アルバムレビュー(邦楽)2010年

2011年1月 5日 (水)

ネット配信の可能性と疑念

Title:TO NA RI
Musician:原田郁子+高木正勝

Tonari_2

今回紹介するアルバムは、音楽配信サイト「OTOTOY」限定で配信された作品です。「サウンド&レコーディング・マガジン」主催で行われる「Premium Studio Live vol.2」という企画で録音された作品で、スタジオに、実際にファンを入れて、ライブ形式で録音が行われたそうです。今回の配信では、よくあるmp3形式のみではなく、DSDという、より高音質で聴けるファイル形式での配信も同時に行ってます。当日は、2台のピアノを並べて、タイトル通り、「隣り」に並んで録音が行われたそうです。基本的にピアノの音色をメインとして、時にはピアノの天板を叩いてリズムを取る音や、オーディエンスの手拍子などの音も入っています。

まるで会話をするように美しく折り重なる2台のピアノの音色がとても魅力的なのですが、それ以上に、ライブレコーディングの一発録りというスタイルから来る緊張感が、音からアリアリと感じられるのが非常に魅力的でした。

なによりも、DSD形式で聴く音色が私のような素人でもわかるくらいとてもクリアで、ライブレコーディングで、周りの観客がかたずを飲む雰囲気まで伝わってくるよう。空間の広がりも感じられ、当日、その現場に居合わせたような感覚を得ることが出来ました。

ただ、緊張感といっても、ほどよい緊張感といった感じでしょうか。ピアノが奏でる音色はとてもポップで、2人とも、ピアノで会話し音楽をつむぐのを楽しんでいるのようも感じました。原田郁子も高木正勝も、美しいメロディーを聴かせてくれるミュージシャンですが、2人の個性が上手くマッチした好企画だったと思います。配信限定ということで、聴き逃している方もいるかもしれませんが、ファンならずとも要チェックの作品だと思います。

評価:★★★★★

CDからネット配信というと、どうもまだ、ネガティヴに捉えられている方も少なくありません。ただ、この企画のように、ネット配信により、CDというフォーマットにとらわれない音楽活動をはじめているミュージシャンも少なくありません。特に、今回のアルバムを配信したOTOTOYでは、より高音質のファイルを提供していたりします。CDよりも高音質のファイルで配信を行っている場合もあり、CDからネット配信により、より音楽の可能性が広がる場合も少なくはないと思います。

ただ・・・ちょっと心配しているのは、今回紹介した作品もそうなんですが、ネット配信オンリーの作品って、今後、ちゃんと私たちがいつでも聴けるような状態で管理され続けるのかなぁ・・・なんてことを思ったりします。ネット配信オンリーの作品だと、月日がたつと、ダウンロードできるページが、過去ログの彼方に行ってしまい、探しにくくなってしまったり、場合によっては配信サイト自体が閉じてしまうと、CDで販売されるよりも、貴重な音源が散逸してしまう可能性が高くなってしまうんじゃないかなぁ・・・とふと心配に感じてしまいました。まあ、レコードやCDで販売された音源でも、時代が経つにつれ、廃盤になったり、散逸してしまうケースも多いので、ネット配信だけの問題ではないのかもしれませんが。


ほかに聴いたアルバム

クラダ・シ・キノコ/キノコホテル

クラダ・シ・キノコ

なんか、ちょっとおしゃれな感じのタイトルですが・・・つまり「蔵出しキノコ」ってことですね(^^;;最近人気上昇中のキノコホテルの初期音源集。ほとんどの曲については、リアレンジされ、メジャー盤でも聴けますが、こちらでも全く遜色なく楽しめます。若干、ファンズアイテム的な内容ですが、この1枚が最初、といっても何ら問題ない内容かと。

評価:★★★★

キノコホテル 過去の作品
マリアンヌの憂鬱
マリアンヌの休日

Family Record/People In The Box

Family Record

前作「Ghost Apple」も素晴らしかったですが、このアルバムも素晴らしい!パッと聴いた感じだと、よくありがちなギターロックバンドのようなポップなメロディーを奏でるバンドなのですが、よくよく聴きすすめていくと、「旧市街」では、次々と変わっていく曲の構成に驚かされますし、「ストックホルム」も、明るいポップソングとおもいきや、どこかひねったメロディーラインが癖になりそう。複雑なリズムやダイナミックなバンドサウンドがとても魅力的で、聴き終わった後はすっかり彼らのとりこになってしまいそう。メロディーにもっとインパクトのあるキラーチューンが1曲出れば、もっともっと評価が高まりそうな予感も。

