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2011年2月26日 (土)

様々な音楽が混じりあうような

Title:MARCHEZ NOIR
Musician:AMAZIGH

Marchez Noir

今回紹介するアマジークは、もともとフランスの人気バンド、グナーワ・ディヒュージョンのリーダーだったミュージシャン。グナーワ・ディヒュージョンは世界的に人気を集めたグループだそうで、今回の初のソロアルバムも、ミュージックマガジン誌年間ベストアルバムのワールドミュージック部門で1位を獲得しています。

まあ、そんな訳で、全く初耳のミュージシャンだったのですが、アルバムを聴いてみました。音楽的には、ミュージックマガジン誌のレビューによると、「グナワやアルジェリアのシャアビを下味に、ダンスホール/ルーツレゲエやドラムンベースのスパイスを少々」といった感じだそうです。ちなみにグナワもシャアビもモロッコや北アフリカの大衆音楽のジャンルだそうです。

で、聴いてみて感じたのは、様々なジャンルの音楽が混じりあって、とても独特な作風に感じた、ということ。1曲目「BONJOUR」はいかにもアラビアチックなストリングスからスタートし、哀愁あふれるメロディーからスタートしたのですが、続く「Koma」はドラムンベースの要素も感じられるダンスホールレゲエ。さらに3曲目「DIMA NTOU」のビートの強いリズムとうねるようなボーカルは、アラビアというよりもアフリカ音楽的なものを感じます。

アフリカの音楽やレゲエのようなファンキーなリズムが繰り出されるかと思えば、アラブ音楽のような、哀愁あるメロディーの曲、さらには「DOUNIA」のような両者が融合されたような曲もあり、とてもユニーク。様々な要素が曲に入っているため、最初はメロディーに耳を惹かれながらも、徐々にファンキーなリズムに惹かれていったりと、1回1回聴くたびに、いい意味で印象がかわるようなアルバムでした。まだまだこれからも、聴けば聴くほど癖になっていきそうです。

評価:★★★★★

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