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2010年11月 2日 (火)

モリゾーのジャケット??

Title:PATTERN+GRID WORLD
Musician:FLYING LOTUS

Pattern & Grid World (WAP308CD)

ジャケットが、モリゾーのどアップみたいで、ちょっと不気味なのですが(笑)。前作「Cosmogramma」から、わずか5ヶ月のインターバルでのリリースとなった新作です。

全8曲入り。通して聴いても17分程度のミニアルバム。1曲あたり2分程度。前作もそうだったのですが、ポップミュージックのフォーマットにのっとったような曲が多く、エレクトロニカという、少々リスナーを選びそうなジャンルにも関わらず、いい意味で聴きやすい、ポピュラリティーのあるアルバムになっていたと思います。

今回の作品も、彼らしい独特なリズムが耳を惹きます。様々な音が繰り広げられ、全体的に音数は多いのですが、見事な構成で組み立てられているため、ただ音を詰め込んだような乱雑さはなく、その世界にはまり込んでしまいます。

ただ、それ以上に、今回のアルバムは、ポップで、そしてユーモアさを感じました。

「何かがはじまるぞ」というような出だしが印象的だった1曲目「Clay」も、基本的にはポップなメロディーラインが耳を惹きましたし、2曲目「Kill Your Co-Workers」も、テクノポップ(?)っぽい軽快な音がとても楽しげな作品になっていました。

「PieFace」「Camera Day」も、ちょっとユーモラスな音の使い方が楽しい作品。また、個人的には「Jurassic Notion/M Theory」の、どこかアフリカ音楽的な香りのするリズムが、とても印象に残りました。

基本的には、前作「Cosmogramma」の延長路線的な部分も強く、前作を楽しめた方には、本作も文句なしに楽しめる作品になっていたと思います。なにより、この短いインターバルで新作を届けてくれるような点で、勢いも感じさせます。

不気味なジャケットとは裏腹に、とても楽しい音の世界を聴かせてくれた作品でした。

評価:★★★★★

Flying Lotus 過去の作品
Cosmogramma

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