ソウルパワーみなぎる!
先日、名古屋今池の映画館「名古屋シネマテーク」で、映画「ソウルパワー」を見てきました。
「キンシャサの奇跡」と呼ばれるモハメド・アリとジョージ・フォアマンの試合に先駆けて、1974年にザイールで行われた音楽祭の模様をおさめたドキュメンタリー。もともと、映画化が予定されており、モハメド・アリの試合は、後に「モハメド・アリかけがえのない日々」として映画化されアカデミー賞も受賞したそうなのですが、音楽祭の方の映像は、そのままお蔵入りになっていたそうです。
かのジェームス・ブラウンをはじめ、B.B.キングやザ・クルセイダーズなどのアメリカのアフリカ系ミュージシャンたちが数多くかけつけ、ミリアム・マケバなどのアフリカのミュージシャンたちと共演しています。
以下、ネタばれの感想です。
おそらく監督は、この音楽祭が誕生する過程を通じて、アメリカにおける黒人差別の問題や、アフリカ系アメリカ人の、祖先の地、アフリカに対する思いを描きたかったのでしょう。
それだけに、こういう感想は、はっきりいえば、根本的に筋違いだ、ということはわかっているのですが・・・。
もっともっと、ライブのシーンを見せて欲しかった(笑)。
ライブの迫力が本当に半端ないんですよ。アメリカのミュージシャンたちのパフォーマンス、このイベントにかける思いもひしひしと伝わってきます。一方で、アフリカのミュージシャンたちはもっと自由で、かつ「商業化」されていないありのまま、自然なパフォーマンスに、心惹かれました。
特にオオトリのジェームス・ブラウンは、まさに脂ののりまくったステージ。全身からみなぎる汗の臭いが、見ているこちらにも伝わってくるよう(笑)。映画館で座ってみているのがもったいなくなります。
ただ、残念ながら、各ミュージシャンの映像はわずか1曲ずつのみ。最後のジェームス・ブラウンもわずか2曲だけで映画は終了。正直なところ、かなりテンションがあがってきたところで、いきなり終わってしまって、すごく物足りない気持ちが残ってしまいました。
ライブ映像、出し惜しみしないで、もっともっと見せてほしいなぁ~。DVD化された時とかは、やはりライブ映像が追加されたりするのかな?もしそうなら、DVDも買いたいかも。
見ていて思わず踊りだしたくなるような、迫力満点の映画。ソウルやファンクが好きなら、是非是非見に行くべし!なんでこの映像がお蔵入りしちゃったんだろう?本当に、楽しい、心躍る作品でした。
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