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2010年8月22日 (日)

HMV渋谷店閉店

「20年の殿堂」HMV渋谷がきょう閉店 深夜までライブ

渋谷系のメッカ、HMV渋谷店が本日付で閉店になります。

正直、タワレコ派なので、渋谷のHMVではあまり買い物したことないんです。特に、ここ数年のHMV渋谷って、品数も少なくなって、いまひとつ買い物に行っても楽しめないので、渋谷へ行っても、タワレコやらレコファンやらTSUTAYAやらには行っても、HMVはスルー・・・ということがよくあったので・・・。

それでも、やはり寂しいですね・・・ここ最近、HMVで買い物していない自分がこんなことを言うのは無責任かもしれませんが。ひとつの時代の終わりを感じます。

そして、もうひとつ、同じような時代の流れを感じるニュースが飛び込んできて、話題となっています。

CCC、音楽CD売り場を全国で4割縮小

店頭でCDを売るというスタイルがなくなりつつある・・・それ以前に、CDというメディアがダウンロードというスタイルに取って代わられつつある象徴的なニュースですね。

ただ、大型のCD屋がなくなったり、そもそもCDがなくなりつつあるのは寂しいなぁ、と思いつつも、個人的にはあまり悲観はしていません。

前にも書いたと思うのですが、そもそも音楽を聴くメディアも、SP→LP→CDと時代とともに変化してきています。さらにもっと時代が上れば、楽譜を販売することにより収入を得ていた、という時代もある訳です。

大型CD屋の消滅にしても、「CD屋にいって、いろいろと試聴して、良さげなCDを見つける」というスタイルも、ここ20年程度のことと聴いています。リアルタイムで知らないので、知識として得た情報なのですが、それ以前は、FMなどにより、お気に入りの音楽を見つけていた、ということ、ですよね?

そう考えると、音楽に関する情報をあつめるスタイルも時代と共に変化していくもの。You Tubeなどでお気に入りの音楽を見つけ、ダウンロード or amazonで購入というスタイルも、そんな流れのひとつに過ぎない、と思います。

音楽は、それを入手するスタイルは変わっても、これからもなくなることはないし、私たちをずっと楽しませていってくれることは間違いないと思います。そういう意味では、(音楽業界でメシを食っている人は別として)単なるリスナーの私たちが別に悲観的にこういうニュースを捉えることはないのかなぁ~なんて思ったりします。

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コメント

お久しぶりです!

ご意見に同感です。僕らは音楽が好きで聴いているのであって、CDに愛着こそあれどそれ自体が目的ではないですものね。

LP時代のリスナーがこの悲しみと不安感を乗り越えたように、次の配信の時代でもまた活気が戻ってくると信じています。

投稿: 501 | 2010年8月22日 (日) 20時23分

音楽配信は技術であって芸術ではない。という考えから、CDやLPとは同列に語れないと考えます。

従って楽天的な考え方には同意できません。

昔はFMなどから、お気に入りの音楽を見つけた後にレコード屋さん行って、レコード買ってきましたよ。それはより良い音で音楽を楽しみたいからです。

投稿: カレン♪08♪ | 2010年8月22日 (日) 21時55分

>501さん
お久しぶりです。そうそう、CDみたいな物体によって音楽を所有するという所有欲みたいなものもあるので、そういう意味で、ダウンロードだと寂しいなぁ、とは思うのですが、ダウンロード時代なりの音楽を聴くスタイルが出来あがれば、それはそれで活気が戻ってくるのかなぁ、と思います。
なにより、いい曲がたくさん世にうまれるのが一番だと思うんですけどね~。