評価:★★★★★

People In The Box 過去の作品
Ghost Apple

TEENS FILM/カジヒデキとリディムサウンター

TEENS FILM

カジヒデキが、ギターポップバンドRiddim Saunterと組んだ作品。ベースは、いつも通りのカジヒデキ。キュートなギタポチューン全開なのですが、Riddim Saunterの奏でるリズムがなかなかおもしろいです。跳ねるようなリズムが楽しい「可愛い革命の詩~灼熱のサーヴィス・エリア」や、ちょっとアフロビートっぽい雰囲気を感じる「スローモーション」など、全体的にはちょっとブラックミュージック的な要素が入ったような。

なにげにカジヒデキって、王道の路線を貫きつつ、アルバム毎にちょっぴり新しい要素を入れてきたりするんですよね。なんだかんだいっても、まだまだ前線で活躍しつづける秘密ってそんなところなのかも。

評価:★★★★

カジヒデキ 過去の作品
LOLIPOP
STRAWBERRIES AND CREAM

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2011年1月 3日 (月)

歌詞はひいてしまう人もいるかも・・・。

Title:クロなら結構です
Musician:モーモールルギャバン

クロなら結構です

「モーモールルギャバン」。一度聴いたら忘れられないような名前ですが(笑)、最近、話題となっている3人組ロックバンドです。

なにより話題となっているのは、その奇抜な歌詞の世界でしょう。タイトル名になっている「クロなら結構です」は、「パンティー泥棒の唄」から。この曲、何のひねりもない、タイトルそのままの唄。「クロなら結構です」とは・・・・・・つまり、そういうことです(^^;;他にも、「ユキちゃんの遺伝子」は、好きだった女の子に子供が出来たから、その子供(=赤ちゃん)を愛する、というちょっと異常ともいえるラブソング(?)。人によっては、かなりひいてしまいそうな内容です(苦笑)。

ところが、こんな奇抜な歌詞を書きながらも、メロディーは至ってポップで正統派。十分ヒットポテンシャルのある内容のメロディーを聴かせてくれます。

さらに耳を惹くのが、彼らの奏でるそのサウンド。「mobile call」など、かなりファンキーなインストチューンで、エレピとベースとドラムスのからみはかなりグルーヴィーで耳を惹きますし、「ユキちゃんの遺伝子」も、異常な歌詞に耳がいきがちですが、バンドサウンドには、どこかソウルフルなものを感じました。

聴いているうちに、歌詞の奇抜さに隠れがちですが、なにげにバンドとして、かなりの演奏能力を持っているのでは??と思いました。ジャズやアバンギャルド的な要素も含みつつ、ちょっと黒っぽいサウンドが、妙に耳に残る音を奏でています。

歌詞にしても、失恋直後の心象風景を描いた「悲しみは地下鉄で」みたいに、なにげに心に響くような歌詞もきちんと書いてくるし(でも、そんな歌詞の中に「風俗」なんて単語を入れてくるあたりが彼ららしいかも・・・)、かなりの実力者であることを感じさせます。

歌詞の奇抜さにひいてしまう方がいるかもしれませんが、それだけで聴かないというのはもったいない!ちょっと微妙な(笑)歌詞のユーモアセンスも含めて、非常に魅力的なバンドに思いました。最近、続々とおもしろい新人バンドが出てきていますが、彼らも間違いなくその1組。今後の活躍も楽しみです。

評価:★★★★★

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2011年1月 2日 (日)

2人の主人公を軸に進む物語

Title:少年少女
Musician:中村中

少年少女

中村中のニューアルバムは、一種のコンセプトアルバムになっています。「家出少女」と「不良少年」という二人の主人公をテーマとしていて、1曲目「家出少女」から聴くことにより、アルバムは「家出少女」の物語となり、最後「不良少年」から聴くことにより、アルバムは「不良少年」の物語となる内容・・・になっているそうです。

「家出少女」「不良少年」、どちらもある意味、社会の中の規範から外れた人たち。このアルバムで描かれているのは、そんな社会の中心からはずれた人たちが、必死で生きようとする姿でした。

特に、1曲目「家出少女」、最後の「不良少年」から聴きすすめた場合、両者が出会うであろう「人間失格」の歌詞が印象的。

「どこまでも青いから 死に方がわからない
止まらない涙の味がする しょっぱいね

人の間で生きる事が 息を殺す事ならば
私は向いていないようだ 苦しい それでも生きているなんて」

(「人間失格」より 作詞 中村中)

社会の中でやりきれないものを抱えながらも、必死で生きている人たちの姿が、この曲にはありました。

また、そんな歌詞の世界を繰り広げるメロディーは、実に昭和歌謡曲的。それも、クレイジーケンバンドのように、レア・グルーヴとして昭和歌謡曲を捉えているというよりも、そのやさぐれた世界を表現しているのは、場末のキャバレーか酒場で歌われているような歌謡曲そのもの。ちょっと中島みゆきのような雰囲気を感じつつ、アングラな雰囲気もかもしつつ、歌詞とメロディーがピッタリとマッチしています。

