グッと聴きやすくなりました。
Title:MAYA
Musician:M.I.A.
あれ、すごく聴きやすくポップになったような感じが・・・・・・。
最初、単純にM.I.A.の、独特のサウンドに耳が慣れたのかな?と思い、デビュー作をあらためて聴きなおしたのですが、やはりこのアルバム、全体として、作風がかなりポップで聴きやすくなったような感じがします。
HIP HOPやらレゲエやらテクノやらロックやらアフリカやらいろいろなところのリズムの強烈な部分だけ取り出したようなサウンドは印象的。社会に対してアンチを突きつけるような歌詞も彼女らしいところ。そういう意味では、根本的な部分は、前作から変わりないようにも思えます。
ただ、例えば「XXX0」など、エレクトロなサウンドが、かなりポップにまとまっていて、とても聴きやすい作品になっていましたし、「MEDS AND FEDS」など、ダイナミックでハードなギターサウンドは、ロックリスナーにもすんなり受け入れられそう。
グッとポピュラリティーも増して、間口も広くなった今回のアルバム。デビューアルバムのような衝撃が薄れた・・・という点で、賛否わかれている部分もあるみたいです。
で、個人的には今回のアルバム、結構気に入っています。ごめんなさい、基本的にポップス好きで耳がミーハーなので(^^;;ただ、表現したい音が、とにかくあふれ出ていたいままでの作品と比べて、いい意味で楽曲に、ポピュラーミュージックとしてのまとまりが出来てきたような印象を受けました。
個人的にお気に入りはやはり「BORN FREE」かな、やはり。強烈でロッキンなビートがかなり刺激的。「BORN FREE」と叫ぶサビも、かなり直感的で、ライブで聴いたら盛り上がりそう。
なによりも強烈な個性は本作でも健在。傑作なのは間違いありません。いままで以上に幅広い層が楽しめそうな作品でした。
評価:★★★★★
M.I.A. 過去の作品
KALA
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