!

1990年のデビュー(今となっては意外に思われそうな、イカ天出身(!))以来、昨年、デビュー20年を迎えたLITTLE CREATURES。いまだに絶大な人気を誇る彼らですが、デビュー20周年を記念して、昨年末から今年にかけて、数多くのリトクリがらみの作品がリリースされました。

まずは肝心要。彼らの、なんと5年5ヶ月ぶりとなるニューアルバムがリリースされました。

Title:LOVE TRIO
Musician:LITTLE CREATURES

LOVE TRIO

「My Sweet Alien」「Fairytales」のように、ロックテイストの強い曲があったり、エレクトロテイストな「Poetry Of Life」みたいな曲や、ダンサナブルな「The Oar」もあったり、実に多種多少な音楽的要素を詰め込んだ楽曲がとても魅力的。

全体的には比較的ポップにまとめあげられているのですが、どの曲もサウンドが実に凝っていて、一癖も二癖もあるようなサウンドを聴いていると、どんどんはまってしまいそう。聴けば聴くほどあらたな発見があるような楽曲が多く、ついつい聴きいってしまいます。

いまだに高い人気を誇り、数多くのミュージシャンからも支持を集めているのも納得の1枚。5年待っただけの作品になっていたと思います。ただ、次はもっと短いスパンで新作を聴きたいなぁ~。

評価:★★★★★

で、このアルバムと同時に発売されたのが2枚組のベストアルバム。

Title:OMEGA HITS!!!
Musician:LITTLE CREATURES

OMEGA HITS!!!

レコード会社の枠組を超えて収録されたベスト盤。発売順に収録されているため、まさに彼らの歴史を知ることのできるベスト盤となっています。

そのため、1枚目に関しては、正直、聴いてちょっと「あれ?」と思いました。爽やかで軽快なポップは心地よく、またジャズだったりボッサだったり、いろいろな曲の要素を感じ、曲の広がりも感じられるのですが、今の彼らと比べると物足りなさが否めない印象があったからです。

ただ、その印象が2枚目では一気に変わりました。メロディーはポップながらも、様々な音を取り入れて、時にはジャジーに、時にはファンキーに、次々と展開する音の世界が実に魅力的。傑作の曲群がつまっています。

まさに彼らの歴史が一目瞭然でわかるベスト盤。デビューから20年を経過しているだけに、ここ最近の彼らしか知らない(・・・というか、かくいう私も、なのですが)方にはピッタリのベスト盤です。

評価:★★★★★

そして今年に入り、彼らへのトリビュートアルバムがリリースされました!

Title:Re:TTLE CREATURES

Re:TTLE CREATURES

corneliusやUA、くるりに向井秀徳など、様々なミュージシャンが参加したトリビュートアルバム。豪華なミュージシャンが参加していることから、大きな話題となりました。

比較的元曲のイメージをそのままにした上で、独自の色をつけたcornelius「NIGHT PEOPLE」をはじめ、そこは実力派がそろっただけあって、それぞれのミュージシャンが思い思いにLITTLE CREATURESの名曲を解釈し、カバーしています。そのため、「え?これは・・・」というカバーはなく、ファンの方も安心して聴くことが出来るアルバムだと思います。

なかでも一番カッコよかったのは、ピアノとベースとへヴィーなドラムでとことんファンキーにしあげた向井秀徳「HOUSE OF PIANO」。このグルーヴィーなサウンドがたまりません!元曲ももちろん名曲ですけどね。向井秀徳の実力をあらためて感じた傑作です。

リトクリのファンも参加ミュージシャンのファンも納得のカバーアルバムだと思います。これを機に、リトクリのアルバムを聴くもよし、ほかの参加ミュージシャンのアルバムを聴くもよし・・・。

評価:★★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月27日 (日)

大ブレイク

Title:THE RED MAGIC
Musician:AK-69

THE RED MAGIC(DVD付)

いま、最も「売れている」ラッパーの一人。前作「THE CARTEL FROM STREETS」でベスト10入りをしてきましたが、なんと本作では、初登場でベスト3入り!その人気は衰えることを知りません。

ただ、数多いラッパーの中で、彼がこれだけ売れている、というのがちょっと不思議な感じもします。正直なところ、彼の個性がずば抜けている訳でもなく、スキルがずば抜けて高い訳でもありません。もちろん、実力のあるラッパーだとは思うのですが、彼以上の実力を持ったラッパーも、まだまだ数多く日本にもいます。

でも、おそらく、ほどよくハードだけど、ポップで聴きやすい面も強いという彼のスタイルが、広い層に受けているのかなぁ、という印象を受けます。特にここ最近、ヒットチャートに入ってくるようなラップソングの多くは、ラップとは名ばかりのポップス。歌詞も、なぜか無責任に前向きな浮ついた歌詞ばかり。そんな自称「HIP HOP」に飽き飽きとしているリスナーにとって、AK-49の曲というのは、ポップで聴きやすい半面、ハードコアの要素がメインになっていて、聴いた後、「HIP HOPを聴いた!」という満足感を得られます。すっかり歌謡曲化した最近の「HIP HOP」に飽き飽きしたリスナーが、彼を支持しているのではないでしょうか。

前作同様、典型的なアメリカのHIP HOPのフォロワー的な位置から抜け出せていないのですが、それもまた、ある種のわかりやすさとして、プラスにも働いているようにも思いました。

実際、ANARCHYをフューチャーした「I.M.P.」や、MACCHOをフューチャーした「I DON'T GIVE A FUCK」などは、かなりカッコいい作品に仕上がっていましたし、続く「SOLDIERS SONG」もテンポのよいマイクリレーが魅力的な作品になっていたと思います。

名古屋出身というのも、個人的にはうれしいポイント(笑)。残念ながら、前作のような、「名古屋」を全面に押し出したような曲はなかったのですが、ラップのところどころに名古屋弁が混じっているのがうれしいところです。

まだまだAK-69の勢いは続くのでしょうか?彼のブレイクを機に、いろいろなタイプのラッパーがもっとブレイクすればうれしいんですけどね~。

評価:★★★★

AK-69 過去の作品
THE CARTEL FROM STREETS

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月26日 (土)

音楽の楽しさにあふれています

Title:ティン・パン・アレイ
Musician:毛皮のマリーズ

ティン・パン・アレイ

今回、毛皮のマリーズのアルバムタイトルとなった「ティン・パン・アレイ」とは、もともとは、ニューヨークはマンハッタンの一角の地名。1800年代、当時のポピュラーミュージックの販売スタイルはもっぱら楽譜の販売だったのですが、楽譜を買ってもらうために、街角でその楽譜の演奏をしていたそうです。そのため、ブリキをたたいているかのようににぎやかな状況だったため、「ティン・パン・アレイ」という名前がつき、転じて、その時代の楽曲のスタイルのことも、「ティン・パン・アレイ」と称したりしているそうです。

ある意味、ポピュラー・ミュージックの元祖的な意味合いのあるこの言葉をアルバムタイトルにつけるあたり、彼らの意気込みを感じられます。そして、今回のアルバムは、その「ティン・パン・アレイ」というタイトルにふさわしい、様々なタイプの曲がにぎやかに収録された作品になっていました。

ロックンロールバンドという彼らのイメージからすると、今回のアルバムは、かなりポップ寄り。違和感を覚えたファンも少なくないかもしれません。今回の作品は、なんでも志磨遼平ほとんど一人の手による作品だそうで、ある意味、彼が好き勝手に自分の影響を受けた楽曲を奏でた作品。「毛皮のマリーズ」のアルバムとしては異色作といえるかもしれません。

1曲目「序曲(冬の朝)」こそノイジーなギターサウンドからスタートしますが、これはある意味、いままでの毛皮のマリーズのファンが、アルバムをスタートさせて、すぐに聴くのをやめるのを防ぐための手かもしれません(笑)。

その後のレトロの・・・60年代どころか、50年代あたりのポピュラーミュージックの雰囲気を感じさせる「さよならベイビー・ブルー」や、タイトルもユニークな「おっさんOn The Corner」。先行シングルになった「Mary Lou」も、60年代のギタポの色を強く感じる、せつないポップチューンになっています。

「C列車でいこう」は、分厚いアレンジが、どこか大滝詠一風(?)ですし、「星の王子さま(バイオリンのための)」はヨーロッパ風のワルツ。最後の最後まで、様々なスタイルのポップソングが楽しめます。

1曲目をのぞいて、ロックというほとんどはほぼなく、そういう意味では、いままでのファンにとっては賛否両論のような感じもします。ただ、前作「毛皮のマリーズ」も、ロックンロールの中に、様々な音楽の要素が入っていて、楽しいポップな内容に仕上がっていて、続けて聴くと、なにげにあまり違和感がありません。毛皮のマリーズ志磨遼平のコアな部分はここでしょうし、また、このコアな部分は、いままでの彼らの作品にも多分に含まれていた要素だったのかもしれません。

まあ、せっかくいままでのスタイルで十分な個性を築いてきたバンドなだけに、今後もこのスタイルで・・・という感じにはならないでしょう。異質な作品ともいえる今回のアルバム。「問題作」という言い方がもっともふさわしいのかもしれません。

さて、このアルバムのあと、彼らがどんな作品をつくってくるのか・・・それもとても楽しみになります。ファンにとっては好き嫌いはわかれそうな作品ですが、これも間違いなく毛皮のマリーズの音楽の一部、そう感じたアルバムでした。

評価:★★★★★

毛皮のマリーズ 過去の作品
毛皮のマリーズ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月25日 (金)

2週間ぶりの着うたチャート

今週の着うたチャート

2011年3月9日~2011年3月22日付チャート

先週は、地震の影響で着うたチャートがお休みでした。今週は、2週間分のチャートとなっています。

何かひとつ feat. JAY'ED & 若旦那

そのため初登場も多くなった今週のチャートでしたが、1位は先々週と変わらず。JAMOSA「何かひとつ feat. JAY'ED&若旦那」が2週連続で1位獲得です。ロングヒットになりそうな予感が。

以下、2週間まとめてのチャートということもあり、6曲が初登場となりました。

まず、シングルチャートでランクイン済みの作品としては、2位に今週のシングルチャートでも1位を獲得したNot yet「週末Not yet」がランクイン。シングル同様の好セールスを記録しています。また、6位に赤西仁「Eternal」が、10位にピコ「桜音」がそれぞれランクインしています。「ニコニコ動画」出身のミュージシャンが、着うたで上位に食い込んでくるというのは、ちょっと珍しいような感じもしますね。

他には・・・まず3位にKARA「ジェットコースターラブ」がランクイン。3月23日に発売が予定されていたシングルの先行配信ですが、シングル発売は4月6日に決定しています。このシングル、着うたの収益は、全額、東北関東大震災の義援金として寄付するそうです。KARAといえば、事務所とのトラブルが大きなニュースになっていましたが、地震のニュースに完全に吹き飛ばされましたね。この曲に関しては、普通のアイドルポップといった感じですが・・・。

4位にTERIYAKI BOYZにも参加しているHIP HOPミュージシャンWISE「By Your Side feat.西野カナ」がランクインしています。女性ボーカル+ラップという着うたでおなじみのスタイルで、メロウな雰囲気のナンバーに。こちらは先週のシングルチャートで初登場20位にランクインしています。