インパクトという面では前々作「私を抱いて下さい」ほどではなく、ほどよくこなれてきた感もある一方で、中村中としての世界観をしっかりと確立してきたアルバムのように感じました。3年前の紅白出場で注目を集めたものの、いまひとつブレイクできず今に至っていますが・・・個人的には、もっともっと注目されて売れてもいいシンガーだと思うんだけどなぁ。このアルバムから、心機一転レコード会社を移籍したそうですが、そろそろ一気にブレイクを、期待したいところです。

評価:★★★★★

中村中 過去の作品
私を抱いて下さい
あしたは晴れますように


ほかに聴いたアルバム

アサイラム/THE BACK HORN

アサイラム(通常盤)

前作「パルス」に続きベスト10ヒットを記録した新作。売上が示す通り、とても勢いを感じさせます。特に前半。ダイナミックなバンドサウンドと、いい意味でわかりやすくポップなメロディーラインにグイグイと惹き付けられる作品。ちょっとメロディーが似たような曲が多いのが気にかかるものの、最後まで止まらない勢いを感じさせてくれました。

評価:★★★★★

THE BACK HORN 過去の作品
BEST
パルス

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2010年12月30日 (木)

アメリカの香りが

Title:HOBO's MUSIC
Musician:山崎まさよし

 山崎まさよし/Hobo’s Music

山崎まさよしといえば、かつて斉藤和義、中村一義と並び、「平成の3よし」なんて呼ばれ方をしていた時代がありました。かつてはその3人の中で、売上の側面では圧倒的な人気を誇っていました。で、このアルバム、偶然なのですが、斉藤和義のニューアルバムと同日発売となったのですが・・・結果は、ヒットチャートでは斉藤和義のアルバムが、山崎まさよしの上を行く結果になりました。

最近の斉藤和義は、再び勢いを取り戻してきたので、やはり最近の勢いの差かなぁ・・・なんて漠然と思ったのですが・・・・・・ごめんなさい!最近、勢いを取り戻してきたのは、セっちゃんだけじゃなかったんですね。山崎まさよしの前作「IN MY HOUSE」も傑作でしたし、続くこのアルバムも、文句なしの傑作に仕上がっていました。

今回のアルバムタイトルになっている「HOBO」という言葉。ちょっと不思議な響きのする単語で、音楽を聴いていると、時々、耳にしたりするのですが、Wikipediaによると

「ホーボー(Hobo)は、アメリカで19世紀の終わりから20世紀初頭の世界的な不景気の時代、土地から土地へ働きながら渡り歩いた渡り鳥労働者のこと。ホームレスのサブカルチャーの一員。」

だとか。アメリカの自由なスピリッツを体現する人たちとして、一種の憧れと共感を持ってみられたそうです。

そんなHOBOをタイトルとした彼の新作は、そのHOBOのように、音楽の世界で自由に遊んでいるよう・・・というのは、ちょっともってつけたような感想かな??(^^;;

力強いアコースティックなファンキーチューンの「シングルマン」「Introduction」、レゲエ風の「HOBO Walking」、アコギ弾き語りのバラードナンバー「ブランコ」など、様々な曲調が楽しめます。

ただ、どの曲も、ちょっと渇いた感じの作風は、ちょっとアメリカの大地を思わせるよう。実際、「Let's from a R&R band」のような、いかにもアメリカンロック風の作品もあり、全体的にアメリカで放浪するHOBOをイメージさせるような、まさにタイトル通りの内容だったと思います。

そんなバリエーション富んだ作風は、どれも山崎まさよしの力強いボーカルとポップなメロディーが魅力的な、勢いを感じさせる楽曲ばかり。前作に続く傑作アルバムで、これだけの勢いがあれば、再び売上の側面でも火がつくのでは?斉藤和義に山崎まさよしに、これからは大人の男のシンガーがもっと活躍してくれ・・・ればいいなぁ。

評価:★★★★★

山崎まさよし 過去の作品
COVER ALL-YO!
COVER ALL-HO!

