ノラ・ジョーンズ参加も話題
Title:Write About Love(邦題:ライト・アバウト・ラヴ~愛の手紙~)
Musician:Belle and Sebastian
今年は、フジロックのホワイトステージでトリをつとめるなど、まだまだ日本での高い人気を感じさせるベルセバ。このたび久しぶり、4年ぶりとなるニューアルバムが発売されました。
4年ぶり・・・といっても、彼らの場合、変わらないなぁ~というのが素直な感想。ただ、変わらないといっても、決してマンネリを感じるわけではなく、いまだに新鮮味を感じるのが不思議。聴いていて、いまだに飽きるということを感じさせないのは、やはりメロディーラインの妙によるところが多いのでしょうか。今回も、数々の美メロが私たちの耳を楽しませてくれます。そろそろベテランの域ながらも、メロディーラインの良さで、いまだに新鮮味を保っている、というのは、日本でいえば、スピッツが近い位置にいるのかもしれません。
そんな本作ですが、特に印象的だったのが「Little Lou,Ugly Jack,Prophet John(邦題:リトルルー)」でしょうか。ノラ・ジョーンズがデゥオで参加し話題のこの作品。しっとりと聴かせるナンバーなのですが、ノラ・ジョーンズらしい作風が混じっていて、他のベルセバの作風とはちょっと変化がついている点、アルバムの中のちょうどよいインパクトになっています。
同じくイギリスの女優、キャリー・マリガン参加で話題となった表題曲「Write about Love(邦題:ライト・アバウト・ラヴ~愛の手紙~)」も、60年代ギタポ風作品がアルバムの中でインパクトを与えています。まあ、この2曲は、雑誌のCD評などでも取り上げられていますし、ここであげるのもベタなのですが、何だかんだいっても、アルバムの中で印象に残った2曲でした。
他にも、アコギで聴かせるメロディーラインがとても印象に残る「Read the Blessed Pages(邦題:永遠に愛しい、きみというページ)」や、かわいらしいギターポップの「I Can See Your Future(邦題:きみの未来)」なども印象的。国内盤のボーナストラックですが、軽快なギターロックの「Suicide Girl」なども印象に残りました。
全体的には、正直、いつも通りのベルセバ、という感も否めないものの、最初にも書いた通り、マンネリさを感じさせない美メロの連続についつい聴きいってしまうアルバムでした。ここらへん、メロディーがいいバンドはやはり強いよなぁ・・・ありきたりな感想かもしれませんが、あらためてそう感じた1枚でした。
評価:★★★★
ほかに聴いたアルバム
Memories Of An Imperfect Angel(邦題:メモワール)/MARIAH CAREY
バラードなど聴かせるナンバー主体なのは、ある意味自信のあらわれ?「Obsessed」など、今風のエレクトロナンバーもあるものの、あくまでもメロ重視。その力強いボーカルをしっかりと聴かせてくれる1枚になっています。ちょっと地味な感じの作品になっていますが、それでも最後までちゃんと聴かせてくれるのは、さすがといったところでしょうか。
評価:★★★★
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