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2011年3月28日 (月)

デビュー20周年!

1990年のデビュー(今となっては意外に思われそうな、イカ天出身(!))以来、昨年、デビュー20年を迎えたLITTLE CREATURES。いまだに絶大な人気を誇る彼らですが、デビュー20周年を記念して、昨年末から今年にかけて、数多くのリトクリがらみの作品がリリースされました。

まずは肝心要。彼らの、なんと5年5ヶ月ぶりとなるニューアルバムがリリースされました。

Title:LOVE TRIO
Musician:LITTLE CREATURES

LOVE TRIO

「My Sweet Alien」「Fairytales」のように、ロックテイストの強い曲があったり、エレクトロテイストな「Poetry Of Life」みたいな曲や、ダンサナブルな「The Oar」もあったり、実に多種多少な音楽的要素を詰め込んだ楽曲がとても魅力的。

全体的には比較的ポップにまとめあげられているのですが、どの曲もサウンドが実に凝っていて、一癖も二癖もあるようなサウンドを聴いていると、どんどんはまってしまいそう。聴けば聴くほどあらたな発見があるような楽曲が多く、ついつい聴きいってしまいます。

いまだに高い人気を誇り、数多くのミュージシャンからも支持を集めているのも納得の1枚。5年待っただけの作品になっていたと思います。ただ、次はもっと短いスパンで新作を聴きたいなぁ~。

評価:★★★★★

で、このアルバムと同時に発売されたのが2枚組のベストアルバム。

Title:OMEGA HITS!!!
Musician:LITTLE CREATURES

OMEGA HITS!!!

レコード会社の枠組を超えて収録されたベスト盤。発売順に収録されているため、まさに彼らの歴史を知ることのできるベスト盤となっています。

そのため、1枚目に関しては、正直、聴いてちょっと「あれ?」と思いました。爽やかで軽快なポップは心地よく、またジャズだったりボッサだったり、いろいろな曲の要素を感じ、曲の広がりも感じられるのですが、今の彼らと比べると物足りなさが否めない印象があったからです。

ただ、その印象が2枚目では一気に変わりました。メロディーはポップながらも、様々な音を取り入れて、時にはジャジーに、時にはファンキーに、次々と展開する音の世界が実に魅力的。傑作の曲群がつまっています。

まさに彼らの歴史が一目瞭然でわかるベスト盤。デビューから20年を経過しているだけに、ここ最近の彼らしか知らない(・・・というか、かくいう私も、なのですが)方にはピッタリのベスト盤です。

評価:★★★★★

そして今年に入り、彼らへのトリビュートアルバムがリリースされました!

Title:Re:TTLE CREATURES

Re:TTLE CREATURES

corneliusやUA、くるりに向井秀徳など、様々なミュージシャンが参加したトリビュートアルバム。豪華なミュージシャンが参加していることから、大きな話題となりました。

比較的元曲のイメージをそのままにした上で、独自の色をつけたcornelius「NIGHT PEOPLE」をはじめ、そこは実力派がそろっただけあって、それぞれのミュージシャンが思い思いにLITTLE CREATURESの名曲を解釈し、カバーしています。そのため、「え?これは・・・」というカバーはなく、ファンの方も安心して聴くことが出来るアルバムだと思います。

なかでも一番カッコよかったのは、ピアノとベースとへヴィーなドラムでとことんファンキーにしあげた向井秀徳「HOUSE OF PIANO」。このグルーヴィーなサウンドがたまりません!元曲ももちろん名曲ですけどね。向井秀徳の実力をあらためて感じた傑作です。

リトクリのファンも参加ミュージシャンのファンも納得のカバーアルバムだと思います。これを機に、リトクリのアルバムを聴くもよし、ほかの参加ミュージシャンのアルバムを聴くもよし・・・。

評価:★★★★★

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