IN MY HOUSE

で、このアルバムがリリースされるちょっと前に、山崎まさよしも参加している福耳が、山崎まさよしトリビュートとして、こんなアルバムをリリースしました。

Title:HOME~山崎まさよしトリビュート
Musician:福耳

HOME~山崎まさよしトリビュート~

以前は、COILの楽曲をみんなで歌ったトリビュートアルバムをリリースしましたが、このアルバムはその第2弾。今度は、山崎まさよしのアルバムを思い思いにカバーしています。

このアルバム、特にオフィスオーガスタのミュージシャンの個性が前面に出ているのがとてもおもしろい。妖艶なボーカルを聴かせてくれる杏子姉さんの「ペンギン」をはじめ、無骨な弾き語りが男臭い竹原ピストルの「未完成」、かすれたボーカルが味わい深い長澤知之の「妖精といた夏」など、実に個性派揃い。

その中でも特によかったと思うのは、COILのメンバー2人によるカバーで、岡本定義は「水のない水槽」をボッサ風にカバー。原曲とは違った雰囲気で、曲のあらたな魅力を醸し出していましたし、佐藤洋介は「ガムシャラバタフライ」をロッキンエレクトロなアレンジでカバーし、これまた、印象に残りました。山崎まさよしのトリビュートなのに、COILの新譜を、早く聴きたいなぁ、なんて思ったりして(笑)。

山崎まさよしのトリビュートというよりも、山崎まさよしの曲を使って、オフィスオーガスタの人たちが、思い思いに自分を表現したアルバムといった感じ。いや、でもすごく楽しかったです。それぞれのミュージシャンの個性が、実によく出ていたアルバムだと思いました。

評価:★★★★★

福耳 過去の作品
10th Anniversary Songs~tribute to COIL
福耳 THE BEST ACOUSTIC WORKS

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2010年12月28日 (火)

アバンギャルド(?)なポップスバンド

Title:少女の証明
Musician:アーバンギャルド

少女の証明

ちょっと(かなり?)不気味なジャケットと、意味深なタイトルが、なんともいえない想像力をかきたてられますが(笑)。アーバンギャルドは、最近、徐々に話題となっているミュージシャン。このアルバムが3rdアルバムらしいのですが、このたび、はじめて聴いてみました。

楽曲は、メロディアスなテクノポップ。チップチューン的な要素を組み込みつつ、ちょっとチープな感じのアレンジになっていますが、これが歌詞の世界に妙にマッチしていて効果的。メロディーラインも、歌謡曲風で、耳なじみやすいメロディー。ただ、そんなメロディーもアレンジも、どこか妙な毒をはらんでいるようで、聴き終わった後に、耳に残ります。

そして、それ以上にインパクトがあったのが歌詞の世界。タイトル通りの少女(女子高生)を主人公にして、現在の消費社会の中で生き、消費されていく彼女たちの言葉を、シニカルに描いています。

ただ、彼らの音楽を聴いていると、とてもクレバーなものを感じました。つまり、感性を楽曲にぶつけているというよりも、実によく考えられてつくられているなぁ、ということ。

楽曲は、いわゆるアングラ風につくられているのですが、そもそも、資本主義的な社会に対するアンチ資本主義的なスタンスという作り方自体が、よくありがちなパターン。固有名詞なども上手く用いて、楽曲の雰囲気作りに成功しています。主人公を女子高生(風)にして、どことなくエロティシズムを醸し出しているのも、上手いなぁ、と思います。

そんなある意味狙いすぎな部分がありながらも、それが決して嫌味になっていないのは、あくまでもユーモラスにまとめあげられているからではないでしょうか。タイトルからしてユーモラスな「あたま山荘事件」だったり、「保健室で会った人なの」みたいに数え歌にしていたり。

ただ、これだけアングラ風味を醸し出していながら、ボーカル浜崎容子の、無機質なクリアボイスのため、楽曲から勢いというか、ある種の熱量を感じさせません。そういう意味で、本気でアングラで行こうとしているというよりも、あくまでも「アングラ風」を目指しているだけなのでしょう。このどこか醒めた感覚は、実に今時のバンドならではだなぁ、という感じを受けました。

好き嫌いはありそうですが、実に個性的で、とてもおもしろいバンドだと思います。クレバーさを感じる楽曲作りといい、熱量のない楽曲の雰囲気といい、どこか相対性理論に似たようなものも感じるのですが・・・。彼らもまた、これから、まだまだ注目を集めそうです。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

ZOOMANITY/a flood of circle

ZOOMANITY

1曲目。ガツンと来るブルージーなインストに、文句なくカッコいい!と思うのですが・・・ボーカルとメロディーが入ると、途端に淡白な感じになるんだよなぁ。バンドサウンドに関しては文句なしと思うんだけども。ただ、デビュー当初に感じた「若いなぁ」という感じは薄くなっています。いい意味でいえば、バンドとして成熟してきたのですが、逆に、デビュー当初のような勢いもなくなってきた、という感じもなきにしもあらず・・・。

