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2010年11月22日 (月)

チャート1位を獲得した新作

Title:still a Sigure virgin?
Musician:凛として時雨

still a Sigure virgin?

この作品で、初のチャート1位を獲得した、1年4ヶ月ぶりとなるニューアルバム。売上2万6千枚で1位としては低水準の週での1位獲得とはいえ、ギターロックバンドの中では頭ひとつもふたつも出た人気を確実なものとしているのは間違いないでしょう。

今回の作品は、前作「just A moment」に比べると、メタリックなヘヴィーサウンドはあまり表に出てきていません。もっとも、ハイテンポなリズムと、(好き嫌いはあるかもしれませんが)一度聴いたら忘れなさそうな、TKのハイトーンボイスはあいかわらずです。

そして、そんな中でもとても魅力的だったのは、打ち込みと生音のバランスが絶妙なサウンドの妙。「シャンディ」のピアノの音と打ち込みのバランス感覚も実に絶妙ですし、「a symmetry」の序盤で聴かせてくれるテンポのよいドラムとちょっとファンキーのギターが絡んだりするのもおもしろいです。「Can you kill a secret?」の複雑なドラムスのリズムも聴き入ってしまうものがあります。

ただ、そんなバンドとしての魅力を随所に感じながらも、彼らの最大の魅力は、やはり曲の要所要所に感じる、ともすれば「J-POP」的な、メロディーラインなのかなぁ、なんてことも思ったりします。

もともと、ドラムスのピエール中野はX JAPANのYOSHIKIからの影響を公言していますし、ボーカルとギターのTKもJ-POPからの影響を公言していますが、彼らの楽曲にも、ある種J-POP的なインパクトを感じるメロディーラインがチラホラ。このアルバムを聴き終わると、なぜかB'zやGLAYあたりのアルバムを聴き終った後と似たような感覚を覚えました。ちょっとベタで濃ゆい味付けの、でも、妙にメロディーラインが耳に残っている・・・そんな感じでしょうか?

この一歩間違えれば大味にすらなりかねないメロディーのインパクトの大きさも、彼らの大きな魅力であって、彼らの人気が似たタイプのギターバンドの中で、頭ひとつもふたつも出ている大きな理由なのかなぁ?と思いました。

チャートの上昇と共に、前作以上の成長が感じられたアルバム。まだまだ今後の活躍も期待できそう・・・とても楽しみなバンドです。

評価:★★★★★

凛として時雨 過去の作品
just A moment

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