the telephonesの2つの顔?
今回紹介するのは、the telephonesが3月、4月に2ヶ月連続でリリースしたミニアルバム。短いスパンでリリースされた作品なのですが、そのアルバムのタイプは微妙に異なり、the telephonesの別の顔を、それぞれ楽しむことが出来ます。
Title:A.B.C.D.e.p.
Musician:the telephones
こちらは、3月にリリースされたミニアルバム。元スーパーカーのナカコーことiLLがプロデュースした作品です。もともと、ディスコティックなダンスチューンが多い彼らですが、この作品は、よりエレクトロ志向を強めた作品になっています。
どの曲も、軽快なリズムが楽しめるダンスチューンになっていて、素直にディスコサウンドが楽しめる作品。スペーシーな「Re:Life」からはじまり、トランシーな「A.B.C.DISCO」や、ビートが強いロックテイストの「Monkey Discooooooo」など、短いながらもそれなりのバリエーションが楽しめる作品になっていました。
また、もう一方が4月にリリースされたこの作品。
Title:Oh My Telephones!!! e.p.
Musician:the telephones
こちらは初の完全セルフプロデュースになる作品。こちらは、バンドの生音が多く、「oh my DISCO!!!」のような、タイトル通りのディスコチューンもある一方で、全体としては、ダンスミュージックというよりも、楽しいサウンドを聴かせるポップソングという比重の高い作品でした。
一方で、アルバムの大半を占めるのが、4トラック目に収録されている、ライブの模様を収録して、全8曲を1トラックにおさめた、ライブトラック。さながら、ちょっとしたライブアルバムの様相になっていて、ダンサナブルで楽しい、彼らのライブの模様を垣間見ることが出来ます。
ただ、この2枚、どちらのアルバムに関しても思うのですが、ポップでダンサナブルで楽しく、ライブだと盛り上がるんだろうなぁ・・・と思う一方、一種突き抜けたものがない・・・(^^;;
聴きおわった後、いまひとつ印象に残るものがなく、メロディーやサウンドだけでリスナーを圧巻して惹きつけられるものもいまひとつ・・・。悪くはないし、おそらくライブだとかなり楽しめそうなのですが、CD音源だと、ちょっと物足りなさも覚えてしまうかなぁ。
どちらもそれなりに楽しめるアルバムでしたし、「Oh My Telephones!!!」で聴いたライブトラックからして、ライブは楽しそうだなぁ・・・とは思うのですが。
評価:
A.B.C.D.e.p. ★★★★
Oh My Telephones e.p. ★★★★
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