評価:★★★

a flood of circle 過去の作品
泥水のメロディー
BUFFALO SOUL
PARADOX PARADE

Whistle/HY

Whistle

今年の紅白、初出場が決まり話題のHY。ミディアムテンポのナンバーやバラードナンバーが多く、メロディーをしっかりと聴かせる曲がメイン。HYといえば、メロディーの良さには定評がある・・・はずなのですが、正直、今回のアルバムに関してはいまひとつ。インパクトが薄めで、アルバムを聴いているうちにちょっと飽きてしまったかも。

評価:★★★

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2010年12月26日 (日)

バラエティー富んだ名曲がズラリ

今回紹介するのは、今年の7月から10月にテレビ東京系ドラマ「モテキ」で使用された楽曲を集めたコンピレーションアルバム。話題になった漫画のドラマ化で、漫画のタイトルにも曲名が使われていたり、以前から、音楽とのつながりが強かった漫画、だそうです。

で、今回2枚同時に発売されたわけですが・・・

Title:モテキ的音楽のススメ~土井亜紀・林田尚子盤

モテキ的音楽のススメ~土井亜紀・林田尚子盤~

Title:モテキ的音楽のススメ~中柴いつか・小宮山夏樹盤

モテキ的音楽のススメ ~中柴いつか・小宮山夏樹盤~

サブタイトルについている女性の名前は、漫画/ドラマに出てくるヒロインの名前だそうです。

実は、「モテキ」に関しては、漫画もドラマも見ていません(^^;;それでも、このコンピレーションがなかなか魅力的だったので聴いてみたわけです。

とにかくおもしろいのがその選曲。ちょっと情けない男性を主人公としたラブソング・・・というゆるい括りはあるのですが、実にバラエティーの富んだ選曲が魅力的です。サブカル系のロックバンドから、歌謡曲、90年代のJ-POP、パンクバンドにテクノグループ。最近のミュージシャンからベテランやちょっと懐かしいミュージシャンまで並んでいて、ノスタルジックな気分に浸れたり、最近のシーンの状況を垣間見れたり。

選曲された曲はどの曲も名曲、というよりも「佳作」といった表現がピンと来るでしょうか?そのミュージシャンを代表する傑作というよりも、決して派手じゃないかもしれないけども、ファンにとっては大切にしたい曲、といった感じかもしれません。

参加しているミュージシャンに、自分がファンのミュージシャンがいたら、聴いてみて損はないコンピレーションだと思います。これをきっかけに、新しいミュージシャンに出会えるかも。

ちなみに、個人的にはどちらかというと「土井亜紀・林田尚子盤」がよかったかな?まず、大江千里の「格好悪いふられ方」にノスタルジーを感じました。リアルタイムではあまり好きな曲じゃなかったんですけどね~今、聴くと、この曲、かなりいいですね、やはり。

他にも森高千里にも懐かしさを感じたりしましたが、なんといっても、Fishmansや電気グルーヴ(=ギ・おならすいこみ隊)に岡村靖幸など、豪華な顔ぶれが魅力的。ナンバガなどは、どちらのアルバムにも収録されているのですが、今聴いても、あの音の独自性はずば抜けているなぁ。

「中柴いつか・小宮山夏樹盤」も、神聖かまってちゃんが収録されていたり、今のシーンにめくばせをしながら、中谷美紀や柴田恭兵(!)などの曲も魅力的(「MIND CIRCUS」は名曲です、まじで)。ただ、アルバム全体のインパクトとしては、ちょっと劣ってしまっていたかも・・・。

評価:
土井亜紀・林田尚子盤 ★★★★★
中柴いつか・小宮山夏樹盤 ★★★★


ほかに聴いたアルバム

Musique a la Carte/KOKIA

Musique a la Carte

ビートルズやサイモン・アンド・ガーファンクル、プレスリーに「Amazing Grace」などのスタンダードナンバーなど、全体的にはおなじみの有名曲が多いカバーアルバム。KOKIAのボーカルを生かしたアコースティックなカバーがほとんど。ただ、全体的には卒がない感じのカバーで、新たな発見みたいなものはなかったのが残念。彼女のクリアボイスは相変わらず魅力的だとは思うのですが。

評価:★★★★

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2010年12月25日 (土)

アットホームな暖かい雰囲気

Title:虹色の花咲きほこるとき
Musician:つじあやの

虹色の花咲きほこるとき

気がついたら、つじあやののオリジナルアルバム、約2年と10ヶ月ぶりなんですね~。ちょっと意外でした。間にカバーアルバムとベスト盤の発売があったから、そんなに長いスパンが開いていた感覚がないんだよなぁ・・・。

