グルーヴィーなサウンドに哀愁のメロディー
Title:SURFING THE VOID
Musician:KLAXONS
前作「近未来の神話」が、大きな話題となり、日本でもヒットしたKLAXONS。あれから3年。待望のニューアルバムがリリースされました。
前作に比べると、ダンサナブルなリズムはそのままなのですが、よりサウンドは分厚く、グルーヴィーになったような印象。特に表題曲の「SURFING THE VOID」では、メロディーにあわせて自在に音を刻むドラムスと、ギターの絡みがとてもおもしろく、「EXTRA ASTRONOMICAL」での重厚感ある音も、非常に印象に残ります。
また、哀愁感のあるメロディーラインやギターサウンドは、日本人の琴線にも触れそう。前作は、日本でもオリコンチャート6位にランクインしたそうですが、彼らが日本でも人気があるのは、単純にイギリスでのヒットという実績や、一部音楽専門誌のプッシュというだけの理由ではなさそうです。
ただ・・・前作も、聴きおわった後、いまひとつはまりきれなかったのですが、本作も、後半になると、似たタイプの曲も多く、ちょっとだれちゃったかも・・・。とはいえ、前作から大きな一歩前進を感じる本作。次回作以降も楽しみです。
評価:★★★★
KLAXONS 過去の作品
近未来の神話
ほかに聴いたアルバム
THE BLUEPRINT 3/JAY-Z
今年のサマソニに出演して話題となったJAY-Zの作品。最新のサウンド・・・というよりは、ほどよく今の音を取り入れつつも、あまりに流行のみを追ったような作品にせず、また、いい意味でのポピュラリティーをあわせもった音を、すんなりと楽しめるような、そんな作品になっていました。
評価:★★★★
JAY-Z 過去の作品
AMERICAN GANGSTER
Celebration/MADONNA
マドンナのオールタイムベスト。時代に応じて、楽曲の作風は大きく変化しているにも関わらず、全体的に統一感があるのは、やはり彼女自身が強烈な個性を持っているので、どんな曲でも彼女が演じれば、マドンナの曲、になってしまうためでしょうか。
評価:★★★★★
MADONNA 過去の作品
Hard Candy
| 固定リンク
「アルバムレビュー(洋楽)2010年」カテゴリの記事
- やはりまずはブライアン版を聴いてから?(2011.12.12)
- ロックファンもブラックミュージック好きも(2011.01.04)
- 復帰直後のライブ音源(2010.12.27)
- 聴きこめば聴きこむほど?(2010.12.20)
- なによりも美しいメロディーが素晴らしい(2010.12.14)
コメント