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2010年9月18日 (土)

ルーツを求めて

Title:WE WALK THIS ROAD
Musician:ROBERT RANDOLPH AND THE FAMILY BAND

ウィ・ウォーク・ディス・ロード

若きスティール・ギターの名手、ロバート・ランドルフ率いるファンク・バンドによる3枚目となるオリジナルアルバム。T・ボーン・バーネットがプロデュースした今回の作品は、「WE WALK THIS ROAD」というタイトル通り、いわば音楽のルーツをたどるアルバムになっています。

そのためか、「TRAVELING SHOES」のコーラスや「BACK TO THE WALL」のリズムなど、アフリカン・ミュージックの要素を強く感じます。で、やはりルーツといえばアフリカ系の音に突き進むのかな?と思いきや、「I STILL BELONG TO JESUS」はメロウなソウル風、「WALK DON'T WALK」をはじめ、後半はロックなナンバーが並んでいました。

確かに、様々なジャンルを取り入れ、音楽のルーツを探っているような作品。楽曲にバラエティーが多く、最後まで飽きずに楽しめます。また、ボブ・ディランやジョン・レノン、プリンスなどのカバーにも挑戦しています。そんなメジャー系ミュージシャンのカバーも含め、ルーツを探るといっても決して難しい方面に走っておらず、むしろ全体的には比較的、ポップで聴きやすい内容になっていました。

ただ、そんな中でも、スティール・ギターの音色が、楽曲になんともいえないブラックでファンキーな雰囲気を与えていてとても魅力的。基本的にボーカル曲なのですが、やはりついつい耳は、その魅力的なギターの音色を追ってしまいます。

最近のスタイリッシュなR&Bではなく、ちょっとオールドスタイルのブラックミュージックを聴きたいという方にはピッタリ・・・といってしまってもいいのかなぁ?ほどよいルーツ志向と、ほどよいソウルの風味、そしてほどよいロックテイストに、とても魅力的なペダルスティールの音色を存分に楽しめた作品でした。

評価:★★★★★

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