今回のアルバムは、歌詞とメロディーから、特に暖かいものを感じました。

シンプルなメロディーは相変わらずなのですが、今回、特に、アットホームな空気を感じさせる歌詞の曲が多く収録されていたと思います。そんな中でも一番印象に残ったナンバーが「陽のあたる教室」。学生時代をテーマにした歌詞で、「出町柳」「深草駅」など、固定名詞も登場します。深草駅は彼女の出身大学である龍谷大学の最寄り駅なので、まさに彼女が学生時代を思い出して書いたナンバーでしょう。アコギとウクレレのみのシンプルでフォーキーなアレンジも含めて、彼女の原点に立ち返ったようなナンバーでした。

彼女の学生時代、といえば、他にも、タイトルそのもの京都をテーマとした「京都アイラブユー」なんて楽曲もおさめられたりもしています。

アットホームといえば、タイトルそのままの(笑)「愛情ラブソング」も心に残りました。ラブソングといっても、心の通った夫婦の間に流れる愛情を歌ったような曲。ありふれた日常の中で、相手を思う心を歌っています。ラストも「ありがとう 本当にいつも応援してくれて」と、相手に対する感謝で締めくくっていて、とても暖かいものを感じさせてくれます。

他にも前向きなラブソング「Gift Song」や、日本的なメロディーと歌詞が暖かい「あさきゆめみし」、情熱的ながらも同時に暖かみも感じる「My Sweet Baby」、さらに最後は、親に対する感謝の気持ちを歌った「不束な娘だけれど」などなど。どの曲も、等身大というか、あくまでも身近な内容を歌いこんだ、暖かい雰囲気の曲が並んでいました。

聴いていてほっとするような、心温まる素敵なポップソング。決して派手さはないけれども、聴き終わった後、心の中に、何かが残るようなアルバムだと思います。

余談。今回のアルバム、なんか彼女のトレードマーク、ウクレレの登場が少なかったような。まあ、最近は、あまりウクレレが前面に出ていない作品も多いのですが。逆に、ウクレレみたいなわかりやすい特徴がなくても、つじあやのとしての世界を出せるようになってきた、ということでしょうか?

評価:★★★★★

つじあやの 過去の作品
Sweet,Sweet Happy Birthday
COVER GIRL2
つじギフト~10th Anniversary BEST~


ほかに聴いたアルバム

真夜中の動物園/中島みゆき

真夜中の動物園

前作「DRAMA!」が、「夜会」に使用された曲を集めたアルバムだっただけに、純然たるオリジナルとしては約3年ぶりの新作。「ハリネズミ」「鷹」「サメ」とタイトルに動物が登場する局が並んでいるのは「真夜中の動物園」というタイトルを意識して??(「サメ」は動物園にはいないとは思いますが・・・)いい意味で、いつもの中島みゆきらしい、心に染みるようなメロディーと奥深い歌詞の曲が並んでいるアルバム。いつも通りといえばいつも通りですが、これだけの曲を何十年もコンスタントに書いてくるのは、さすがです・・・。

評価:★★★★

中島みゆき 過去の作品
DRAMA!

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2010年12月21日 (火)

気持ちよいシューゲーザーサウンド

Title:Ukiyogunjou
Musician:cruyff in the bedroom

ukiyogunjou

ちょっと前、ニューゲイザーと呼ばれるシューゲイザーの影響を受けたバンドが注目されたり、日本でも「シューゲイザー・ディスク・ガイドブック」なる本が発売されるなど、ここ最近、いわゆるシューゲイザーと呼ばれるジャンルが、再評価されてきている感があります。

そんな中、発売されたのがcruyff in the bedroomのニューアルバム。結成が1998年といいますから、既に12年目に突入したベテランバンド。日本を代表するシューゲイザーバンドの一組で、前述の「シューゲイザー・ディスク・ガイドブック」でも、「ジャパニーズ・キング・オブ・シューゲイザー」として紹介されていました。

彼らのシューゲイザーサウンドは、ある意味、「王道」とも言えるスタイルかもしれません。このアルバムも1曲目「Ukiyogunjou」から、これでもかというほどのホワイトノイズを鳴らし、その向こう側で、ポップでキュートなメロディーが流れてくるスタイルは、シューゲイザー系と呼ばれるバンドが好きなら、かなり壺にはまりそう。

その後も、基本、ドリーミーなギターノイズにポップなメロディーというスタイルが続いていきます。そんな中でも、ノイズサウンドを前面に押し出した「Quruttacekaij」や、逆に、歌を前面に押し出した「Mirawii Carnaval」、ヘヴィーなギターをダイナミックに取り入れた「Rain Me」、さらに最後を飾る、ギターのアルペジオが実に美しく流れる、幻想的な「Last Night In Antwerp」まで、そのスタイルを少しずつ変えながら、アルバムは展開していきます。

ただ、その中で、そのメロディーがひとつ大きな特徴になっているように感じました。彼らの書くメロディーは、とてもポップ・・・なのは当たり前ですが、どこか、哀愁を帯びています。歌謡曲風、とまではいかないのですが、日本的といいましょうか、悪い意味ではなく、J-POP的な臭いを感じました。

