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2010年8月19日 (木)

童話の世界の音楽

Title:Port Entropy
Musician:トクマルシューゴ

ポート・エントロピー

「2004年にニューヨークのインディーズレーベル・Music Relatedよりファーストアルバム『Night Piece』をリリース。本アルバムは日本語歌詞であるにも関わらずWIRE誌、ローリング・ストーン誌などに採り上げられる。

2005年にセカンドアルバム『L.S.T.』をリリース。翌には、ヨーロッパやニュージーランドでも相次いでリリースされ、フランスとスペインと北欧を回る初のヨーロッパ・ツアーを行った。

2007年にサードアルバム『EXIT』をリリース。ティーンエイジ・ファンクラブのノーマン・ブレイクなど海外のミュージシャンが賞賛した。」

(以上 Wikipediaより)

Wikipediaの記述のそのまんまの引用、ごめんなさい(^^;;要するに、トクマルシューゴというミュージシャンはデビュー作より日本以上に海外で大きな評判を集めているそうです。

おくればせながら、4枚目となるこの作品で、はじめてトクマルシューゴのアルバムを聴いてみました。

彼の作品の特徴としては、ポップで楽しい音が繰り広げられるという点でしょうか。ギターやピアノ、金管やリコーダー、テルミンなど、様々な楽器や、あるいは楽器ではない道具なども用いて繰り広げられる色彩豊かな音の世界。重厚さはありません。とてもチープな雰囲気なのですが、そのとても凝った音の世界は、聴けば聴くほどはまってしまいものがあります。

このアルバムを聴いてひとつ感じたのは、まるで童話の世界みたいだなぁ・・・という点でした。例えば「Lahaha」みたいな、底抜けに楽しいポップソングがあるかと思えば、「River Low」みたいに、楽しげなのですが、どこか怪しげな雰囲気をあわせもった曲もあったりと。表面的には楽しい世界なのですが、その奥に、毒気を併せ持った世界観が、童話の世界と共通するものがあるのかなぁ、と思いました。

楽しい雰囲気ながらも、よくよく見ると、ちょっと不気味なジャケット写真にも共通するものがあるかもしれませんね。

また、「Tracking Elevator」「Laminate」の音には、ちょっと和風な要素も感じたのですが、ここらへんは、まず海外で評価された彼だからこそ、逆に日本人ミュージシャンとして意識した、というところもあるのでしょうか?

抑揚のありポピュラリティーのあるメロディーもとても魅力的で、素直なポップスアルバムとして楽しめた作品でした。ただ一方、聴き終わった後に、「これがトクマルシューゴの音だ」という印象がいまひとつ薄く・・・また、あくまでも「音」がメインで、メロディーが後ろに下がっているような構成が、インパクトを若干弱めているのでしょうか?ここらへん、海外や、音楽専門誌の評価が高くても、いまひとつ、ブレイクしていない理由なのかなぁ?なんてことも思ったりしました。

ただ、一度聴けばその世界を素直に楽しめ、2度聴けば、さらにその世界にはまってしまう、そんなアルバムだったと思います。とても楽しい作品でした。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

Letters/Soulja

Letters(初回限定低価格盤)

彼のメジャーデビュー作「spirits」は、本当に日本のHIP HOP史に残るレベルの傑作だと思います。続く「COLORZ」も文句なしの傑作でした。なのに・・・このアルバムは・・・(T T)。確かに、青山テルマをフューチャーした「ここにいるよ」が大ヒットしたものの、その後、全くヒットに恵まれなかったのは事実だけども・・・。

あまりに「ここにいるよ」の3匹目、4匹目のどじょうを狙おうとする姿勢が露骨すぎます。10曲中6曲が女性ボーカリストとのフューチャーで、どれも「ここにいるよ」と似た路線の「聴かせるポップなメロ+薄いラップ」という、着うた系の売り線スタイル。

その中でも特に鬼束ちひろをフューチャーした「月光~GOD'S CHILD~」は、鬼束ちひろの名曲「月光」に薄くラップをかぶせただけの、完全に原曲におんぶにだっこの状況というもの(苦笑)。

唯一、センスが光ったかなぁ、と思ったのが「tsubasa」あたりでしょうか?それ以外は、前2作の傑作ぶりから考えると、あまりのセルアウトさに悲しくなってくるような内容でした。

評価:★★

Soulja 過去の作品
spirits
COLORZ

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