次の二階堂和美の前に、ちょっと小腹が空いたので、また屋台ゾーンに足を運んではらごしらえ。広島焼きとノンアルコールビールでお腹を満たしたあとは、カキ氷で喉を潤しました。
←その飲食・物販ゾーン。ちょっと芝生公園から離れたところにあります。
二階堂和美
芝生広場に戻ったら、二階堂和美のステージの真っ最中。彼女のステージを見るのも実は2回目。ただ、前回は他のミュージシャンのサポートだったので、純粋に彼女のステージを見るのはこれがはじめて、となりました。
そんなに期待はしていなかったのですが・・・これが、とても素晴らしいステージでした。特に、彼女の透き通るボーカルは感動モノ。心をうつものがありました。その反面、完全に天然ボケ気味のMCとのギャップがユニーク。アップテンポな曲では、狂ったように踊りまくったり、となんか妙にキュートな雰囲気を醸し出していました。途中、くるりのトリビュートアルバムで歌った「宿はなし」はまさに絶品。本当に素晴らしいステージでした。
で、次のJIM O'ROURKEの前に、突然の通り雨が・・・。この日はずっと天気がよかっただけに、ちょっとビックリ。幸い、雨は小雨ですぐ止んだのですが。そして、その後、あれだけ暑かった気温がグッと下がり、一気に過ごしやすくなりました。
JIM O'ROURKE
くるりのアルバムをプロデュースしたことでもおなじみの、JIM O'ROURKE。ライブを見るのははじめて。日本在住ということで、MCは普通に日本語でした。こういっちゃうと、ファンに怒られるかもしれませんが、パッと見は、小太りなアキバ系っぽいおじさん(笑)。でも、ステージがスタートすると、とんでもなくカッコいいロックミュージックを聴かせてくれました。
楽曲はオルタナ系のギターロックで、比較的ポップなメロを聴かせてくれる、小難しさを感じないストレートなロックナンバー。もちろん、本人がプレイするギターもカッコよかったのですが、率いるバンドの演奏もダイナミックでカッコよかった。個人的には、ドラムスのリズムがなんかカッコよくって、惹かれるものがありました。途中、「ジム!」というファンからの呼びかけにもチャーミングに答える、ちょっと内気な感じのする、人のよさそうなおじさんでした(笑)。
THE VENTURES
ある意味、日本の夏の代名詞。毎年、全国の市民ホールでコンサートを行うだけに、正直、見ようと思えばいつでも見れるミュージシャンなのですが、こういうきっかけがないと、なかなか見ないですよね、正直言うと・・・・・・・・。
ただ、それだけ日本でも数多く公演をしてきた彼らだけに、ステージはしっかりとリスナーの壺を押さえた魅せるステージでした。「二人の銀座」や「京都の恋」など、ベンチャーズ歌謡曲もしっかり押さえ、一方では、ストーンズの「Paint It Black」のカバーなどを挟み、いつしか、そのギタープレイに惹かれていきました。
有名どころをほぼ抑えたようなセットリスト、だったのかな?聴いたことある曲もたくさん。終盤「Wipe Out」のところでは、「キシダさ~ん」「サトウさ~ん」の呼び声で、ゲストでくるりの2人が登場。一緒にセッションをプレイしました。2人ともとてもうれしそうで、「このフェスをやっていて本当によかったです」という、岸田繁のMCがとても印象的でした。
ベンチャーズのステージ、楽しかった~。もちろん、ギタープレイも文句なしにカッコよかったです。おなじみの「テケテケ」ギターも聴けたし、すごく楽しいステージでした!
くるり
そしてラストはくるりが登場。最初のくるり・ザ・セッションは、どこか学生的なノリを感じたのですが、「くるり」としてのステージは、全員、黒い服で決め、ある意味、プロのバンドとしての気迫みたいなものを感じました。
ライブは、「無題」から「さよならアメリカ」「温泉」と、最新アルバム「言葉にならない、笑顔を見せてくれよ」からのナンバーが続きます。ロックテイストが強かったくるり・ザ・セッションと比べて、比較的、シンプルにしっかりとメロディーと歌詞を聴かせてくれます。しかし、ちゃんとバンドの音に耳を傾けると、そんなメロディーを支えるグルーヴをしっかりと作り出している、そんな奥深さを感じるステージでした。
途中のMCでは「毎年、このフェスを目指して活動を続けている」といった話や、フェスを支えてくれるスタッフや近隣の住民たち、そしてファンなどへの感謝の言葉が述べられました。本当にくるりの2人は、このイベントを大切に感じているんだなぁ・・・そう実感しました。
後半は、「Baby I Love You」や「ばらの花」、そしてなんと、とてもレアな「坂道」を披露!本編ラストは「麦茶」で締めくくりました。
そして、アンコールへ。アンコールは「東京レレレのレ」で締めくくり。「京都音博」なのに、「東京」ではじまって「東京」で終わりました(笑)。アンコールでは、出演メンバーが(ベンチャーズ、京都魚山聲明研究会をのぞいて)全員登場。最後は出演メンバー全員がステージ上で挨拶に、1日が終わりました。
←「音博」からの帰り道。向うに小さく見える赤い明かりが京都タワーです。
いやぁ、とても楽しいライブでした!くるりが、これ、と選んだミュージシャンばかりなだけに、どのミュージシャンも、とても素敵なステージを見せてくれました。
アルコールが販売されていなかったのと、飲食・物販ゾーンとステージが離れていたのはちょっと残念。これは、公園の性質上、仕方ないのかなぁ?まあ、そこらへんは数少ないマイナス点でしたが、それを差し引いても、とても楽しく1日を過ごすことが出来ました。いろいろなタイプのミュージシャンを集めている点も素晴らしいですね。来年も、是非、また来たいです!
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