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2011年1月 9日 (日)

今、最も勢いのあるミュージシャン

Title:いきものばかり
Musician:いきものがかり

いきものばかり~メンバーズBESTセレクション~

いきものがかり初のベストアルバム。現時点において、嵐やAKB48のようなアイドル勢を除いたミュージシャンとしては、ひょっとしたらもっとも勢いと人気があるは彼女たちかもしれません。実際、CDが売れないと言われて久しい今、このベスト盤は、実売ベースでミリオンを突破しました。

そんな彼女たちの曲を聴いて、まず感じるのは、いきものがかりというミュージシャンは、90年代J-POPの正統な後継者だ、という点です。

2000年代終盤から、ヒットチャート上ではやりはじめたR&Bやラップといった要素は彼女たちの音楽からありません。彼女たちの音楽は、80年代後半のバンドブームからの流れになるのかもしれませんが、メロディーと歌詞がメインとなる構成。それを支えているのは、ほどほどロックテイストなサウンド。洋楽からのほどよく影響を受けているものの、日本人好みのメロディーに仕上げているという点で、大きな意味で歌謡曲の流れを汲んでいる、といえるかもしれません。

事実として、今でも、この90年代J-POP風の楽曲は、根強い人気を得ています。今、ヒットチャートで人気を誇るアニソン系やビジュアル系の楽曲も、90年代風の作品が多く見受けられますし、彼女たちと同様に、高い人気を得ているコブクロなども、同じく90年代J-POPの正統な後継者、という印象を受けるミュージシャンです。

純粋に、90年代に青春時代を過ごした団塊ジュニア世代の人口が多い、という理由もあるのでしょう。ただ、ラップのようなメロディーのないリズムのみの音楽や、R&Bのような今風の作品ではなく、愚直にメロディーと歌詞を聴かせる彼女たちのような90年代J-POP風の作品が、いまだに高い支持を得ている、ということなのでしょう。

決して彼女たちの責任ではないのですが、90年代以降、新しい音楽が、いまひとつ広い層に根付ききっていないというのは、やはりちょっと残念な気がするのと同時に、現在、一部のミュージシャン以外に爆発的なヒット曲が産まれていない大きな要因のひとつのような気がします・・・。

さて、今回のベストアルバム。正式に発表順という感じではないのですが、おおむね初期の作品は2枚組の1枚目に、最近の作品は2枚目に収録されている構成になっていっています。

いきものがかりというミュージシャン。正直なところ、一番最初は、よくありがちなポップスバンドという印象しかありませんでした。それが、いつの間にか押しも押されぬ人気バンドに成長した訳ですが、このアルバムを聴くと、彼女たちが初期から最近の作品に渡って、徐々に成長してきたんだなぁ、ということを実感できました。

初期の作品についても、耳に残るメロディーを書いてきているのですが、最近の作品になると、余裕みたいなものも出てきて、楽曲のバリエーションも増え、メロディーのリスナーへの壺のつき方も、より上手くなっている、そう感じました。

ただ、あくまでも愚直にメロディーと歌詞を聴かせるというスタイルは初期から今まで変わっていません。なんだかんだいっても、こういうスタイルが強いということでしょうか。それだけに、今後も、根強い人気を誇っていきそう。嵐とAKB48が席巻した2010年のシングルチャートでしたが、2011年あたり、彼女たちが大きなシングルヒットを飛ばす・・・かも?

評価:★★★★

いきものがかり 過去の作品
ライフアルバム
My Song Your Song
ハジマリノウタ


ほかに聴いた作品

OASYS/KREVA

OASYS

KREVA初となるミニアルバム。全体的に、シンセのサウンドを使った、エレクトロテイストの強いトラックと、聴かせるメロディアスな曲が多いのが特徴的。歌詞も、かなり強力に、前向きなスタイルを読み込んだ歌詞が多く、ここらへんは少々好き嫌いはわかれるかも?ただ、全体的にKREVAの力強いメッセージを感じることが出来る作品になっています。

評価:★★★★

KREVA 過去の作品
心臓

Goldfingers/東京スカパラダイスオーケストラ

Goldfingers

ジャズピアニストの上原ひろみや、菊地成孔とのコラボレーション、さらには中田ヤスタカや、須永辰緒によるリミックス作品を収録した企画盤のミニアルバム。それぞれの個性が上手くマッチした好企画だったと思います。ただ、アバンギャルドな雰囲気の菊地成孔とのコラボをのぞくと、ちょっとおとなしくまとまっていた感も・・・。

評価:★★★★

東京スカパラダイスオーケストラ 過去の作品
Perfect Future
PARADISE BLUE
WILD SKA SYMPHONY

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