そして5位には安室奈美恵feat.A.I.&土屋アンナ「Wonder Woman」が入ってきました。並んでいる名前だけで、かなりカッコいい曲になっていることが想像できるのですが、安室奈美恵のコラボ作を集めた「Checkmate!」からの先行配信。「コカコーラ・ゼロ」のCMソングになっています。ただ、残念ながら、このアルバムは地震の影響で発売延期に。1日も早いリリースが待ち望まれます。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

アルバムチャートも、大震災の影響か、全体的に売上は少なめのチャートとなっています。

ケツノポリス7(おまけ無し)(通常盤)

そんな中、1位はケツメイシの約2年9ヶ月ぶりのアルバム「ケツノポリス7」。前々作から2作ぶりの1位となったのですが・・・初動は前作の26万枚から大幅ダウンの8万7千枚!地震の影響もあったとはいえ、かな~り厳しい結果になっています。確かに、最近、あまり話題を聞かなくなってしまったのですが、それでも・・・・・・。

2位は先週1位のEXILE「願いの塔」がワンランクダウンで2位をキープ。3位はsupercell「Today Is A Beautiful Day」。前作の4位からワンランクアップで、初のベスト3入りです。ただし、初動売上は3万4千枚と、前作の5万6千枚からダウンです。

以下、初登場では6位にタッキー&翼「TRIP&TREASURE」がランクイン。中田ヤスタカや久保田利伸、さらには氣志團の綾小路翔など豪華なミュージシャンが曲を提供した話題のアルバム・・・なのですが、結果は惨敗。オリジナルとしては4年4ヶ月ぶりとなるのですが、その前作「Two You Four You」の初動7万3千枚から大幅ダウンの1万9千枚。ジャニーズ系としては、かなり寂しい結果になっています。

7位には昨年復活したLUNA SEA「LUNA SEA」が入ってきました。こちらは、1991年にリリースしたデビューアルバムのセルフカバーになっています。

初登場最後は8位にスフィア「Spring is here」がランクインしています。スフィアは人気声優4人からなるユニット。これが2枚目のアルバムで、初のベスト10入り。初動売上も前作9千枚からアップの1万6千枚。シングル、アルバムともに地震の影響で初動売上の前作比が軒並みダウンしている中、珍しく前作から数値をあげてきました。

アルバムチャートもシングルチャート同様、来週はほとんど新譜がランクインしてこない模様。どんなチャートになるのでしょうか・・・。では、チャート評はまた来週の水曜日に。

<お詫び>

当初掲載された文章で、ケツメイシのアルバムの売上枚数が異なっていました。お詫びして訂正いたします。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年3月24日 (木)

2度目のジャズ・ライブ

寺井尚子 ライムライトツアー2011

会場:愛知県芸術劇場大ホール 日時:3月21日(月)13:00~

今年1月、ブルーノートではじめてジャズのライブというものを楽しんできたのですが、続いて今回は大箱。愛知県芸術劇場にて、寺井尚子のコンサートを見に行きました。東北関東大震災の影響で、各種ライブも中止になっている今、このコンサートはどうなるのかなぁ、と心配していたのですが、無事に決行。当日は、募金もよびかけられており、ロビーには大きな募金箱が設置されていました。

今回の会場は、普段、クラッシックのコンサートが行われているような会場なだけに、全体的に落ち着いた雰囲気。参加している客層も、落ち着いた年配の客層が多かったような印象を受けました。

スタートは昼間の1時ちょうど。いつもは夜スタートのライブがほとんどなので、ちょっと違和感も(^^;;ただ、真っ暗な会場でコンサートがスタートすると、時間のことなど、全く関係なくなるのですが・・・。

この日のステージは、最新アルバム「ライム・ライト」が発売された記念のツアー。そのため、基本的に「ライム・ライト」に収録された曲が基本となり、コンサートは進行していきます。

前半は、比較的、クロス・オーバー系の曲が多かったかな?2、3曲に区切って、最初に簡単に曲のタイトルを紹介するスタイル。寺井尚子は、ちょっと写真のイメージとは異なり(失礼?)お嬢さんな感じのするMCが印象的でした。

ただ、一度演奏がはじまると、かなり激しいスタイルの演奏が。身体いっぱいに使い、バイオリンを演奏するスタイルは、バイオリンを使って踊っているよう。ピアノ、ドラム、ベースとのカルテットというスタイルの中、ピアノやドラムといった比較的音の大きな楽器にも全く負けていない、迫力ある演奏を、時には感情をこめて、たっぷりと聴かせてくれました。

個人的には、特に後半多かったように感じた、モダン・ジャズのスタイルに沿ったような楽曲がよかったような感じがしました。彼女の演奏ももちろんのこと、ドラムス中沢剛や、ピアノ北島直樹のソロも迫力があり、強い印象を受けました。

他に印象に残ったのは、「シング・シング・シング」。演奏もとても楽しく、ウキウキとさせてくれるようなステージ。で、会場に手拍子を求めたのですが、これが見事にバラバラ(笑)。まあ、裏打ちのリズムなので、手拍子が簡単そうで簡単ではない曲なのですが。曲が終わった後、「最初、みんなの心がバラバラで、途中一瞬だけひとつになって、最後、またバラバラになりましたね」とユーモアに締めくくった寺井尚子のMCも印象的でした(笑)。

で、それ以上に素晴らしかったのが、その後演奏された「アヴェ・マリア」でしょう。最初、東北関東大震災の被災者に向けたメッセージをMCで述べた後、被災者に向けて捧げるという形で披露されたこの曲。彼女のバイオリンの音色が実に素晴らしかった!まさしく「歌うように」とはこのようなことで、しんみりとしたバイオリンの美しい音色に、会場のところどころからすすり泣きの声が・・・。私もおもわずジンとしてしまった瞬間でした。

その後、アンコールでは「ライムライト」にも収録されているチャップリンの映画音楽のメドレーを、さらにその後のダブル・アンコールでは、エンゲルベルト・フンパーディンクの「ラスト・ワルツ」を披露。いずれもポップな名曲で、最後は聴きなじみのあるナンバーで締めくくってくれました。

わずか1時間40分程度。うーん、ポップス系のライブのイメージからすると、ちょっと短い感じもするのですが、ジャズ系のライブだと、こんな感じなんでしょうか?確かに、集中して聴くには、ちょうどいい時間だったような感じもします。

ただ、ともあれ、あっという間に終わった、楽しい1時間40分でした。次回はブルーノートでライブがあるとか。かなり小さいライブハウスなので、チケット確保は厳しそうですが、次はやはり、ブルーノートクラスのライブハウスで見てみたいなぁ。とても楽しいコンサートでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月23日 (水)

初登場は多いけど・・・

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週は、やはり地震の影響でしょうか、初登場は多いものの、売り上げは少なめのチャートとなりました。

【特典生写真無し】週末Not yet (DVD付)(Type-B)

そんな中で1位獲得となったのが、AKB48からの4人組派生ユニットNot yetのデビュー「週末Not yet」でした。初動は15万9千枚。地震の影響を受けて少なめになったか・・・どうかは微妙な感じの売上ですね。ちなみにAKB48がらみでは、3位に、先週1位だったSKE48「バンザイVenus」が、9位に本体AKB48「桜の木になろう」がそれぞれランクインしています。

1位が日本のアイドルならば、2位は韓国のアイドル・・・というのは最近のパターンですね。2位に韓国のアイドルグループBEAST「SHOCK」がランクイン。初登場2位は、アジアのグループのデビューシングルの初登場では最高位らしいです。

で、韓国勢は今週もう1枚。7位にリュ・シウォン「愛したい 君を 愛したい」がランクインです。ちょっとユニークなのが、おなじ韓流でも、BEASTは今風のロッキンエレクトロアレンジのダンスチューンなのに対して、リュ・シウォンは、80年代のジャニーズを彷彿とさせるようなベタベタな歌謡曲。対象とする世代が違うということなのでしょうか?BEASTの躍進の反面、リュ・シウォンは2年前のシングル「女夢」の初動1万6千枚から約半減の8千枚。韓流も世代交代ということ?

続く初登場は5位にFUNKY MONKEY BABYS「ランウェイ☆ビート」がランクイン。映画「ランウェイ☆ビート」の主題歌で、恒例の顔ジャケットには、その映画で主演した瀬戸康史と桜庭ななみが起用されています。初動1万1千枚は前作2万6千枚から大幅ダウン。あいからずの爽やかな前向きソングです。

6位にはサカナクション「ルーキー」がランクイン。ベスト3ヒットとなった前々作「アルクアラウンド」以来のベスト10ヒット。ちょっと幻想的でダンサナブルなエレクトロチューンが魅力的なナンバー。ただ、初動は前作の1万1千枚から若干ダウンの9千枚。全体的な売上の落ち込みのためにベスト10に浮上してきた模様。

8位に加藤ミリヤ「勇者たち」がランクインしています。ちょっと加藤ミリヤらしからぬタイトルなのですが・・・最初、アニメの主題歌のタイアップ付きかと思いましたが、そうじゃないみたい(^^;;前々作以来のベスト10返り咲きですが、初動は6千枚と、前作の1万枚から大幅ダウン。こちらも、売上の落ち込みに助けられてのベスト10入り。

そして最後。10位にはなにかと話題の女性シンガーLady Gaga「Born This Way」が入ってきました。先々週の着うたチャートでも見事2位を獲得しましたが、洋楽の女性シンガーでは、初登場でベスト10入りは初の快挙だとか。もっとも、初動売上はわずか5千枚なのですが・・・・・・。

で、来週のシングルチャートは、地震の影響で、CDの発売延期が相次いでおり、初登場の新譜がほとんど皆無な状況になりそうです。さて、ヒットチャートはどんな結果になるのでしょうか?着うた&アルバムチャートは金曜日に。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月22日 (火)

わずか21歳とは思えない・・・。

Title:21
Musician:Adele

21

2008年にリリースした「19」で大きな話題となったイギリスの女性シンガー。このアルバムは、日本では残念ながら前作ほど注目を集めていないみたいですが、イギリスでは大ヒット。全英1位はもちろん、前作「19」もチャート上位にのぼってくるほど。ビルボードチャートでも1位を獲得するなど、大きな話題となっています。

基本的に、ソウル、R&Bテイストを全体に残しながらも、「TAKE IT ALL」のようにゴスペル風味を加えたり、「I'LL BE WAITING」のように軽快なホーンセッションにソウルテイストを感じる曲があったり、「ONE AND ONLY」のように、泥臭いスワンプロックのテイストを感じたり、他にもフォークテイストやらロックテイストの強い曲やら、様々な音楽性を感じさせます。

とはいっても、このアルバムで中心になるのは、あくまでもAdeleのボーカルとメロディー。ある意味、曲を主軸とした、シンプルでわかりやすいアルバム、といえるかもしれませんし、イギリスでもアメリカでも大ヒットしたのは、そのシンプルさが大きな要素だったのかもしれません。

特にAdeleのボーカルは、19歳の時の「19」でも老成した実力を感じさせたのですが、21歳となった本作でも、全く衰えを感じさせません。緩急をつけた力強いボーカルに、表現力、そしてどことない色っぽさなど、「完成形」ながらも、優等生らしい縮こまったものを感じさせません。曲自体よりも、気がついたら彼女のボーカルに聴きほれている、そんな作品でした。

別に日本人受けしない感じでもないし、もうちょっと日本でも売れてもいいミュージシャンだと思うんだけどなぁ。「末恐ろしい」そんな表現もピッタリくる女性シンガーソングライターの2作続けての傑作です。

評価:★★★★★

Adele 過去の作品
19


ほかに聴いたアルバム

Them Crooked Vultures/Them Crooked Vultures

Them Crooked Vultures

Queens Of The Stone AgeのJosh Homme、元Led ZeppelinのJohn Paul Jones、そして元NIRNAVAで現Foo FightersのDave Grohlという、超豪華な3人によるスーパーバンド。王道のロックンロールといった感じで、ハードでダイナミックなバンドサウンドが魅力的。QOSAとツェッペリンとフーファイを足して3で割ったような感じ・・・ってそのまんまか?(^^;;

評価:★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月21日 (月)

ひょっとしたら「離婚」前提??