>カレン♪08♪さん
はじめまして!貴重なご意見ありがとうございます。反対意見も大歓迎です。ただ、すいませんが、その上でコメントさせていただきます。
>音楽配信は技術であって芸術ではない。という考えから、CDやLPとは同列に語れないと考えます。
でも、LP→CDという進化も、技術であって芸術ではないですよね?そういう意味で、配信だけ同列ではない、というのはどうしてでしょうか?違法ダウンロードの問題などがあり、課題も多いとは思います。とはいえ、CDやLPで音楽を聴くのと、ダウンロード音源で音楽を聴くのとでは、本質的な差異はないかと思うのですが・・・いかがでしょうか?
>昔はFMなどから~
ただ、それは現在、FMがYou Tubeなどのサイトにかわり、レコード屋が、iTunesやamazonにかわられようとしている話だと思います。もちろん、FMとかだと、全く興味のない曲に偶然出会える可能性は、You Tubeなどより高いので、そういう意味で、新しい音楽と出会う可能性は低くなってしまうのかなぁ、とも思うのですが、あまりに悲観的になる必要はないのかな、とも思います。

投稿: ゆういち | 2010年8月22日 (日) 22時37分

DL販売・ネット通販には、確かに情緒がないかもしれないですね。
今の子達は、『初めて買ったCD/レコード』じゃなくて、『初めてDLした着うた』なのかなぁ。
どことなく寂しくもありますけど、結局は、どれだけ「音楽が好き」と言える人がいるかどうか次第なんじゃないでしょうか。
そういう意味じゃ、DL販売の気軽さは、音楽好きの裾野を広げるには、CDよりも利点が多いです。
かねてからの音楽ファンにしても、確かに入手のしやすさというメリットはあるし。

寂しいは寂しいです。けど、日本の音楽シーンってCDの価格に代表されるように、悪い意味で変わってない部分も多いんですよね。
変わっていくなら、それに乗り遅れないようには成りたいです。
懐古するだけになったら、もう音楽好きっていうアイデンティティの崩壊ですよ。(ちょっと大げさですけどネ)

投稿: everblue | 2010年8月22日 (日) 23時57分

“LP→CDという進化”立派に芸術ですよ。それが理解出来ていない時点で説明は徒労ですので、もうこのやりとりは無かったことで忘れてください。

投稿: カレン♪08♪ | 2010年8月22日 (日) 23時58分

>カレン♪08♪さん
個人的には、LP→CDの変化自体は、技術の進歩ではあろうと思いますけど、芸術性の話をすると退化だと思います

そもそも、芸術性って個々の感性の話を、「理解している/していない」と言われても、無理な話です

まあ、私がうかがい知れないところで、カレン♪08♪さんにそう言わせるだけの何かがあったのでしょうから、否定はしませんけど

カレン♪08♪さんはどんな音楽が好きなのでしょう? 今度は、できれば、そういう楽しい話題のお話できるといいですね

ではでは

投稿: everblue | 2010年8月23日 (月) 00時16分

>everblueさん
そうですよね。DLやネットは情緒がないという意味で、寂しいのは事実です・・・ただ、DLはDLでメリットも大きいと思うので、それを生かせるように、音楽業界が発展してくれればいいと思うんですけどね。
>日本の音楽シーンってCDの価格に代表されるように、悪い意味で変わってない部分も多いんですよね。
そうですよね。そういう意味で、今のドラスティックなシーンの変化が、音楽シーンのいい意味での変化を生めばいいと思うのですが・・・。
例えば七尾旅人みたいに積極的に音楽配信を活用しようとしているミュージシャンもいますし、今後の変化に期待したいところです。

>カレン♪08♪さん
私は、小学生の頃に、「ドラえもん」みたいな子供用のLPを買ってもらったことはありますが、自分で音楽を聴くようになったのは、CDが普及した後でした。そういう意味で、LPからCDへの進化は、父親が、はじめてCDプレイヤーを買った時、うれしそうにCDを聴かせてくれた記憶はありますが、本当の意味でリアルタイムで知りません。それなので、LPからCDへの進化は跡付けの知識でしか知らず、そういう意味で、それが芸術というのは実感としてよくわかりません。
カレン♪08♪さんのブログを拝見すると、おそらく私の父と同世代で、LPからCDへの進化もリアルタイムに経験された世代ですよね?ご自身の経験から、LPからCDへの進化と、CDから配信への変化の違いを、リアルタイムを経験した世代からのご意見として伺いたかったのですが・・・とても残念です・・・。

投稿: ゆういち | 2010年8月23日 (月) 00時19分

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