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2010年9月14日 (火)

アメリカへの憧憬

Title:THE UNITED NATIONS OF SOUND
Musician:RPA&THE UNITED NATIONS OF SOUND

ユナイテッド・ネイションズ・オブ・サウンド

2009年に3度目の解散が発表された、イギリスの人気バンドthe verveのボーカリスト、リチャード・アッシュフロフトによる新バンド。プロデューサーに、シカゴのHIP HOPシーンの大物プロデューサーNO IDを迎えたり、ストリングスのアレンジに、アレサ・フランクリンやマイケル・ジャクソンとの仕事でも知られるベンジャミン・ライトを採用したり、HIP HOP、ブラックミュージックよりの人選が目立つプロジェクトとなっています。

それだけに、例えば「AMERICA」のように、HIP HOPの影響を強く感じる曲なども収録されています。ただ、それ以上に強く感じるのは、アメリカ音楽からの影響。HIP HOP的な要素の他に、「HOW DEEP IS YOUR MAN?」では、ちょっとブルースの雰囲気を感じましたし、「SHE BRINGS ME THE MUSIC」もいかにもアメリカンロック風のバラード。他にも、ソウルの影響を感じる部分も随所に感じられ、HIP HOPに限らず、広くアメリカ音楽からの影響を感じました。

これは、ある種の勝手な憶測に過ぎないのですが、例えばビートルズやストーンズが、アメリカのブラックミュージックやブルースに憧れを抱いたように、今でもイギリスのミュージシャンは、アメリカの音楽に対して、ある種の憧れを抱いている部分があるのかなぁ・・・なんてことを思いました。ちょうど日本人が、アメリカのミュージックシーンに抱く憧憬と同じように。

ただ、そういうアメリカ音楽からの要素を取り込みながらも、結局はUKロックになっているところが、大きな魅力(笑)。冒頭の「ARE YOU READY?」は、祝祭色豊かなロックナンバーは、どこかthe verve時代の名曲「Bitter Sweet Symphony」を思い出しますし、続く「BORN AGAIN」もいかにもなUKギターロックに仕上がっています。

アルバム全体としては、そんなUKギターロック好きの壺をつきまくるような曲も多く、ある種のわかりやすさも感じます。the verveのファンはもちろん、イギリスのギターロックバンドが好きなら、間違いなくはまるアルバムだと思います。

今年のサマソニに来日したのですが、私が行った日とは別の日のステージだったので見れなかったのが残念・・・。今後はこのバンドでコンスタントに活動を続けていくのでしょうか?これからの活躍も楽しみです!

評価:★★★★★

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