Title:淫ビテーションe.p.
Musician:MONOBRIGHT

淫ビテーション

突然、解散したばかりのBEAT CRUSADERSのヒダカトオルが加入!ということで大きな話題となったMONOBRIGHT。ヒダカトオル加入を「結婚」になぞらえており、そのアルバムも、「招待状=インビテーション」と、とことん「結婚」というスタイルにこだわっています。

ただ、MONOBRIGHTにヒダカトオル加入というニュースに関して、不安を感じた方も少なくないのではないでしょうか。BEAT CRUSADERSも、かなり個性の強いバンドだったのですが、ヒダカトオルが加入することにより、MONOBRIGHTがビークルになってしまう・・・そう心配されたファンもいるかもしれません。

そして、ヒダカトオル加入後初となるアルバムを聴く限り、その危惧があたってしまったのではないか、とも感じました。

「旅立ちと少年2」をはじめ、MONOBRIGHTらしいひねくれたメロディーは健在ながらも、どの曲もバンドのアレンジがグッと太くなり、BEAT CRUSADERSっぽい雰囲気に。ボーカルこそ桃野がメインであるため、MONOBRIGHTらしさを感じるのですが、曲によっては、ヒダカがメインボーカルをとったら、ビークルの曲になるのでは?なんて曲も・・・。

MONOBRIGHTもしっかりとした個性を持っていたバンドだっただけに、ヒダカが加入しての方向転換はちょっと「?」な部分もあります。MONOBRIGHTの良さを殺してしまっている部分もあり、残念な感じがしました。ただ、ひょっとしたら本人たちもそれに気がついているのでは?新メンバー加入を「結婚」というコンセプトで押しているというのは、逆に、あくまでも一時的な加入であって、アルバムを何枚かリリースした後に「離婚」と銘打って、ヒダカが脱退することもありうるのでは?それを見越しての「結婚」だったのでは??なんて邪推もしてしまいました。

アルバム数枚だったら、この方向性もありかなぁ、とは思います。ただもし永続的にこのスタイルで続くということになったら、せっかく個性的なバンドの個性を殺してしまったような感じがして、とても残念。ともかく、いろいろな意味で今後の展開に注目したくなる作品でした。

評価:★★★

monobright 過去の作品
monobright one
monobright two
adventure


ほかに聴いたアルバム

赤いコート/スネオヘアー

赤いコート

全4曲入りのミニアルバム。タイトル曲は、アップテンポながらも切ないメロが印象に残ります。全体的にも切なく聴かせる雰囲気のメロディーは彼らしい感じに。ただ、やはり4曲は物足りないかなぁ・・・というよりも、事実上のシングルか?

評価:★★★★

スネオヘアー 過去の作品
バースデー
ベスト
逆様ブリッジ

THE LABORATORY/NITRO MICROPHONE UNDERGROUND

THE LABORATORY

前作「BACK AGAIN」もかなりポップ寄りの作品だったのですが、続く本作もポップ寄りの軽い作品に。個性的なMCによるマイクリレーは魅力的なのは間違いないのですが、やはりヘヴィーとポップの狭間でちょっと中途半端な感じは否めないような・・・。今後もこのスタイルで行くのかなぁ?

評価:★★★

NITRO MICROPHONE UNDERGROUND 過去の作品
SPECIAL FORCE
BACK AGAIN
NITRO X 99-09

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2011年3月20日 (日)

10年ぶりの復活作!

1990年代、そのフォーキーで心暖まるサウンドが、多くのリスナーの心をひきつけたサニーディ・サービス。2000年に惜しまれつつ、その活動の幕を降ろしました。

その後、ボーカルの曽我部恵一は、ソロ名義だったりバンド名義だったり、かなり活発な活動を続けてきましたが、2010年になって、なんと復活!な~んとなく、サニーディは再結成しないんじゃないかなぁ、と勝手に思い込んでいただけに、ちょっとビックリしました。

で、アルバム発売から1年近くたつのですが、ようやくサニーディとしての10年ぶりの新譜を聴いてみました。

Title:本日は晴天なり
Musician:サニーディ・サービス

本日は晴天なり

1曲目「恋人たち」から、爽やかでフィーキーな楽曲に、実にらしいタイトルも含めて「これぞサニーディだ!!」と思った方も多かったのではないでしょうか?その後も、実にキュートなメロディーがたまらない「南口の恋」や、アコギで静かに聴かせる「水色の世界」など、魅力的な曲がたくさん。途中には、ちょっとファンキーな雰囲気のギターが楽しい「まわる花」など、ちょっとしたスパイスになっています。

ただ・・・ちょっと気になったのは、全体的に、ちょっと内輪的というか、以前のサニーディのような、ある種の垢抜けた感が薄くなったかなぁ、という感じがしました。

正直、サニーディ解散後の曽我部恵一は、音楽を楽しんでやっているなぁ、と感じる反面、内輪テイストが強くなってしまっていたのが気にかかっていました。そんな中のサニーディ復活。どういう方向で行くのか、期待半分不安半分といった感じでした。

で、結果としては、とても魅力的な楽曲も多く、「あぁ、サニーディはやはり素晴らしいバンドだなぁ」と感じる反面、ここ最近の曽我部恵一の活動で気になっていた、内輪ノリみたいな部分も出てしまったかなぁ・・・とも感じました。

とはいえ、サニーディのファンにとっては、うれしい1枚となったのではないでしょうか。最後の「だれも知らなかった朝に」も、これからはじまる朝を予感させるような曲で、これからの活動にも期待できそう。これからも、どんどん名曲を作っていってほしいです!!

評価:★★★★

で、ほぼ同時期に、ソロでもアルバムをリリースしてしまうあたりに、彼のバイタリティーの強さを感じます。

Title:けいちゃん
Musician:曽我部恵一

 けいちゃん

で、ちょっとファンキーモンキーベイビーっぽいジャケット写真の(笑)曽我部恵一のソロ名義での新作。サニーディというバンドを再スタートさせたからでしょうか、こちらは全編弾き語りの作品となっています。

「パリへ行ったことがあるかい?」などは、「え?地獄のミサワ??」みたいに歌詞を感じてしまったのですが(笑)、全編、肩の力の抜けたような暖かさが感じられます。「そしてぼくはうたをうたう」のように、シンプルなメロディーに、身近な日常の描写が魅力的な曲が多く、「けいちゃん」というタイトル通り、曽我部恵一というミュージシャンを身近に感じられる作品でした。

サニーディが以前より内輪っぽさが出てしまったのに対して、こちらは以前のソロよりも内輪っぽさが抜け、いい意味で垢抜けている感じも。サニーディと共に、今後もソロでもコンスタントに曲を聴かせてくれるのでしょうか。楽しみです。

評価:★★★★

曽我部恵一 過去の作品
キラキラ!(曽我部恵一BAND)
ハピネス!(曽我部恵一BAND)
ソカバンのみんなのロック!(曽我部恵一BAND)

Sings


ほかに聴いたアルバム

リズム/RYTHEM

リズム

今年2月のライブを最後に解散した、女性2人組ポップスデゥオ。デビュー当初のクリアなコーラスラインが絶品だった作風と比べると、全体的には普通のポップスになっちゃったかなぁ、といった感じ。1曲1曲の出来は、さすがといった感じで、決して悪くはないと思うのですが。

評価:★★★

RYTHEM 過去の作品
23
BEST STORY

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月19日 (土)

ついつい聴きほれます

Title:Feed the Flame:Fame&XL Recordings
Musician:SPENCER WIGGINS

フィード・ザ・フレイム:ザ・フェイム・アンド・XLレコーディングス [日本語解説付]

今回紹介するSPENCER WIGGINSは、1960年代からゴールドワックスや、フェイム・レコードで活躍しているソウルシンガー。残念ながら大きなヒットには恵まれなかったのですが、そのボーカリストとしての実力が評価を受けています。今回発売された、フェイク・レコード及びサウンド・オブ・メンフィスに所属していた時期のシングル曲や未発表曲を集めたこのアルバムも、ブルース&ソウル・レコードマガジン誌年間ベストのリイシュー部門で年間1位、レコード・コレクターズ年間ベストのR&B/ソウル部門でも年間1位を獲得しています。

で、そんな各誌高評価で気になり、はじめて聴いてみたのですが・・・これが、ついつい聴いていてはまりこんでしまいました。まず、ソウルフルでパワフルながらも、緩急つけたボーカルが実に魅力的。このボーカルに、まず聴きほれてしまいます。

そして、幅広い楽曲のバリエーションを楽々と歌いこなしてしまうところにも、彼の実力を感じました。「WE'VE GOTTA MAKE UP」のような軽快なポップから、「I'D RATHER GO BLIND」のような、王道ソウルの歌い上げるようなナンバー、シングル曲「LOVE MACHINE」のようなファンクナンバーまで、楽々と表情豊かに歌いこなしています。

また、楽曲が、どれもポップで、メロディアスなのも特徴的。いい意味でわかりやすく壺にはまりやすい曲が多く、彼のボーカルとあわさると、一種の人なつっこさを感じます。現在に至るまで、大きなヒットをつかんでいない彼ですが、いままでヒットしていないことが、逆に不思議に感じる、ポピュラリティーあふれる作品が並んでいました。

70分近いフルボリュームのアルバムなのですが、バリエーション豊かでポップな内容に、ついつい聴きほれてしまい、あっという間に聴けてしまう作品でした。他の作品も聴いてみたいなぁ。ソウルが好きなら、必聴の1枚です。

評価:★★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月18日 (金)

震災の影響で

震災の影響で、今週の着うたチャートはお休み。来週、まとめて公表するそうです。

今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週は、10枚中7枚初登場という新譜ラッシュとなっています。

願いの塔(AL)

1位はEXILE「願いの塔」がランクイン。初動売上48万枚という好セールスを記録しています・・・が、前作「愛すべき未来へ」は初動73万枚だったので、それから考えると、かなり厳しい結果となっています・・・。今回は、初回限定盤で、通常のアルバムに、カバーアルバム、DVD2枚の計4枚組という、超豪華なバージョンがリリースとなっています。

2位はRADWIMPS「絶体絶命」が入ってきました。前作「アルトコロニーの定理」は初登場2位の大ヒットとなりましたが、前作に引き続きの2位。ただ、初動売上は15万2千枚と、前作の21万3千枚から残念ながらダウンする結果となってしまっています。

3位には、先週2位だったAVRIL LAVIGNE「Goodbye Lullaby」がワンランクダウンでこの位置をキープ。根強い人気を見せつけています。

以下、初登場は・・・

4位に劇場版「マクロスF」のサントラ「劇場版マクロスF サヨナラノツバサ netabare album the end of "triangle"」がランクイン。タイトル通り、「netabare」=ネタバレのアルバムのようなので、映画をまだ見ていない方はご注意を。