実際、「Sadness Madness」あたりは、シングルカットすれば、十分ヒットチャートで勝負できるようなメロディーラインを持っていまし、メロディーを前面に出した「The Colour Is Blue」も、ある意味、日本的な哀愁を感じるメロディーラインが印象に残りました。そういう意味でも彼らは、まさに日本のシューゲイザーバンドと言えるでしょう。

ともかく、気持ちよいほどのギターノイズにおぼれたい方、お勧めの1枚です。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

GLAY/GLAY

GLAY

約3年9ヶ月ぶりの新譜は、なんとセルフタイトル。それだけの自信がある、という点と、メンバーが立ち上げた新レーベルからの第1弾ということで、強い意気込みがあるからこそなのでしょう。「WASTED TIME」「Chelsea」あたりはいかにも彼ららしいビートロック。他にも、ストリングスを入れたり、打ち込みを入れたり、様々な要素を取り入れつつも、全体的には良くも悪くもGLAYらしさを強く感じる作品になっています。そういう意味では、ファンには納得の作品だったのでは?

評価:★★★★

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2010年12月19日 (日)

お面バンドの置き土産

今年の6月6日、突然の解散を発表。9月4日をもって、13年におよぶ活動に幕を降ろしたBEAT CRUSADERS。その最後の置き土産とばかり、2組のアルバムが発売されました。どちらも、いままでの未発表曲や、アルバム未収録曲をまとめた企画盤。「立つ鳥、跡を濁さず」といった感じでしょうか?

Title:REST CRUSADERS
Musician:BEAT CRUSADERS

REST CRUSADERS

まずはメジャー盤。1曲目から5曲目までは新曲+最新シングル+最新DVDシングルが収録されていて、事実上、最後のオリジナルアルバムといった感じ。その後は、シングルのカップリング曲や、アルバム未収録のシングルなどが詰め込まれています。全22曲70分強の内容に、お腹いっぱいになりそうです(笑)。

最初に収録された新曲に関しては、ポップなメロディーは相変わらずながらも、いつもの彼らに比べると、バンドサウンドがハードになっている印象を受けました。ラストシングルになった「LET IT GO」にしても、よりメロパンク志向が強い感じの曲に。「Satanic Saints」にしても、イントロからして、ハードコア風な作品になっています。

解散直前まで新たな音楽を模索し続けたのか、BEAT CRUSADERSの音楽と、メンバーのやりたい音楽にズレが生じてきたことのあらわれなのか・・・・・・もっとも、なんて邪推するほどには、いままでの彼らの音と大きく異なっているわけではないのですが(^^;;

ちなみに初回盤には、様々なミュージシャンとのコラボ曲をおさめたCDがついています。こちらは実にバリエーション豊か。メロン記念日と組んだ「DON'T SAY GOOD-BYE」はアイドル歌謡曲風ですし、つじあやのと組んだ「ありえないくらい奇跡」は、どちらかというとつじあやのの色合いが濃い、爽やかなポップナンバー。この柔軟さもまた、彼らの大きな魅力でしょうか?ただ、どの曲も、少なからず、ビークルとしての色も入っている点に、彼らの強い個性と実力を感じさせます。

フルボリュームながらも、このバリエーションの豊富さとポップなメロディーに、あっという間に時が過ぎてしまうようなアルバム。企画盤とはいえ、ファン以外にも薦められるアルバムかと。

評価:★★★★★

で、もう1枚はインディーズ時代の未発表曲、コラボレーション曲を集めた企画盤。

Title:LUST CRUSADERS -OTHER SIDE OF BEAT CRUSADERS
Musician:BEAT CRUSADERS

LUST CRUSADERS-OTHER SIDE OF BEAT CRUSADERS-

こちらも、聴きどころとしては、コラボ曲の数々。CAPTAIN HEDGE HOGと組んだメロコア風の「ISOTONIC」に、SKAYMATE'Sと組んだ「BABY FACE」にRude Bonesと組んだ「DIGGIN' IN THE STREET」はスカのナンバーに仕上がっています。ここらへんのコラボ曲に関しては、上にも書いた通り。インディーの時代から、確固たる個性と実力を持っていたんだなぁ、ということを感じます。

他にも「JOKER IN THE CROTCH」「BLISTER BLUES」のアコースティックバージョンなども、ビークルの違った側面が見れますし、かつて、特撮モノへのトリビュートアルバム「特撮狂」に参加した時にカバーした「秘密戦隊ゴレンジャー」もとても楽しいカバーになっています。あまりにもそのまんまなPIXIESの「DEBASER」のカバーは賛否わかれそうですが・・・(^^;;

