底抜けに楽しいポップアルバム
Title:VIVAP
Musician:堂島孝平
堂島孝平の約2年ぶりとなるニューアルバムは、とにかく楽しいポップアルバムになっています。
イントロの「VIVAP愛のテーマ」こそジャジーな雰囲気になっていて、その後の「6AM」も、ジャジーな雰囲気のサックスを取り入れてきたり、「TOKYO WALKIES」もビックバンド風だったりと、ジャズの雰囲気を取り込みつつも、あくまでも明るいポップソングにまとめている点が彼らしいところ。
その後の「狼-OOKAMI-」や「スロウダンス」は、山下達郎や大滝詠一からの影響を感じるシティポップナンバー。ここらへんは、いかにも堂島孝平らしいポップチューンが続きます。
中盤から後半にかけても、バラードナンバーの「Edelweiss」や、哀愁ただようメロディーが魅力な「光のロンド-Ronde For Lights-」などをはさみつつも、終始、彼らしい、底抜けに明るいポップソングが並んでいます。
ホーンセッションを積極的に取り込んだ、純粋に楽しいポップアルバムというのが大きな特徴。NONA REEVESの小松シゲルやスカパラの沖祐市に北原雅彦、さらにはオレスカバンドなど、若手からベテランまで、豪華なミュージシャンが多数参加しているのも話題になっています。
ただ・・・ちょっと残念だったのは、後半、ちょっと飽きてきちゃったかも・・・。メロディーはポップで楽しいのは間違いないのですが、ちょっとヒネリがないというか、素直すぎる点が、聴いてきて飽きてしまう点の大きな理由なのかなぁ・・・なんて思ったりもしました。
1曲1曲取り出せば、いい曲が並んでいると思うのですが、ちょっと惜しい感もするアルバムでした。
評価:★★★★
堂島孝平 過去の作品
UNIRVANA
ほかに聴いたアルバム
Anesthesia/ART-SCHOOL
ノイジーなギターサウンドは初期ART-SCHOOLを彷彿とさせ、加えて打ち込みのリズムがとても心地よいインパクトとなっています。前作「14 SOULS」は「いつも通り」がマンネリさを感じたのですが、こちらは同じくART-SCHOOLらしい作品ながらも、きちんと「らしさ」を追及した結果、彼ららしい世界観も含めて、魅力的な作品に仕上がっていたように感じました。
評価:★★★★★
ART-SCHOOL 過去の作品
Ghosts&Angels
ILLMATIC BABY
14 SOULS
DiggyismII/Diggy-MO'
HIP HOPというよりも、ポップという大きな枠組みを感じるアルバム。ラップはもちろん、ファンクやR&B、アメリカンポップなど、様々なジャンルを薄く広く取り込んだ手法は、彼自身大きく影響を受けた歌謡曲的手法といえるかも。次々と曲が展開していき聴いていて飽きさせない一方で、あまりに音が詰め込みすぎていて、最後まで聴いていて正直ちょっと疲れました・・・。
評価:★★★
Diggy-MO' 過去の作品
Diggyism
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