紅白効果
新年1発目のヒットチャート。すいません、昨年最後のチャート評の時に、次は再来週と書いたのですが、今年は例年のように、2週まとめてのチャートではなく、金曜日に遅れて発表という形になったようです。
今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/
新年最初のチャートは、例年通り、年末の歌番組や紅白の影響が強く反映されたチャートになりました。
紅白出演で話題となった植村花菜の「トイレの神様」が、先週の15位から一気にランクアップし、見事1位に輝きました。昨年3月、この曲が収録されたアルバム「わたしのかけらたち」がベスト10入りしていますが、リカットシングルであるこの曲も紅白効果で一気に1位獲得です。
ちなみに、↑の画像をアフィリで挿入する際に、本当の「トイレの神様」が検索されてしまったのですが、どうも歌詞のような「女神様」ではない模様・・・。
↑本当の「トイレの神様」
烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)という神様で、Wikipediaによると「便所は古くから「怨霊や悪魔の出入口」と考える思想があったことから、現実的に不潔な場所であり怨霊の侵入箇所でもあった便所を、烏枢沙摩明王の炎の功徳によって清浄な場所に変えるという信仰が広まり今に伝わっている。」ということだそうです。
ただ、1位とはいっても、売上はわずか1万1千枚・・・・・・。もう、一部のアイドルマニアかアニメマニア以外は、誰もシングルなんて買ってないんじゃないの??なんてことすら思ってしまう、低水準のチャートになってしまいました。
今週は、ベスト10圏内に新曲はありませんでした。ただ、年末の歌番組や紅白効果で、昨年ヒットした曲が多くランクアップしています。
その中で目立ったのが、AKB48。なんと今週、2位に「チャンスの順番」、3位に「ヘビーローテーション」、5位に「Beginner」、9位に「ポニーテールとシュシュ」と4曲がランクインしています。
一部のファンが買い占めているだけだ、とかいろいろと言われたAKB48ですが、最近の売上を見ると、お茶の間レベルまでの人気を獲得した模様です。
このブレイクの影響か、ここ最近、特に経済誌などで秋元康がよく取り上げられているように見受けられます。確かに、これだけのブームをつくったのは注目に値するのかもしれません。ただ、基本的におにゃん子の焼き直しみたいな部分も多く、特段の目新しさも感じませんし、また、何より「AKB48商法」といわれ方をする、かなりえげつないやり方で批判を受けたのも事実。いくら売れたからといって、単純に持ち上げる一部の経済誌には、ちょっと疑問に感じてしまいます・・・。
他にも、少女時代の「Gee」が13位から6位に、EXILEの「I Wish For You」が20位から7位にランクアップし、それぞれベスト10入りしています。また、JUJUの「この夜を止めてよ」も、先週の12位から10位にランクアップし、再度、ベスト10入りしています。
昨年は、紅白効果の影響があまりチャート上、出てこなかったのですが、今年は2週合算チャートとならなかった影響か、また、シングルの売上枚数が極端に減っている影響か、紅白効果が如実にあらわれたチャートとなりました。紅白にしろ年末の歌番組にしろ、いろいろと言われているのですが、こういうチャートを見ると、なんだかんだいっても影響が大きいなぁ・・・とあらためて感じた今週のチャートでした。
明日は今年はじめてのアルバムチャート&着うたチャートを!
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