全26曲ながらも、テンポよい展開で、わずか1時間程度の長さ。そのバリエーションの多さに、あっという間に聴けてしまうアルバム。「REST CRUSADERS」と共に、ファンならずとも楽しめる企画盤になっていました。あらためて、いいバンドだったよな、彼ら。解散というのは、本当に残念です・・・。

評価:★★★★★

BEAT CRUSADERS 過去の作品
popdod
VERY BEST CRUSADERS
PRETTY IN PINK FLAMINGO サウンドトラック


ほかに聴いたアルバム

Phasemeter Trippin' Bug Shake/SHAKALABBITS

Phasemeter Trippin’ Bug Shake

軽快なギターロックに、ポップでキュートなメロディーライン。ここ最近のSHAKALABBITSのスタイルですね。時折、スカのリズムなども入れつつ、全体的には広い層に受け入れられそうなポップスロックにまとめています。ここ最近のアルバムの中では、ハードロックの色合いが薄れて、よりポップス志向になったかな?ただ、よくありがちなポップスロックといった感じで、もう一ひねりが欲しい気もするのですが・・・。

評価:★★★

SHAKALABBITS 過去の作品
SHAKALABBITS
4 ALL AGES

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2010年12月18日 (土)

レア音源(?)も名曲ばかり

Title:Songs Out of Bounds
Musician:KAN

Songs Out of Bounds

KANも、デビューしてからもう20年以上。このたび、"THE RESTORATION SERIES"と名づけて、「テレビの中に」から「KREMLINMAN」まで12枚のアルバムを、リマスタリングして再発しました。

その一環として発売されたのがこのアルバム。いわばB面ベストともいえるアルバムで、シングルのカップリングや、ベスト盤にのみ収録されていた曲など、オリジナルアルバムに収録されなかった曲をまとめたアルバムです。

いわばレア音源集ともいえる今回のアルバム。シングルのカップリングなど、今となっては入手困難な音源もあるだけに、ファンにとってもかなりうれしい内容になっています。

ただ、オリジナルアルバムに収録されなかった曲とはいえ、決してアルバム収録曲に劣っているわけではありません。むしろ知られざる名曲揃いともいえるかもしれません。

1曲目「Over You」は、「幻のシングル」とも言われ、いままでアルバムに収録されなかったシングル曲。女友達(?)とのファミレスでの風景なのですが・・・ニヤリとするようなシチュエーションが楽しいポップスです。

「それでもふられてしまう男」は、あの大ヒット曲「愛は勝つ」のカップリングなだけに、「どこかで聴いたことあるかも・・・」という方も少なくないのでは?「愛は勝つ」に続くのが「それでもふられてしまう男」・・・というのが、KANらしいユーモアを感じます。

個人的に「恋する気持ち」「めずらしい人生」は大好きな作品。特に「めずらしい人生」は、ピアノの軽快なリズムがKANらしいポップソングで、自叙伝的な歌詞ながらも、どこか共感できる内容が胸をうつ名曲です。

後半も、友達のカップルにエールをおくる「君たちはうまく行く」は、KANらしい暖かい歌詞が心に残りますし、マージービート風の「練馬美人」も、軽快で楽しいポップの名曲です。

さらに楽しいのが、男同士の青春の友情を描いた「ライバル」に続く「続・ライバル」では、ちょっと怪しい雰囲気が・・・・・・(笑)。

アルバムとしてのまとまりみたいなものはないですが、名曲揃いの作品で、これが最初の1枚としても、KANの魅力を十二分に感じられる曲が並んでいます。正直、私もはじめて聴いた曲もあり、ファンにとっても、聴きのがした曲をフォローするのもよし、懐かしい曲を再度聴いて、その時代を思い出してもよし。

公式サイトではディスコグラフィーに並んでいなかったり、ちょっと影が薄い感じがするアルバムですが、間違いなく要チェックの1枚。本当に、KANは素晴らしいポップミュージシャンだなぁ。

評価:★★★★★

KAN 過去の作品
IDEAS~the very best of KAN~
LIVE弾き語りばったり#7~ウルトラタブン~
カンチガイもハナハダしい私の人生


ほかに聴いたアルバム

カルマ/ムック

カルマ

エレクトロアレンジの曲が多く、全体的にはポップで明るい印象。前作「球体」もかなりポップ路線でしたが、それをさらに推し進めた感じ。そういう意味では聴きやすく、また、癖も薄くなったため、比較的広い層にアピールできそうではあるのですが・・・。やはり「球体」と同様、ちょっと薄味な印象が。結果、感想としては前作同様、「悪いアルバムではないんだけど・・・」と煮え切らない感想が残ってしまいました。

評価:★★★

ムック 過去の作品
志恩
球体

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