そして、90年代のいわゆるヴィジュアル系ブームの中で、一時代を築いた2組のミュージシャンのアルバムが揃ってランクインしています。

まずGLAY。8年ぶりとなるカップリング集「rare collectives vol.3」「rare collectives vol.4」が5位6位にそれぞれランクインしています。初動売上は、共に4万1千枚。8年前にリリースした「rare collectives vol.1」「vol.2」は初動20万枚を超えていますので、約4分の1。8年前は、まだCDが売れていた時代だったので、仕方ない結果という感もありますが・・・。

そしてL'Arc~en~Ciel。まあ、ヴィジュアル系なんていったら怒られてしまいますが(^^;;
先日発売した3枚同時発売したベスト盤をまとめて、DVDを追加した「TWENTY BOX」が8位にランクインしています。初動は3万8千枚。バラ売りしたベスト盤は、一番売れた「2000-2010」が初動1万2千枚だったので、ファンは皆、こちらを買ったということでしょうか。ただ、各ベスト盤が2,800円だったのに対してボックス版は12,000円と、DVDで差し引き3,600円もするので、あまりお得感がないような・・・(まあ、amazonで買えば、9,780円と、これならお得感もあるのですが)。12,000円という金額で、この順位はさすが、と感じる一方、固定ファン以外にあまりベスト盤が買われていない現状に、今の彼らの立ち位置の厳しさも感じます。

初登場はもう1枚。7位に清水翔太「COLORS」が入ってきました。前作は、初動5万7千枚を売り上げ、1位獲得となったのですが、今回は、初動3万9千枚とダウン。ただ、徐々に固定ファンは獲得している感じでしょうか?

今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月17日 (木)

復讐劇をテーマとした物語

Title:Marchen
Musician:Sound Horizon

Marchen

いわゆる同人音楽から人気を集め、メジャーでデビューし、多くのファンを集めるRevoのソロプロジェクト、Sound Horizon。毎作、「Story CD」と名づけているアルバムは、アルバム1枚ごとにテーマを持ち、アルバム全体でひとつの物語を形づくるようなアルバムをリリースしています。

ファンタジックな雰囲気が強い世界観や、声優を起用し、アニメ風にまとめあげている内容は、抵抗感がある方もいるとは思うのですが、そのミュージシャンとしての作風の独自性は圧倒的。個人的には、ファンタジーの世界観が結構好きなので、彼がつむぐ物語は、楽しく耳を傾けました。

今回の作品のテーマは「復讐」。おとぎ話しをモチーフとした復讐劇がテーマとなっています。おとぎ話しをテーマに復讐とむすびつける切り口はなかなかユニーク。白雪姫やヘンデルとグレーテルなどおなじみのお話もあるため、その世界には簡単に惹き込まれてしまいます。

一方、音楽は、元HOUND DOGの西山毅や元メガデスのマーティ・フリードマン、元SIAM SHADEの敦士が参加するなど、かなり豪華な面子が名前を連ねています。ただ、メタル的なギターサウンドに、シンフォニックな雰囲気のアレンジ、さらには、少々過剰気味な演技などとあわさって、全体的にはトゥー・マッチな感じ。これはこれで特徴なのかもしれませんが、全部「押し」の方向で貫かれた楽曲は、ちょっと聴いていてだれてきてしまうかも。まあ、物語の面で惹きこまれるので、飽きる、ということはないのですが・・・。

また、曲も、ひとつの「楽曲」というよりも、オペラかミュージカルを聴いている感じ。これはこれで方向性としては悪くはないとは思うのですが、賛否両論あるかもしれません。

ただ、昨今、ネット配信が主流になり、アルバム1枚通して聴くという意味が薄れつつある中、彼みたいに、アルバム1枚通して聴くことが重要という作品をつくってくるミュージシャンの存在は非常に貴重かも。前作は、物語の内容がいまひとつわかりにくく、いまひとつ楽しめない部分もあったのですが、今回は、比較的聴いていてわかりやすい内容になっていて、その点でも興味がある方はお勧めかも。ちょっと好き嫌いはわかれそうなタイプだとは思うのですが・・・。

評価:★★★★

Sound Horizon 過去の作品
Moira


ほかに聴いたアルバム

Urban Sonnet/OCEANLANE

Urban Sonnet

全体的に爽やかなポップチューンが印象的。少々、ベタなメロディーが気になる曲もある一方、「Singing in The Rain Again」「You Don't Belong To Me」のような、美メロがたまらない曲も少なくありません。全体的にも楽曲のバリエーションが増え、成長も感じられる印象が。

評価:★★★★

OCEANLANE 過去の作品
CROSSROAD

WE ARE ONE-CERTIFICATE-/TRICERATOPS

WE ARE ONE -CERTIFICATE-

TRICERATOPSのミニアルバム。事実上、新録はHOME MADE家族による「WE ARE ONE」のリミックスのみで、アルバム「WE ARE ONE」にも収録されている、他のミュージシャンとのコラボレート作のみという内容。その内容から、ファンの間でも相当ブーイングが起こったようで、和田唱自身が自らのブログで、こういう形態になった理由を説明しています。

HOME MADE家族のリミックスは、よりギターサウンドをソリッドに、前に押し出したなかなかカッコよいアレンジなのですが、この1曲のためだけに、このCDを買うべきか、といわれると正直微妙な感じ・・・。こういう形態のリリースになったのは、「レコード会社同士の制約」だそうで、TRICERATOPS自体を責めるべきではないと思うし、こうやってきちんと説明をしてくれる和田唱には、とても誠実さを感じます。

ただ・・・「レコード会社同士の制約」がどのようなものか詳しくはわからないのですが・・・CDが売れなくなっている現在、レコード会社同士で、こんな制約をいまだに続けているという、レコード会社のスタンスが疑問に感じます。詳細がわからない以上、変な邪推をすべきではないと思うのですが、著作権を過剰に守ろうとするため、ファンをないがしろにするレコード会社の姿を、ここ数年、何度も見ているだけに、特に疑念が生じてしまいます。

よっぽど熱心なファン向けのアイテムといった感じ。そうでなければ、無理して入手する必要は不要かと。

評価:★★

TRICERATOPS 過去の作品
SHAKE YOUR HIP!!!
MADE IN LOVE
WE ARE THE ONE

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月16日 (水)

遅くなりましたが・・・。

先週金曜日に東北地方を襲った大震災。その悲惨な現場の状況が刻々と伝えられるに従い、とても胸が痛む思いです。このたび、被災にあわれたみなさまにつきましては、心からのお見舞いを申し上げると共に、1日も早い復興を心からお祈り申し上げています。

このサイトにつきましては、当初は、今後の更新の方針について迷ったのですが、いつも通りの通常更新を続けることにしました。それは、直接的な被害にあわなかった方にとっては、必要以上に萎縮しないで、日常生活を続けることもまた、今後を考えた場合、重要になってくると思ったからです。また、私自身、震災に対して専門的な知識も持ち合わせておりませんし、また、みなさんにお伝えできる経験もありません。それならば逆に、こんな場末のサイトでも、楽しみに見てくださっている方がいるのでしたら、普段通り更新を続けた方がよいのではないだろうか、と考え、普段通りに更新を続けることにしました。

それを『希望』と名づけよう/佐野元春
http://www.moto.co.jp/

 

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

シングルチャートはアイドル系の勢いが増しています。今週はベスト10のうち7曲までがアイドル系で占められたチャートになっています。

バンザイVenus (typeA)(DVD付)

1位は名古屋・栄を本拠地とするアイドルグループSKE48「バンザイVenus」。初動売上20万6千枚と、前作の初動12万枚を大きく上回って、初の1位獲得となりました。

続く2位は、こちらはジャニーズ系のアイドルユニット、NYC「ユメタマゴ」が入ってきています。アニメ映画「忍たま乱太郎 忍術学園全員出動!の段」オープニングテーマ。初動は前作9万3千枚を上回る12万2千枚ながらも、SKE48にはばまれ2位に留まりました。

3位も女性アイドルグループももいろクローバー「ミライボウル」が獲得。日テレ系アニメ「ドラゴンクライシス」エンディングテーマで、初動2万5千枚は、前作の2万3千枚からほぼ横バイの結果になっています。1曲の中に、様々なタイプの曲が展開されるユニークな雰囲気の曲なのですが、編曲がディーパーズのNARASAKI(!)。彼、がんばっているなぁ。でも、ディーパーズとしての新曲もそろそろ・・・・・・。

以下、6位に嵐「Lotus」、7位赤西仁「Eternal」、8位AKB48「桜の木になろう」、9位ノースリーブス「Answer」と計7枚、AKB48関係とジャニーズ系のシングルがズラリと並んでいます。

続いては、4位に倉木麻衣「1000万回のキス」がランクイン。ピアノの音色が印象的な、哀愁ただようメロディーの曲になっています。初動1万8千枚は前作の2万3千枚からダウンしています。

5位にはSuperfly「Beep!!」が入ってきています。「Beep!!」は、映画「漫才ギャング」の主題歌。ハードロック風のヘヴィーなギターリフと、彼女のパワフルなボーカルがマッチした曲。「Sunshine Sunshine」との両A面になっています。

ベスト10最後。10位にはピコ「桜音」がランクイン。動画サイト「ニコニコ動画」で話題になったボーカリストで、パッと聴いた感じ・・・というか、どう聴いても女性ボーカルだと思いきや、なんと男性だとか(^^;;曲の感じは、いわゆるポップなヴィジュアル系バンド風といった感じ。この曲は、和風な雰囲気が、曲のタイトルからいかにも、といった感じでしょうか。

今週のシングルチャートはここまで。アルバム&着うたチャートは金曜日更新となります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月15日 (火)

安定感が増してきました

Title:HORN AGAIN
Musician:the pillows

HORN AGAIN(DVD付)

ここ最近、コンスタントにアルバムもベスト10に送り込み安定した人気を獲得してきたthe pillows。このアルバムも、オリコン初登場8位と好セールスを記録しています。

そんな彼らの約1年3ヶ月ぶりとなるニューアルバム。前作「OOPARTS」では、人気を獲得しても全くそのスタイルがぶれない彼らの姿を感じることが出来たのですが、続くニューアルバムもまた、いままでの彼らのスタイルは全くぶれません。

このアルバムも、「Limp tomorrow」「Give me up!」と序盤からゴキゲンで、ポップなオルタナ系のギターロックが実に彼ららしい曲が並びます。「Movement」のメロディアスなメロディーも実にthe pillowsらしい本領発揮といった感じ。続く「Lily,my sun」の切なく悲しいラブソングの歌詞もまた、彼ららしいといった感じでしょう。

ちょっとひねくれたギターサウンドが耳を惹く「Biography」や、ヘヴィーなバンドサウンドとポップなメロディーのバランスが妙な「Doggie Howl」など、魅力的な曲がたくさんつまっています。

「彼ららしい」という表現をたくさん使いましたが、アルバム全体としても、実に「彼ららしい」といった感想を持つアルバム。the pillowsというバンドに期待されていることをきちんとこなしている感じのする作品でした。ある意味、自分たちに何が求められているか、きちんとわかっているバンドになったからこそ、ここ最近のブレイクにつながっているのかもしれません。いい意味で聴いていて安心できる、安定感が増してきた感じがしました。

