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2010年10月 3日 (日)

次世代のシーンを担うバンド?

Title:TOKYO NEW WAVE 2010

TOKYO NEW WAVE 2010

今年3月、新宿のMARZとMotionで行われたライブイベント「TOKYO NEW WAVE 2010 vol.1」。タイトル通り、東京を中心に活動する、新進気鋭のバンドを集めたライブイベントなのですが、そのイベントに参加したミュージシャンたちのコンピレーションアルバムがリリースされました。

以前、音楽サイトototoyで、このイベントに出演したミュージシャンの曲を集めたサンプラーが無料配信され、このサイトでも紹介したのですが、CDでリリースされたオムニバスアルバムも、このたびようやく聴くことが出来ました。

今のインディーシーン、以前もこのサイトで言及したことあるのですが、一種の勢いを感じさせ、とてもおもしろいものを感じさせてくれます。単純に一世代前の音楽の模倣ではなく、ルーツ音楽にその可能性を求めたり、若い世代のリアリティーをそのまま表現したり、新しい流れを作り出そうとするミュージシャンが多くデビューしています。

このアルバムに収録されているミュージシャンも、一種独特の個性を感じさせてくれる曲が数多く収録されていました。

パンキッシュな女性ボーカルと、ちょっとチャイルディッシュな雰囲気がおもしろいSEBASTIAN X、60年代ロックからの影響を色濃く感じるオワリカラ、勢いのあるガレージパンクを聴かせてくれる太平洋不知火楽団など、個性的なバンドの曲を数多く楽しませてくれます。

そんな中でおもしろかったのが、タイトルもユニークな、壊れかけのテープレコーダーズ。収録されている「雪どけ水を飲みほして」は、男女ボーカルによるパッと聴いた感じ童謡のような、どこかフォーキーな、でも、どこか人の心の内面をほじくりだすような、不思議な雰囲気の楽曲がとても魅力的でした。

ただ、正直言うと、個性的なバンドが多かった半面、アルバムレベルであらためて聴いてみたい!と思うだけの力を持ったバンドはちょっと少なかったかなぁ?とも思います。

個人的に、もっと曲をいろいろと聴いてみたい!と思ったのは、前述の壊れかけのテープレコーダーズと、あと、やはり頭ひとつ出ているなぁ、と思ったandymoriあたりでしょうか?他のバンドは、いずれも独特の個性は感じるものの、今の段階では、ちょっと物足りなさを感じました。

もっとも、その一方で、シーン全体としての勢いは、このアルバムからも十分伝わってきました。このアルバムに収録されている曲では、バンドの魅力を伝えきれていないバンドも多いのかも。今後、シーンをにぎわせてくれるバンドも、このアルバムから登場する可能性も感じます。

今のインディーシーンに注目している音楽ファンは、まずチェックして損はない1枚だと思います。1年後、このアルバムに収録されているバンドの多くが、日本のミュージックシーンを大きく変えるバンドになっている、かも??

評価:★★★★

過去の作品
Next Music From Tokyo


ほかに聴いたアルバム

サンシャイン/HiGE

サンシャイン(ニューアルバム・通常盤)

いままでのHiGEと同様、ポップなメロディーラインと、ノイジーなギターを中心とした楽曲構成。ただ、いままでのHiGEよりも、より軽快で、ポップ指向が強かったかも。聴きやすい印象はあったのですが、ちょっとパンチ力は弱かったような・・・。

評価:★★★★

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