ジャケ写がまずインパクト
Title:HURLEY
Musician:WEEZER
WEEZERの新作で、やはりまず目を引くのはそのジャケット写真でしょう(笑)。ジャケットでにこやかに笑う彼は、アメリカのテレビドラマ「LOST」で「ハーリー」役をつとめた俳優ホルゲ・ガルシアだそうです。タイトルもそのまま「ハーリー」ですし。彼の顔のドアップをジャケ写にしたのは意味があるそうなのですが、テレビドラマを見ていなく、よくわからないので割愛(^^;;
で、このアルバムが話題になっている2点目は、今回、アメリカの著名なインディーレーベル、エピタフからのリリースになったこと。メジャーから離れインディーからのリリースとなった彼ら。ある意味、原点回帰とも言えるのでしょうか??
そして3点目が、ほとんどの曲が、以前のようにリヴァース・クオモ単独の作品ではなく、様々なミュージシャンとの共演となっている点。例えば「Ruling Me」は、ミネソタのシンガーソングライター、ダン・ウィルソンとの共作だそうですし、「Run Away」はライアン・アダムスとの共作で話題になっています。
しかし、そんな様々なミュージシャンと組んだにも関わらず、むしろ今回の作品、ここ最近の作品以上にWEEZERファンにはすんなりと受け入れられる作品になっていたような印象を受けました。
とにかく冒頭の「Memories」からの序盤の流れが素晴らしい。これでもか、というほどのメロディアスなパワーポップチューンからスタートし、「Ruling Me」はWEEZERらしい泣きメロが耳を惹く作品になっています。続く「Trainwrecks」も彼ららしい泣きのメロディーラインがとても印象に残る作品になっていました。
その後も「Hang On」や「Brave New World」のような、美メロを聴かせるストレートなパワーポップチューンが続き、WEEZERファンには壺をつきまくる展開ではないでしょうか。
様々なミュージシャンと共演したのですが、それで新しい方向性に突き進むのではなく、かえってWEEZERとしての原点に戻ったような、そんな作品になっていました。ヘタに本人たちよりも周りの方が「WEEZERとはどんなバンドか」というのを理解していたということでしょうか?心地よいストレートなパワーポップの連続は、難しいこと抜きに、まず楽しめる、そんなアルバムだったと思います。
評価:★★★★★
WEEZER 過去の作品
WEEZER(Red Album)
RADITUDE
ほかに聴いたアルバム
THIS IS THIRTEEN/ANVIL
昨年、映画「アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち」で取り上げられ、話題となったヘヴィーメタルバンドANVIL。この映画、私も見て、かなりはまりました。で、これが、その映画をきっかけにリリースされたアルバム。という訳で、普段、メタルはあまり聴かない私もこのアルバムは聴いてみました。・・・・・・うーん、あまり印象に残らず・・・。もっとゴリゴリのメタルで、聴いていて厳しくなったらどうしよう(^^;;と思ったのですが、思ったよりもハードロック寄りで、メロディアスな部分もあり、聴きやすい内容だったと思います。ただ、これといったインパクトも薄かったなぁ・・・。
評価:★★★
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