ただ、その一方で、全曲ヒットの作品であるのですが、一発ホームランがないなぁ、というのを感じたのも事実。どの曲もポップでメロディアス、ギターサウンドも心地よく、メロディーやアレンジの面で全く不満はなかったものの、歌詞の面で、一度聴いただけでグッと来て忘れられなくなるような傑作がちょっとなかったかも?もっとも、だからといって歌詞がいまひとつ、という訳では全然ないのですが・・・。

とはいえ、アルバム全体としてはファンには諸手をあげてお勧めできる名作だと思います。まだまだ第一線で走り続ける彼ら。これからの活躍も楽しみです。

評価:★★★★★

the pillows 過去の作品
LOSTMAN GO TO YESTERDAY
PIED PIPER
Once upon a time in the pillows
Rock stock&too smoking the pillows

OOPARTS

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年3月14日 (月)

ジャケは「・・・」ですが

Title:GREATEST HITS
Musician:dOP

GREATEST HITS(ク゛レイテストヒッツ)(直輸入盤・帯ライナー付)

フランスの3人組ユニットdOPの新作。えっと・・・完全に初耳のユニットなのですが、例によってミュージックマガジン誌の「ハウス/テクノ/ブレイクビーツ」部門で年間1位に選ばれていたため、はじめて聴いてみました。

基本的にはミニマルな、心地よいリズムが続いていくようなアルバム。「Love Ride」「New York」あたりは、ストレートなエレクトロポップといった感じで、テンポのよいリズムに、ライブでは盛り上がりそう。

一方、序盤は、ちょっとダークな雰囲気の曲でスタートしたかと思えば、ジャジーな雰囲気が意外とポップで楽しい「Talk Show」を聴かせてくれたり、「Assurance Vie」では、ちょっとラテン風(?)なテンポよいリズムがおもしろかったり、「U R」ではスティール・パンの音色を爽やかに聴かせたりと、曲によって様々な聴き所が展開していき、最後まで飽きさせない雰囲気になっています。

全体的に、音数を絞って、静かな雰囲気の曲が多いのも特徴的。そんな数少ない音で作られるディープでダークな雰囲気が、とても魅力的に感じました。一方で、「Lacy Lad」のような哀愁感ただようポップなメロを聴かせてくれたりと、いい意味でのリスナー層を選ばないポピュラリティーも感じます。

ジャケットはかなり人を選びそうなタイプなのですが(笑)、中身はテンポよい音がとても心地よい作品にあっていました。興味ある方は、是非。

評価:★★★★★

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年3月13日 (日)

リスナーを飲み込むような

Title:真昼のストレンジランド
Musician:GRAPEVINE

真昼のストレンジランド

GRAPEVINEの新作が素晴らしい!!

・・・とはいっても、大抵GRAPEVINEのアルバムは傑作が続いているのですが、そんな彼らの傑作群の中でも、このアルバムは、さらに頭一つでているような傑作に仕上がっているのではないでしょうか。

なにより今回は、相当アレンジに凝った作品だそうで、聴きこめば聴きこむほど新しい発見が出てきて、その音の世界にのめりこんでしまうような作品だと思います。「This town」はポップなギターロックと思いきや、妙にソウルテイストのピアノの音が心地よかったり、「Neo Burlesque」ではファンキーなベースが微妙なアクセントになっていたりと、ひっかかりのあるポイントがたくさんその音の世界に含まれているように感じました。

また、その独特なグルーヴ感も相変わらず。「ミランダ」「Sanctuary」、さらに「夏の逆襲」など、ソウルやサイケなどの要素を取り入れた、リスナーを飲み込むような彼ららしい独特のうねりがリスナーを飲み込みます。

そんなアレンジに凝った作風でありながらも、全体な雰囲気としては、むしろ明るく、ポップにまとまっているように感じました。特にリードトラックになっている「真昼の子供たち」など、かなりポップで爽やかな作風に仕上がっていて、十分なヒットポテンシャルがありそうな作品に仕上がっていました。

また、歌詞も全体的にわかりやすくなった印象が。いつもの文学的な田中和将の作風そのままに、歌詞の主張が比較的ストレートに伝わってくる曲が多かったような印象を受けました。

さらっと聴いた感じだと、ポップに聞き流せてしまうのに、聴きこめば聴きこむほど、その世界にはまっていく・・・ある意味、実に味わい深い傑作だったと思います。グルーヴを聴かせるヘヴィーな作品と、メロディー重視のポップな作品を、初期からほぼ交互に作ってきた彼らでしたが、この作品は、その両者を上手く融合させた、デビューから14年、そろそろベテランの域に入ってきた彼らだからこそ出来た傑作だと思います。

今年を代表する傑作の1枚、になりそうな作品。まだまだこれからもGRAPEVINEからは目を離せなさそうです。

評価:★★★★★

GRAPEVINE 過去の作品
TWANGS
MALPASO(長田進withGRAPEVINE)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月12日 (土)

あらためて感じたマッキーの実力

Title:WE LOVE MACKEY

We Love Mackey

デビューから20年。コンスタントに名曲を私たちに届け、いまでも多くのリスナーから支持を集めるミュージシャン、槇原敬之。このアルバムは、そんなマッキーのデビュー20年を記念してリリースされた、トリビュートアルバムです。

・・・とはいっても、当初、そんなにこのトリビュートアルバムには興味がありませんでした。正直、参加するミュージシャンを見る限りだと、ある程度、内容が予想できてしまいましたし、「この人がどうマッキーを解釈するんだろう?」と興味を惹かれるようなミュージシャンもいませんでした。

ただ、実際にこのアルバムを聴いてみると、あらためてその素晴らしい槇原敬之の曲の魅力に魅了されてしまいました。

カバーの出来という観点でいえば、ほとんどのカバーに関しては無難といった感じがします。基本的に原曲のイメージに沿ったカバーが多く、大胆な解釈を加えた曲がなかったために、原曲の新たな魅力を引き出したような傑作もあまりなかった一方で、原曲の持つメロディーと歌詞の魅力をきちんと感じることが出来るカバーがほとんどでした。

そのため、あらためて感じたのは、やはり原曲の魅力。「もう恋なんてしない」「どんなときも。」「遠く遠く」など代表曲が並んだこのカバーを聴いて、稀代のメロディーメイカー、槇原敬之の実力をあらためて感じることの出来るカバーアルバムでした。

ただ、その中で、1曲、カバーが非常に印象に残った曲がありました。それが中村中がカバーした「PENGUIN」。マッキーの曲には珍しい、許されない恋をテーマとした曲で、南極に駆け落ちすれば君と僕とペンギンだけだね、というちょっとユーモラスで、でもどこか悲しげな会話が織り込まれた曲です。原曲は、こんなテーマの曲ながらもポップにまとめられていて、「許されない恋」というテーマの重さは感じられません。しかし、これを中村中が、情熱的な歌声で思いいれたっぷりに歌い上げるカバーは、原曲とは全く印象が変わってきて、ある意味、重い感じの曲になっています。原曲の雰囲気の方がよかった・・・という方もいるかもしれませんが、原曲を違う角度から、しかし、原曲の良さをきちんと生かしつつも、中村中の色をしっかりと加えた、名カバーだと感じました。

あ~このアルバムを聴いていたら、あらためてマッキーのオリジナルが聴きたくなってしまった(笑)。久しぶりにマッキーのアルバム、何枚か引っ張り出して聴いてみよっと。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

TENSE/FreeTEMPO

FreeTEMPO フリーテンポ / FreeTEMPO BEST ALBUM TENSE 【CD】

FreeTEMPOのベストアルバム。ボッサやAORの要素をふんだんに盛り込んだポップでこじゃれた感じのクラブミュージック。聴きやすく、癖のないのは、良い方向でも悪い方向でも作用している感も。ちなみに、FreeTEMPO名義の活動はこれで一区切り。今後は、本名の半沢武志名義で活動を続けるそうです。

評価:★★★★

FreeTEMPO 過去の作品
Life

STOUT/ストレイテナー

STOUT

ストレイテナーのセルフカバー9曲+新曲1曲を収録した企画盤。前半に英語詞の曲が並び、後半が日本語詞となっています。英語詞に関しては、メロディー、バンドサウンドともにダイナミックでカッコいいのですが、日本語詞になると一気に平凡なギターロックになってしまっているような・・・。なぜだ??英語詞の曲だけなら、文句なしの1枚なのですが・・・。

評価:★★★★

ストレイテナー過去の作品
Immortal
Nexus
CREATURES

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年3月11日 (金)

大地震

テレビなどでくり返し流れていますが、東北沖で強い地震が発生しました。

名古屋でも強い揺れを記録したのですが、ゆっくりと左右に揺れ動く感じで、地震というよりも、急にめまいに襲われたような感覚が・・・。最初は、地震だと気がつきませんでした。

まだ、余震も続くようです。くれぐれもお気をつけください。

今週の着うたチャート

2011年3月2日~2011年3月8日付チャート

着うたチャートでは珍しく、上位に洋楽系が並びました。

何かひとつ feat. JAY'ED & 若旦那

ただし1位は邦楽。JAMOSA「何かひとつ feat. JAY'ED&若旦那」が初登場で1位獲得です。JAMOSAは日本と台湾のハーフの女性シンガー。この曲は日テレ系ドラマ「美咲ナンバーワン!!」主題歌というタイアップの良さもあり、先週のシングルチャートで10位を獲得。着うたチャートでも、前作「BOND~キズナ~feat.若旦那」に続くベスト10入りで、本作は見事1位獲得となりました。

そして続く2位3位はいずれも洋楽勢。2位はLady Gagaのニューシングル「Born This Way」がランクイン。今風のロッキン・エレクトロなナンバーで、3月15日発売予定シングルからの先行配信。洋楽のシングルは日本ではほとんどヒットしないのですが、こちらはチャート上位に食い込んでくるのでしょうか?

さらに3位にはAviril Lavigne「What's The Hell」が19位からランクアップし、一気にベスト10入り。アルバム発売の効果でしょうか?2月8日付チャートから4週ぶりのベスト10入りとなりました。

以下、初登場組は、まず6位にRake「100万回の『I love you』」がランクインしています。Rakeは仙台出身の男性シンガーソングライター。Def Techブレイクのきっかけとなった横浜ゴムのCMソングに起用され、3月9日に発売予定からの先行配信です。曲もDef Techやキマグレンを思い出させるような爽やかでアコースティックなポップナンバー。ブレイクするのでしょうか?

7位には今週のシングルチャートで2位を獲得したAKB48からの派生ユニットノースリーブス「Answer」がこの位置にランクインしています。

初のベスト10となった曲がもう1曲。10位にねごと「カロン」が、先週の11位からワンランクアップで10位に入ってきました。ねごとは女性4人組のロックバンド。ちょっとチャットモンチーとかぶる部分があるのが気にかかるのですが・・・。この曲は、au「LISMO!」CM曲に起用されています。シングルチャートでも今週、惜しくも11位にランクイン。来週はシングルチャートでもベスト10入りなるか??


