徐々にはまっていきそう・・・。
Title:HALCYON DIGEST
Musician:DEERHUNTER
アメリカの4人組ロックバンドDEERHUNTERの新譜。いわゆる「ニューゲイザー」と呼ばれる、シューゲイザーバンドから強く影響を受けたバンドと括られることも多い彼ら。前作「Microcastle」も大きな話題となりました。
このアルバムも高い評判を得ていたのですが、最初聴いた時は、あまりピンと来ませんでした。わかりやすい盛り上がりもなく、比較的淡々と進んでいく内容が、ちょっと地味に感じられたからです。
しかし、2度3度聴くうちに、徐々にそのサウンドにはまっていきました。
シューゲイザーバンドの影響を受けたような、幻想的なバンドサウンドが美しくて、とても心地よいのですが、それにも増して魅力的なのが、そのメロディーライン。シンプルで、すぐに耳にひっかかってくるようなフックはないのですが、聴けば聴くほど身体に染み入るような魅力があります。
そんな美メロと幻想的なバンドサウンドの組み合わせがなんとも言えず魅力的。このアルバムの中でも特に気に入ったのが「MEMORY BOY」や「HELICOPTER」。分厚いアレンジとメロディーのバランスが絶妙で、聴いていて幸せな気分にさせてくれる名曲でした。
例えれば、My Bloody Valentineと、TEENAGE FANCLUBを足したようなバンドといった感じでしょうか。もっとも、これらのバンドより、もうちょっとローファイな印象を受けましたが。美しいその音色がとても心地よい1枚でした。
評価:★★★★★
ちなみに、このバンドのボーカリスト、Bradford Coxは、このバンドとは別に、Atlas Soundというソロプロジェクトでソロ活動を行っているのですが、昨年末「Bedroom Databank」と題された、4枚のアルバムをフリーダウンロードでブログ上にアップし、話題を呼びました。
Title:Bedroom Datebank
Musician:Atlas Sound
4枚全49曲という太っ腹な内容なのですが、内容は、宅録らしいシンプルでアコースティックなサウンドがメイン。ただ、要所要所に実験的な曲が入っていたりして、かなり自由度の高い内容は、こういう形でのリリースの作品ならでは、といった感じでしょうか。シンプルながらも、心に残るような美メロは、こちらのアルバムでも健在。全4枚ということで、聴くのにかなりのパワーがいるかもしれませんが、興味がある人は是非。
評価:★★★★
そのブログ記事は↓で
The Bedroom Databank Vol.1
The Bedroom Databank Vol.2
The Bedroom Databank Vol.3
The Bedroom Databank Vol.4
ほかに聴いたアルバム
STRONGER WITH EACH TEAR/MARY J.BLIGE
テンポのよい軽快なリズムに、彼女のパワフルなボーカルとメロディアスなメロディーライン。全体的には、ほどよく手堅くまとめてきた印象。ただ、その分、聴いていていい意味で隙がないというのか、安心して聴いていられるというのか、彼女の実力の高さを伺える作品になっているように感じました。
評価:★★★★★
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