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週は、日米の女性シンガーが1位2位と並びました。タイプはかなり違いますが・・・。

【特典あり】Dejavu【ジャケットA】

まず1位は倖田來未約2年2ヶ月ぶりのオリジナルアルバム「Dejavu」が獲得。間にベスト盤やカバーアルバムは挟んでいたものの、オリジナルとしては、このタイプのシンガーとしては珍しいくらい間があいてしまっています。一時期に比べて、かなり話題に上ることが少なくなってしまった彼女ですが、1位獲得は面目躍如といった感じでしょうか。ただし、初動売上は13万8千枚と、オリジナルとしての前作「TRICK」の25万3千枚から大幅ダウンしています。

そしてそれに続く2位は、カナダ出身の女性ロックシンガーAVRIL LAVIGNE「Goodbye Lullaby」が獲得しました。こちらは約4年ぶりのニューアルバム。日本での先行発売となります。洋楽では、比較的幅広い層にファンを持つシンガーなだけに、CD屋などでもかなり強力にプッシュされていました。ただし初動売上はこちらも前作の22万3千枚から大幅ダウンの13万5千枚に留まっています。

3位は桑田佳祐「MUSIC MAN」が先週の1位から2ランクダウンながらもベスト3をキープしました。

以下、初登場では・・・

6位にCHEMISTRYのベストアルバム「CHEMISTRY 2001-2011」がランクイン。デビュー10周年を記念してリリースされたベスト盤。彼らもデビューからもう10年ですか・・・。ただ、ベスト盤でも1位どころかベスト5にも入れないところに最近の彼らの厳しさが感じられます。初動売上2万8千枚は、オリジナルとしては最新作「regeneration」の1万7千枚は上回りましたが、4年半前に発売したベスト盤「ALL THE BEST」の初動25万枚からすると、約10分の1程度になってしまっています。

状況的に厳しいのは彼らもか。7位にはRIP SLYME「STAR」がランクイン。ベスト盤などのリリースはありましたが、オリジナルとしては約1年9ヶ月ぶり。オリジナルとしての前作「JOURNEY」の初動4万8千枚から半減以下の2万2千枚に。昨年リリースしたベスト盤は比較的好調だったのですが・・・。

8位には「Sunshine Girl」のスマッシュヒットでブレイクした男女ポップユニットmoumoonのフルアルバム「15 Doors」が入ってきました。初動売上1万4千枚は、「Sunshine Girl」が収録されたミニアルバム「SPARK」の初動1万9千枚は下回りましたが、ブレイク後の次のアルバムとしてはかなり上出来な結果だったのではないでしょうか?固定ファンがついてきた模様。今後の活躍も期待できそうです。

初登場最後は10位にランクインしてきたRHYMESTER「POP LIFE」。日本のHIP HOPシーンの黎明期から一線で活動を続けるHIP HOPユニットの新作です。オリジナルでは初のベスト10ヒットとなった前作「マニフェスト」からわずか1年のインターバルをおいた新作は、オリジナルでは見事2作目のベスト10ヒットに。ただ初動売上は1万枚と「マニフェスト」の1万7千枚からはダウンしてしまいました。

着うた&アルバムチャートはここまで。それではまた来週の水曜日に~。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年3月10日 (木)

アラブの歌姫

Title:7
Musician:NANCY AJRAM

 Nancy Ajram/7

アラブ圏内では、絶大な人気を誇る女性シンガー、ナンシー・アジュラム。タイトル通り、7枚目となるフルアルバムで、結婚出産後、初となるアルバムだそうです。例のごとく、ミュージックマガジン詩のベストアルバムワールドミュージック部門で2位だったので気になって、このたび、はじめて聴いてみました。

で、はじめて聴いた感想としては・・・いかにもアラブ風といった感じのポップソング。こういう感じのポップソングが、アラブの方では売れているんだろうなぁ・・・なんてことを思いながら聴いていました。

彼女の歌声は、かわいらしくも、要所要所でこぶしを効かせた迫力あるボーカルが楽しめます。メロディーも哀愁あるメロディーが多く、曲によっては妖艶な魅力を醸し出したり、曲によっては、そのネチッこいメロディーが歌謡曲的だったり。

あくまでもメロディーと歌がメインのポップソングなので、曲によってはアレンジがちょっとチープかな?と感じる部分もあったのはちょっと残念な感じもしましたが、そのチープさも逆に味になっているかも。アラブ世界の商業音楽、なんて書くと、ネガティヴな表現みたいに感じてしまうかもしれませんが、いい意味で、多くのリスナーを惹きつけるための完成度の高いポップソングといったところでしょうか。湿った感じのメロディーは、日本人の琴線に触れる部分もありそう。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

Good Evening New York City/Paul McCartney

グッド・イヴニング・ニューヨーク・シティ~ベスト・ヒッツ・ライヴ(DVD付)

かつてビートルズが、史上はじめてスタジアムコンサートを行ったシェア・スタジアムが閉鎖され、それに代わるスタジアムとして建設されたシティー・フィールド。そのこけら落としとして行われたポール・マッカートニーのライブの模様を収めたライブアルバムです。

とにかく、WINGS時代の曲はもちろん、ビートルズの曲も出し惜しみなしの内容。「Let It Be」やら「HEY JUDE」やら「Yesterday」やら、スタンダードナンバーがおしげもなく連発されます。ここらへん、変に出し惜しみしたりしないで、有名な曲で素直に観客を楽しませようとする一流のエンターテイナーとしての姿を感じました。

評価:★★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月 9日 (水)

相変わらずアイドル系が席巻

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

相変わらずアイドル系が席巻するヒットチャート。今週もベスト10のうち6曲までをアイドル勢が占めています。

まず1位から。KAT-TUNを脱退した赤西仁のソロデビューシングル「Eternal」が、なんと1位を獲得。脱退騒動で話題となった彼ですが、初動売上21万7千枚は、KAT-TUNの最新シングル「ULTIMATE WHEELS」の初動18万1千枚を上回る好セールスを記録しています。本人作詞作曲によるピアノバラードで、彼自身のやる気をうかがわせる作品になっています。

続く2位もアイドル系。AKB48からの派生ユニットノースリーブス「Answer」が初登場でランクインです。初動8万2千枚は前作の3万1千枚から大幅アップ。日テレ系アニメ「べるぜバブ」エンディングという好タイアップも影響したかも。

3位は先週1位の嵐「Lotus」が2ランクダウンでランクイン。ベスト3がすべてアイドル系で並んでいます。

4位もアイドルグループ、フジテレビ系バラエティーから生まれたアイドルグループ、アイドリング!!!のニューシングル「やらかいはぁと」がランクイン。初動4万2千枚は前作4万枚から微妙にアップ。派手なブレイクはないものの、着実に人気を集めている感じです。

アイドル系は、6位にAKB48「桜の木になろう」が3ランクダウンでこの位置をキープ。今週でついにミリオンを突破しています。

アイドル系はもう1曲。7位にBerryz工房「ヒロインになろうか!」がランクインしています。こちらはハロプロ系アイドルユニット。彼女たちも大きなブレイクはないものの、地道に人気を獲得している感じですね。

アイドル系は以上!他の初登場曲としては・・・

まず5位にポルノグラフィティ「EXIT」がランクイン。フジテレビ系ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」主題歌、要するに月9ドラマ主題歌という好タイアップながらも、初動売上4万2千枚は前作3万9千枚からの微増に留まっています。もうドラマタイアップ効果はシングルの売上にほとんど効かないということなのでしょうか?

9位には松原剛志(Project.R) 「海賊戦隊ゴーカイジャー 主題歌」がランクイン。ご存知テレビ朝日系の特撮ドラマ主題歌ですね。曲の雰囲気も歌詞も、いい意味で20年以上前から変わっていない感じが、逆にほほえましくなるような、ストレートな特撮系の主題歌といった感じです。

初登場最後は、10位にランクインしてきたザ・クロマニヨンズ「流線型」。ご存知ヒロト&マーシーのパンクバンドによる新作。楽曲自体はいい意味で相変わらずといった感じ。初動1万枚は、前作の1万3千枚から若干ダウンしてしまいました。

今週のシングルチャートは以上。着うた&アルバムチャートは金曜日に~。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月 8日 (火)

新境地開拓の志しを強く感じるけど・・・

Title:You can't catch me
Musician:坂本真綾

You can’t catch me

デビュー15周年企画として発売された、坂本真綾のニューアルバム。大きな特徴は、なんといっても、様々なミュージシャンとのコラボが実現している点でした。

軽快なピアノの音が心地よいポップスが自分好みだなぁ、と思った「eternal return」はSUEMITSU&THE SUEMITHの作品で「やはり」と思ったり、シュガー・ベイブの名曲「DOWN TOWN」をスカテイストでカバーしたり。他にも、おなじみの菅野よう子の他、柴田淳、スネオヘアー、スキマスイッチの常田真太郎、かの香織、鈴木祥子、真心ブラザーズ桜井秀俊、キリンジ堀込高樹、ROUND TABLE北川勝利、矢吹香那と、かなり豪華なメンバーが顔をそろえています。

アルバム全体の雰囲気としては良質なシティポップといった感じ。いわゆるアニソンテイストの曲もないため、幅広い層が純粋にポップソングとして楽しめるようなアルバムになっていると思います。

ただ、アルバムとしてはこれだけ豪華なミュージシャンを集めた割りには、それがいまひとつ生かしきれていないように感じました・・・。出来の良い曲といまひとつの曲がまじっているような印象。特に、ストリングスのアレンジで、ちょっといまひとつかも、と思うような曲も多く、また、曲自体は悪くなくても、彼女の声を生かしきれていないのではないか、と思うような曲もチラホラ。

ファン的には、菅野よう子とのコンビがいわゆる一番でしょうし、実際、このアルバムの中でも、もっともすっきりとは彼女の声がはまっていた曲が「美しい人」だったように感じます。ただ、完成度の高い菅野よう子の作品は、坂本真綾の可能性を制限している部分も感じる部分もあっただけに、様々なミュージシャンとコラボをして、音楽の幅を広げようとする彼女の志しに、強く惹かれるものがあります。

その中で、「stand up,girls!」などの出来がなかなかよく、個人的には、鈴木祥子との組み合わせが、結構合っているんじゃないかなぁ、と思いつつ、これからに期待したいところです。

前作「かぜよみ」で、新しい坂本真綾の方向性がひとつ示されたような感もあったのですが、彼女としては、まだまだその可能性を広げようと模索している最中ということなのでしょうか。まだまだ新しい彼女の姿が、これからも見えてきそう。そういう意味ではこのアルバム、出来としてはいま一歩の部分も大きかった一方で、これからが楽しみになるような要素もつまった作品だと思いました。

評価:★★★★

坂本真綾 過去の作品
かぜよみ
everywhere


ほかに聴いたアルバム

ALMA/ACIDMAN

ALMA

あれ?ACIDMANといえば、様々な音楽の要素を取り込んだ、複雑でスケール感のある音楽が魅力的のバンド・・・だと思ったのですが、このアルバムに関しては、フツーのギターロックといった感じ。「ノエル」のようなスケール感のある作品もあるのですが、全体としては、あまりACIDMANとしての個性が出ていないような・・・。

評価:★★★

ACIDMAN 過去の作品
LIFE
A beautiful greed

LESSON2/SADS

Lesson 2(ジャケットA)

黒夢も復活させたし、清春の活動が、かなり活発化しているなぁ~。前作からわずか5ヶ月のインターバルでリリースされたのは8曲入りのミニアルバム。雰囲気としては、ハードコア路線に、少々パンク的な要素を入れた感じ。正直、似たような曲が並んでいたのですが、30分弱というアルバムの長さから、だれることなく勢いで聴けたような感じでした。

評価:★★★★

SADS 過去の作品
THE 7 DEADLY SINS

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月 7日 (月)

最後まで第一線

Title:HOLD ON TIGHT
Musician:SOLOMON BURKE&DE DIJK

Hold on Tight

60年代から70年代にかけて一世を風靡し、ローリング・ストーンズをはじめ、様々なミュージシャンへ影響を与えたソウルシンガー、ソロモン・バーク。昨年は、日本に初来日を果たし、元気な姿でパワフルなステージを見せてくれました。しかし、10月に突然の訃報。その偉大な生涯に幕を降ろしました。

昨年リリースしたアルバム「Nothing's Impossible」は、こちらもソウルミュージック界を代表するプロデューサー、ウィリー・ミッチェルがプロデュースを手がけて話題となりました。昨年1月に急逝したウィリー・ミッチェルの遺作にもなったこの作品。ソロモン・バークの「遺作」として紹介されることも少なくないのですが、実は彼、その後もさらに1枚アルバムを制作していました。

オランダのルーツ・ロック系バンドDE DIJKと組んでリリースされた、ソロモン・バークの遺作となってしまったこの作品。彼の最後も、このバンドとのライブを行うためオランダに向かう飛行機の中だったそうです。最後の最後まで第一線で活躍を続けた、ということなんですね。

ただ、こってりとしてスウィートなソウルミュージックだった前作の延長線を期待すると、少々肩透かしを感じさせる作品だったように感じます。彼の色っぽくパワフルなボーカルはもちろん健在なのですが、全体的にソウルテイストは薄めの作風になっていました。

実際、「NO ONE」「TEXT ME」のような、ブルージーな哀愁を感じるギターが前面に出ていますし、北欧風の「MY ROSE SAVED FROM THE STREET」やちょっとカントリーテイストの「DON'T DESPAIR」や、ロック色の強い「THE BEND」など、ソウルに限らず、様々な音楽の要素を強く感じます。

また、パワフルなソロモン・バークのボーカルの前に、DE DIJKの演奏は、ちょっと薄味にも感じました。ちょっとこの偉大なボーカリストを支えるには、ちょっと物足りなさを感じる部分も・・・そういう意味では、傑作だった前作と比べてしまうと、惜しい感じの作風になっていたような感じがします。

とはいえ、「GOOD FOR NOTHING」のメロなどは実に絶品。やはりソロモンのボーカルは実に魅力的で、気になる方はチェックして損のない作品だと思います。そして何より、最後の最後まで、国や人種、音楽のジャンルを問わず、ミュージシャンとのコラボを行ったソロモンの、そのミュージシャンとしての挑戦心はすごいなぁ、と感じました。本当に、昨年の彼の急逝はただただ残念です・・・あらためて、偉大なるソウルシンガーの冥福を祈りたいと思います。

評価:★★★★

SOLOMON BURKE 過去の作品
Nothing's Impossible

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月 6日 (日)

未だに衰えぬ勢い

Title:1!2!3!4!
Mucisian:グループ魂

1!2!3!4!

グループ魂の新作、とにかく笑わせていただきました(笑)。全79分16秒にも及ぶボリューム満点のアルバム。しかし、最初から最後までほとんどダレルことなく、あっという間にこの作品を楽しむことが出来ました。

登場するネタはある意味、いつものパターン。歪んだ愛の形を描く「ラブラブエッサイム'82」や、相変わらずの下ネタ満載の「押忍!てまん部」「IN」、脇役芸能人をユーモラスに描写するいつものネタの今回のターゲットは、2ドラでおなじみの「中村梅雀」。さらにおなじみ大江戸コール&レスポンズシリーズは、おそらく市川海老蔵にインスパイヤされたのではないかと思われる「大江戸謝罪&レスポンズ」などなど。ある種パターン化しているネタも多いのですが、お笑いネタはある程度パターン化しちゃった方がおもしろいんですよね、やはり。

今回は、前半に音楽がまとまっていて、後半にコントがまとまっている内容。ある意味、音楽部分とコント部分の2枚組というか、別のアルバムのような感覚で聴けました。

いつものグループ魂は、2、3回聴けばもういいかな、と思うのですが、今回のアルバムに関しては、もっと何度か聴きたくなるような充実の内容だったと思います。まあ、グループ魂のネタに慣れてきて、笑いどころがわかってきた、ということもあるのですが、それ以上に、特に音楽の部分が充実してきたように感じます。

もともと、しっかりとバンドとしての実力を感じさせるロックチューンを聴かせてくれていた彼らですが、本作も思いっきりパンク(+ハードロックテイスト)の「パンク仲間はずれ」や、ギターリフを主導とする王道のロックを聴かせてくれる「フェス!!最高」など、バンドとしても聴かせる曲が多数あります。

その上、音楽とネタを融合させた、マイケル・ジャクソンのパロディー「職務質問」など、高度な音楽ネタも聴かせてくれたり、音楽の面で聴き所たくさん。そんな彼らのロックは、ネタ的な歌詞をのぞけば、いい意味でポピュラリティーが出てきていて、非常に馴染みやすく、メロディーが耳に残る曲が増えてきた感じがします。メロディーの壺を押さえてきているような印象を受けました。

コント部分も含めて、これまで聴いていた作品の中で、もっとも楽しめた作品だったと思います。これなら、何度聴いても楽しめそうです(笑)。いまだに成長し続ける彼らに、未だに衰えない勢いを感じさせる、そんな1枚でした。

評価:★★★★★

グループ魂 過去の作品
ぱつんぱつん


ほかに聴いたアルバム

クレシェンド/湯川潮音

クレッシェンド

全編アコースティックなサウンドがとても美しい作品。フォーキーなメロディーが彼女のボーカルとあわさって透き通るような美しい風景が展開されます。どこか幻想的な雰囲気を感じる作品になっていますが、ただ、オリジナルとして前作に比べると、若干、地に足をつけた印象も?

評価:★★★★

湯川潮音 過去の作品
灰色とわたし
Sweet Children O'Mine

秒針/TOMOVSKY

秒針

ギターを中心とした、ちょっとひねくれたポップソングというのはいつも通りのTOMOVSKY。ミディアムテンポのナンバーが多く、ちょっと地味な雰囲気なのも彼らしいといった感じ。そして、世の中を斜めから見たひねくれた歌詞も・・・・・・あれ?いまひとつ印象に残らない・・・どうも歌詞のインパクトが薄かったような感じがします。ちょっと残念。

評価:★★★★

TOMOVSKY 過去の作品
幻想

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月 5日 (土)

これが遺作だそうです・・・。

Title:BWANTI KONO"IN THE CLUB"
Musician:LOBI TRAORE

ブワティ・コノ 〜ロー・エレクトリック・ブルーズ・フロム・バマコ〜

今回紹介するロビ・トラオレというミュージシャンは、アフリカはマリのミュージシャン。昨年6月に、わずか49歳の若さで急逝し、その後残された未発表曲をまとめたアルバムがこの作品だそうです。こちらもまた、ミュージックマガジン誌の2010年ベストアルバムワールドミュージック部門4位として紹介されており、気になって聴いてみた作品です。

国内盤の帯には、「ジミ・ヘンドリックスの遺伝子」という煽り文句がついていますが、彼の音楽は、彼の出自であるマリ・バンバラ族の伝統音楽に、まさにジミ・ヘンからの影響を感じさせるような、彼のブルージーで迫力のあるギターサウンドが載ったスタイル・・・だそうです。

このアルバムを聴いて、非常に魅力的だったのが、アフリカの音楽らしい、トランシーで、迫力があるパーカッションのリズムと、彼のブルージーなギターの融合でした。いわば、アフリカの音楽と、近代のアメリカ音楽のいい所どり、といった感じがします。

まさに「Jama」「Bi Donga Fa Ko」あたりは、そんな音楽の融合が、理想的な形で楽しめる作品だったと思います。哀愁のあるブルージーなギターに、泥臭くも味わいあるボーカル、そしてその後ろで鳴っているテンポよく心地よいリズムを奏でるパーカッション。ここ最近、アフリカの音楽にいろいろと興味を持って、つまみ食いしている私ですが、そんなアフリカ音楽初心者の私にとって、非常に聴きやすく、かつ、アフリカの音楽の魅力をストレートに感じることが出来た作品でした。

ちなみに彼、2002年にブラーのデーモン・アルバーンがマリのミュージシャンの曲をまとめてリリースした「マリ・ミュージック」にも参加しているそうです。これが最後、というのは実に残念な限り。彼のことを知るのが遅すぎました・・・。過去の作品をさかのぼって、いろいろと聴いてみようなか・・・・・・。

評価:★★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月 4日 (金)

久しぶり!&おかえりなさい!

今週の着うたチャート

2011年2月22日~2011年3月1日付チャート

今週の着うたチャート1位は久しぶりに聴く名前が1位を獲得しています。

ずっと。

今週1位は青山テルマ「ずっと」が獲得。「そばにいるね」の大ヒットで、一時期は一世を風靡した彼女ですが、ここ最近は人気が急落。最新シングル「LET'S PARTY」はオリコン最高位162位という厳しい結果に終わっていますし、着うたでも「サマーラブ!!」は最高位21位という結果に。しかし、この曲は、藤本敏史(FUJIWARA)と結婚する親友の木下優樹菜ために書き下ろした曲だとか。「披露宴の模様が各局のワイドショーをはじめとしたメディアで報道されたことが大きいと考えられる。」らしく、着うたチャートで1位を獲得しました。ただ、人のふんどしで相撲を取るようなプロモーション方法はあまり感心しないのですが・・・。3月2日にシングルリリースも予定していますが、売上は前作から盛り返すことが出来るのでしょうか?

2位はコブクロ「Blue Bird」。先週の52位から一気にランクアップです。シングルチャートでは、先週付けで初登場3位を記録しています。先週は、このシングルの初回盤購入者がダウンロードできた「流星(ドラマバージョン)」が8位にランクインしていました。

3位はポルノグラフィティ「EXIT」がランクイン。3月2日発売予定シングルからの先行配信。フジテレビ系ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」主題歌になっており、シングルチャートでもヒットが期待されます。しかし、ドラマの内容は別として、「いまさらこのタイトル・・・」といった感じのタイトルだなぁ・・・(^^;;

以下、初登場組は・・・

8位にKG「このまま2人で duet with Lisa Halim」がランクイン。KGは、デビュー以後、すべてのシングルが女性ミュージシャンとのデゥオという、ある意味徹底的に着うたヒット狙いの男性R&Bシンガー・・・ってか、ここまでやられると、逆に言うことがなくなってしまうのですが・・・(^^;;今回コラボしたLisa Halimはインドネシア人とのハーフの女性シンガー。最近は、もっぱら他のミュージシャンへのゲスト参加のみらしく、公式サイトの「NEWS」でトップに表示されるミニアルバムの発売日12月17日というのが、3ヶ月前の話しではなく、2008年の12月というのがちょっと悲しい・・・。

最後、10位には西野カナ「beloved」が入ってきています。今週も4位にランクインされている「Distance」のカップリング曲。これで西野カナはベスト10圏内に2曲同時ランクインとなりました。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週の1位。こちらは一言で言えば「おかえりなさい!!」といった感じでしょうか?

MUSICMAN(通常盤)

今週の1位は、桑田佳祐「MUSICMAN」が入ってきました。本来、昨年10月にリリースが予定していたものの、初期の食道がんが発覚し、治療のため発売延期になっていたアルバム。ご存知昨年末の紅白で、見事な復帰を果たし、続きこの新作が無事リリースされました。

ソロとしては2002年の「TOP OF THE POPS」から9年ぶりとなる新作。オリジナルとしては「ROCK AND ROLL HERO」以来のアルバムとなります。初動は27万3千枚。前作「TOP OF~」は初動96万1千枚に比べるとかなり見劣りしてしまうのは仕方ないものの、オリジナルの前作「ROCK AND ROLL HERO」が初動36万3千枚で、CDの売上が落ち込みはじめた頃とはいえ、まだまだCDが売れていたあの時代の初動売上と比べて、わずか9万枚程度の落ち込みというのは、彼の人気のほどを強く感じます。

それに続くのがaikoの2枚のベスト盤。「まとめⅠ」が2位、「まとめⅡ」が3位にランクインしました。初動はそれぞれ22万6千枚、21万7千枚と、オリジナル前作「BABY」の初動13万6千枚を大きく上回っています。初回盤では、伝説と言われるラジオ番組「aikoのオールナイトニッポン」を復活させ収録したCDがついてくるとあってか、初回盤はあっという間に姿を消してしまったようですね。私がよく行くタワレコでは、フライング販売日で初回盤が売り切れていました・・・。

4位はビジュアル系バンド、シドのニューアルバム「dead stock」がランクイン。初動5万4千枚は前作の7万1千枚よりダウンしてしまいました。

そして5位には来ました!Beady Eye「Different Gear,Still Speeding」!2009年、ノエル・ギャラガーの脱退により、まさかの解散となったoasisのメンバーが、そのまま結成した、ノエル抜きのoasis。待望のデビューアルバムがこの位置にランクインです。oasisとしてのラストアルバム「Dig Out Your Soul」が初動6万9千枚だったのに対して、このアルバムは初動売上2万8千枚。まあ、メインライターが脱退した後の作品だから仕方ないか。ネット上では、やたらめったら、このアルバムの広告を見かけましたが。

7位にはMay'nの2ndアルバム「If you...」がランクイン。May'nは、テレビアニメ「マクロスF」の挿入歌などでおなじみの女性シンガーです。初動売上1万8千枚は前作の2万5千枚からダウン。

初登場最後。8位にはGD&TOP「THE FIRST ALBUM」がランクインしています。韓国の男性アイドルユニットBIG BANGのG-DragonとTOPによるユニット。初動売上は1万5千枚。BIG BANGとしての前作「BIG BANG」は初動2万7千枚だったので、こちらからはダウンしてしまっています。

着うた&アルバムチャートは以上!ランキングはまた来週の水曜日に~。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月 3日 (木)

ミュージシャンとのコラボで広がる幅

Title:NEWOLD
Musician:大橋トリオ

NEWOLD

フルアルバムとしてはメジャー2枚目となる大橋トリオのニューアルバム。「トリオ」という名前がつきながら、いままで、基本的に作詞を除き、作曲や演奏をほぼ1人だけで行ってきた彼ですが、今回の作品では、様々なミュージシャンとのコラボを行ったことが大きな特徴となっています。

「This is the love」では浜田真理子とのデゥオを、「真夜中のメリーゴーランド」では手嶌葵とのデゥオを聴かせてくれます。どちらも個性的な女性ボーカルが作品にいいインパクトを与えています。

「JASMINE」ではなんと布袋寅泰がギターで参加。しかし、バリバリのロック・・・ではなく、ソフトロック風の静かなナンバーに、ちょっとブルージーな布袋のギターが、目立ちすぎるわけでもなく、ほとよいバランスで楽曲に彩りを加えています。

そして印象的だったのが、半野喜弘とタッグを組んだ「CUBE」。ちょっとエレクトロニカ的な打ち込みに、無機質なピアノの音が響く不思議な世界観が魅力的。暖かみを感じる大橋トリオの作品の中では、ちょっと異質な感じがおもしろい作品になっています。

ただ、そうとはいっても、ジャズをベースに、あくまでもポップにまとめあげている、という大橋トリオのいままでのスタンスはそのまま。いままでの作品でファンになった方も間違いなく気に入る作品だと思います。プラス、様々なミュージシャンとのコラボで、さらに曲の幅が広がった感じ。特にコラボを組んだどのミュージシャンも、あくまでも大橋トリオの引き立て役に留まりながらも、しっかりと存在感を出しているあたり、非常にバランスのよいコラボになっていたと思います。

そろそろブレイクしないかなぁ~。これだけの作品を続けてリリースしていれば、そろそろ大ヒットも産まれそうなんですけどね・・・。

評価:★★★★★

大橋トリオ 過去の作品
A BIRD
I Got Rhythm?


ほかに聴いたアルバム

UTAU/大貫妙子&坂本龍一

UTAU(2枚組)

大貫妙子と坂本龍一がタッグを組んで発表した新作は、教授のピアノのみをバックに、大貫妙子がしとやかだけど力強く美しいボーカルで歌を歌うという贅沢な内容。どこか郷愁を誘うような和風のメロディーラインも実に魅力的です。

評価:★★★★★

NEW ME/オシリペンペンズ

NEW ME

全5曲。あわせてもわずか10分弱のミニアルバム。いわゆる「関西ゼロ世代」のミュージシャンで、不条理な歌詞にメロディーライン、そしてとことん音数を絞りながらも、サイケチックなバンドサウンドが独特。以前聴いた「ミクロで行こう」は壺にはまらなかったのですが、今回の新作は、聴いていたら徐々にその独特な音にはまっていきました。特に、間スカスカな音が絶妙で魅力的。中毒性ある作品かも。

評価:★★★★

オシリペンペンズ 過去の作品
ミクロで行こう

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月 2日 (水)

嵐も負けずに

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

先週は、AKB48が驚異的な初動売上を記録しましたが、対する嵐も負けていません。

今週1位「Lotus」は、初動売上54万1千枚。前作の57万2千枚からは落ちてしまいましたが、驚異的な売上を記録しています。ちなみに、メンバーの相葉雅紀が主演をつとめるテレビ朝日系ドラマ「バーテンダー」の主題歌になっています。

続く2位はBUMP OF CHICKEN「友達の唄」。映画「ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」の主題歌に起用されて話題となっています。この映画、1986年に公開された「ドラえもん のび太の鉄人兵団」のリメイク。うーん、個人的にもリアルタイムで見た思いいれのある映画なので、リメイクは複雑な気分。ただ、バンプの曲の雰囲気は、映画にも合っているような感じもします。ただ、初動は8万2千枚。前作の9万2千枚を下回ってしまいました。あまりドラえもん効果はなかった模様・・・。

3位はAKB48「桜の木になろう」が2ランクダウン。ただ、売上は5万5千枚。先週の驚異的な初動売上をあわせてもミリオン突破はならなかった模様。初動ばかりが極端に売れるというのもまた、彼女たちに限りませんが、異常な現象ですね(苦笑)。

以下、初登場曲は・・・

4位にハロプロ系のアイドルユニット℃-ute「Kiss me 愛してる」がランクイン。今風のダンスチューンっぽいけど、メロは王道歌謡曲といった感じの曲。初動は2万1千枚。ここ最近、1万9千枚→2万1千枚→2万4千枚→2万1千枚とほぼ横バイが続いています。

アイドル系はもう1組。5位にサーターアンダギー「卒業」が入ってきました。内容はタイトル通りの切ないバラードナンバー。デビュー以来、初動3万2千枚→1万9千枚→9千枚と順調に坂道を転げ落ちて行った彼らですが、ここに来て、初動1万8千枚と急激にアップ。AKB48の新曲もそうなのですが、この時期の卒業ソングは強いのか??

6位7位にはEvery Little Thingの2枚のシングルが並んでランクインです。6位に「STAR」、7位に「MOON」、彼女たち初となる2枚同時発売で、初動売上はどちらも1万6千枚。前作「Change」は、アルバム先行とはいえ、わずか初動6千枚しか売れなかったのですが、そこから大幅アップです。2枚同時ということが話題性を生んだのかな?

初登場最後は10位にランクインしたJAMOSA「何かひとつ feat.JAY'ED & 若旦那」でした。JAMOSAはデビュー5年目となる日本人と台湾人のハーフの女性シンガー。前作「BOND~キズナ~feat.若旦那」が着うたチャートではベスト10入りしていますが、シングルではこれが初のベスト10ヒットとなりました。日テレ系ドラマ「美咲ナンバーワン!!」主題歌なので、タイアップ効果でしょう。男性R&BシンガーJAY'EDと、湘南乃風の若旦那と組んだこの曲は、爽やかな前向きソング。ロングヒットしそうなタイプの曲かも。

今週のシングルチャートは以上。着うた&アルバムチャートはまた金曜日に~。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月 1日 (火)

移民たちの叫び

Title:vingt d'honneur(邦題 ライヴ~栄光の20年~)
Musician:Mouss et Hakim

ライヴ~栄光の20年~

例のごとく「ミュージックマガジン誌」2010年の年間ベスト10ワールドミュージック部門で3位に入ってきていたので、気になって聴いてみたアルバムです。

彼ら、Mouse et Hakim(ムース・エ・ハキム)は、フランスのアルジェリア系移民であるムスターファとハキムの2人によるユニット。もともとは、ゼブダというバンドで活動しており、フランスのチャートで1位を獲得するなど人気を獲得していました。

その活動20周年を記念してリリースされた2枚組となるライブアルバムがこちら。フランスは、歴史的に移民を広く受け入れてきたものの、その社会的な地位は決して高くなく、また、最近ではサルコジ大統領の排斥的な移民政策により、厳しい立場に立たされる移民も多いみたいです。

そんな中、彼らは、南仏オクシタニアで、移民たちの間で長い間、歌い継がれてきた音楽を、今風に解釈し歌っています。雰囲気としては、アラブ風の音楽に、ヨーロッパ系のトラッド音楽を混ぜた感じ。まさに、ヨーロッパの文化とアフリカの文化を織り交ぜたような音楽は、移民である彼らだからこそ生み出しうる音楽、なのでしょうか。

で、そんな彼らの音楽は、簡単に言ってしまうと、フランス版ソウル・フラワー・ユニオン。雰囲気もミュージシャンとしてのスタンスも似ているものもありますし、音楽的にも、様々な音楽のごった煮というスタンスは、SFU同様。アイリッシュ・トラッドなどの要素を強く感じる曲もあり、間違いなく、ソウル・フラワー・ユニオンのファンなら気に入りそう。

特に、「Bella Ciao」などの伝統的な革命歌をカバーするスタンスなどの共通項もあります・・・って、「Bella Ciao」は、ソウル・フラワー・ユニオンもカバーしていますね。

そして、ライブはそんな彼らのスタンス関係なく盛り上がれそう、というのもSFUと共通するものを感じます。このライブ盤から伝わってくる会場の熱狂は、フランスの移民問題云々を知らなくても、確実に伝わってくるものがあります。

唯一残念なのは、歌詞カードや対訳がなく、歌詞の内容がわからないこと・・・。ミュージシャンのスタンスがスタンスだけに、対訳をつけてほしかったけど、やはり厳しいのかなぁ?それだけがちょっと残念。でも、もし彼らが来日したらライブ行ってみたいなぁ。もちろん、その時の対バンはソウル・フラワー・ユニオンで!盛り上がると思うんだけどなぁ~。

評価:★★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »